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ソルビン酸K(カリウム)の毒性がヤバい【使用基準を簡単に解説】

<監修医師  WASHIO>
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主に食品添加物の保存料で使用される「ソルビン酸K(カリウム)」をご存知ですか?“食品添加物の保存料”という言葉だけでちょっと気になりますよね!・・・

ソルビン酸カリウムとはどんなものか、どんな使用基準があるのか、解説していきます。

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ソルビン酸Kとは?

 

ソルビン酸Kとは、細菌やカビの発生・増殖を抑制する働きがある為、腐敗防止として多くの食品に使用される保存料です。

 

ソルビン酸にカリウムがくっついた物質で、水溶性な為水に溶けやすい性質を持ち、用途によって使い分けが出来ますが、基本的には同じものと考えてよいようです

 

ソルビン酸は保湿保持効果が高く難溶性で、ソルビン酸Kは、保湿保持効果が中程度・水溶性で、食品や化粧品、ペットフード等、あらゆる分野で使用されています。

 

✅ ソルビン酸・ソルビン酸Kが使用させている主な食品

かまぼこ、ちくわ、はんぺん、ハム、ソーセージ、漬物、佃煮、味噌、イカの燻製、ワイン、チーズ、あんこ類、果実ペースト、クリーム、大福等の和菓子、果汁、ジャム、シロップ 等

 

✅ ソルビン酸・ソルビン酸Kが使用させている化粧品

オイルクレンジング、ミルククレンジング、洗顔フォーム、化粧水、美容液、乳液、口紅、シートパック、ボディクリーム、日焼け止め、BBクリーム、パウダーファンデーション、リキッドファンデーション、グロス、パウダーチーク、リキッドアイライナー、マスカラ 等

 

ソルビン酸は、カビや酵母、細菌等の品質を劣化させてしまうあらゆる微生物の繁殖に対応しますが、水に溶けにくいという弱点があります。

 

その弱点を補うのが「ソルビン酸K」で、保存料としての効果はソルビン酸より弱いものの、水に非常に溶けやすく均等に混ぜることが簡単なので用途によってソルビン酸とソルビン酸Kを区別して使用するケースが多いです。

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ソルビン酸kの使用基準

 

ソルビン酸Kは、ソルビン酸の量として換算して含有量を調整する必要があります。これは、厚生労働省が公開している食品添加物の使用基準で、

✅ ソルビン酸の分子量 : 112.13

✅ ソルビン酸Kの分子量: 150.22

ですので、ソルビン酸の重量の約134%がソルビン酸Kとして含有出来る量となります。

 

厚生労働省で示されている使用基準は、1日に摂取しても安全と考えられている量の100分の1なので、理論的には同じものを同じ日に100個食べなければその添加物による毒性はないという事が言えるようです。

 

≪ソルビン酸Kの使用基準≫

日本で安全だと定められている使用量

1.チーズ等の乳加工品 ⇒ 食品1kg当たり4.0g未満

 

2.魚肉の練り物、ソーセージ等の食肉製品、ウニ ⇒ 食品1kg当たり2.7g未満

 

3.イカやタコの燻製食品 ⇒ 食品1kg当たり2.0g未満

 

4.魚介の乾燥食品、佃煮、味噌、あんこ、ジャム等の果実加工品、油脂類、シロップ、漬物、 煮豆 等 ⇒ 食品1kg当たり1.3g未満

 

5.味噌漬けに使用される味噌 ⇒食品1kg当たり1.3g未満

 

6.ケチャップ・ソース類、たれ、ドライフルーツ ⇒ 食品1kg当たり0.67g未満

 

7.希釈用の甘酒、発酵乳、乳酸菌飲料 ⇒食品1kg当たり0.4g未満

 

8.果実酒、その他のアルコール飲料 ⇒食品1kg当たり0.27g未満

 

1日に同じものを100個食べることは難しく、殆んどのメーカーが使用基準よりはるかに低い量の添加物を使用しているので、一般に販売されているソルビン酸K入りの商品を食べても、身体に害を及ぼす可能性は非常に低いようです

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ソルビン酸Kの毒性

  

発ガン性

ソルビン酸Kが身体に害を与える可能性はないようですが、細胞の遺伝子を突然変異(変異原性)させたり染色体異常を引き起こすことがわかっており、変異原性はガンの発生と関係があります。

 

特にソルビン酸Kと亜硝酸塩(亜硝酸ナトリウム)を同時に摂取すると発がん性を示すことがラット等の動物実験によって証明されています

 

勿論、使用基準とは比較にならないほどの量を動物に投与した結果なので過度に注意する必要はないですが、ソルビン酸Kと亜硝酸ナトリウムの両方が含まれている食品は避けた方が良いようです。

亜硝酸ナトリウムについてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
亜硝酸ナトリウムの毒性が怖い【発がん性ニトロソアミンを生み出す】

 

複合摂取

世の中にある食品添加物の殆んどは、単体での毒性チェックだけされている為、ソルビン酸のように色々な食品に使用されている添加物は注意が必要で、食べ物には食べ合わせがあるように、食品添加物にもあります。

 

特に、“亜硝酸塩”との組み合わせは、同時に摂取すると化学反応を起こし強力な発がん性物質が生成します。この2種を使用しているのがハムやソーセージ等の加工肉ですので注意が必要です。

 

単体での毒性・危険性は勿論ありますが、それよりも多くの食品に使用されている為、単体摂取より複合摂取の方が問題は大きいので、食品の裏にある原材料名の表示を良く確認して、ソルビン酸を使っているか否かで選ぶようにしましょう。

 

妊娠中の影響

妊娠時にはお腹の赤ちゃんの事を考えて、色々神経質になって完璧にやろうと意識しがちですが、食品添加物に対しても同じことが言えます。

 

妊娠の母体や胎児への健康だけではなく、食品添加物の中には流産や奇形などの可能性があるものも存在します。

 

但し、これらの食品添加物は外食やコンビニ商品・ジャンクフードを過剰摂取しない限り問題ありませんので、極力控えてバランスの良い食生活を意識して摂りましょう。

 

又、サプリメント等に含まれているものもあり、特に“葉酸サプリ”は、朝・夜毎日摂ることから食品添加物の影響を受けやすいので、なるべく食品添加物が入っていないものを選ぶことが必要です

 

その他の食品添加物についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
酢酸ナトリウム(食品添加物)の作り方やコノ危険性に驚愕!

酒精(食品添加物)の3つの効果【妊婦への影響は大丈夫?】

 

※ ソルビン酸Kは厚生労働省で“指定添加物”に認定されていますが、広範囲の加工食品に使用されているので、食品衛生法の基準を満たしているか、製品開発等の際は必ず確認しましょう。

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