タンポンを抜くときに痛い本当の原因。【正しい捨て方も確認しよう】
<監修医師 春田 萌>
タンポンを初めて使うとき時、上手く抜けるのか、痛くないのかと色々不安になりますよね。ナプキンより便利な分慣れるまでは大変かもしれませんし、正しい使用方法を知っておかなければいけません。
今回はタンポンを抜くときに痛いと感じる原因とその緩和方法や、タンポンの使い方とその後処理する際の正しい捨て方を解説いたします。
タンポンを抜くときに痛い本当の原因
タンポンは出血の量によって痛みが生じることがあります。
タンポンとは?
タンポンとは体内で経血を吸収する生理用品です。
普段使われることの多いナプキンは身体の外で経血を吸収してくれますが、タンポンは身体の中で経血を吸収してくれるので経血漏れの心配がないとても便利な生理用品です。
タンポンを初めて使用する時には不安があると思いますが、タンポンはそれほど大きくもなく経血を吸収してくれる「吸収体」と、身体の中に正しく挿入してくれる「アプリケーター」がついているので安心して使用してください。
タンポンの種類とサイズ
タンポンには使用時の状況や目的に合った様々なタイプやサイズがあります。
タンポンは経血の量や使用時の状況によって種類やサイズが変わってきますので、その時その時で使い分けましょう。
タンポンにはいくつかの種類があり、上記でもご説明したように初心者でも安心して使用できるアプリケーターが付いた「アプリケータータイプ」や、
直接指でタンポンを挿入するためにナイロン製の指カバーが付いた「フィンガータイプ」、タンポンをスティックに刺して挿入する「スティックタイプ」などがありますので、自分に合ったサイズや種類を使用してください。
出血量が痛みの原因
タンポンを挿入したり抜いたりした際の痛みは経血の量に関係しています。
タンポンは経血の出血量が少ない時に使用すると、滑りが悪いので挿入時や取り出す際に痛みを感じる原因となりますので量に合わせてナプキンと併用することをおすすめします。
血の塊が大きい場合はこちらを参考にして下さい。
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【怖い】生理時の血の塊が大きい場合の7つの原因と予防法!
トキシック・ショック症候群
トキシック・ショック症候群とは黄色ブドウ球菌による疾患です。
タンポンを抜いた際の痛みの原因として経血の量以外に考えられるのは、トキシック・ショック症候群と呼ばれる疾患です。このトキシック・ショック症候群は黄色ブドウ球菌によって引き起こされます。
トキシック・ショック症候群の発症を防ぐにはタンポンを「連続して使用することを止める」「1回の使用時間を規定の8時間以内に納める」「分泌物に異臭を感じる時は使用しない」ことが大切です。
またタンポンのパッケージに書かれた禁止事項などをよく読み使用方法を守るように心がけてください。しかし異臭や痛みを感じた際には我慢をせずすぐに病院を受診しましょう。
挿入位置や姿勢も痛みの原因
タンポンは正しくない挿入位置に入れることや悪い姿勢なども痛みが生じます。
タンポンは「無感覚ツール」本来なら挿入するので、正しい挿入位置に入れば違和感もなく痛みを感じることはありませんが、姿勢が悪かったり緊張してしまうと力が入り周りの筋肉が硬くなって痛みを感じることがあります。
タンポンの正しい使い方
タンポンは使用時の出血量を確認して正しいサイズを選ぶことが大切です。
経血の量とタンポンの種類の確認
タンポンを使用する際にサイズと経血の量が合っているか確認しましょう。
例えば経血の量が少ない日に大きなタンポンを挿入するのは膣を傷つけてしまいますので、必ず量を確認して種類を選びましょう。また初めてタンポンを使用するときは出血量の多い二日目にすることをおすすめいたします。
妊娠中は使用しない
妊娠している場合にはタンポンの使用はおすすめできません。
妊婦さんが妊娠中にタンポンを使用するのはあまりよくありません。妊娠中の出血量はとても重要ですのでタンポンの使用は避け、ナプキンを使用するようにしてください。またタンポンで菌が繁殖し膀胱炎やカンジダなどの原因にもなり危険を伴います。
妊娠後の不正出血についてはこちらも参考にして下さい。
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挿入時の姿勢
タンポンは挿入時の姿勢も大切です。タンポンは種類にもよりますが入れやすい姿勢というものがあります。
例えば「アプリケータータイプ」でご説明すると、アプリケーターの先を膣に当て息を吐きながらゆっくり挿入します。この時、斜め後ろに向かって挿入すればスムーズに挿入することが可能です。
初めて使用する際にはお風呂などで鏡を見ながら挿入するのも良いでしょう。
清潔に使用
何よりも大切なのは清潔に使用することです。
タンポンは体内に入るものですから必ず手を清潔に保ち、一度挿入に失敗したタンポンはもったいないと思い使用される方もいますが挿入せず必ず捨ててください。
タンポンの正しい捨て方
タンポンは必ず紙などで包んで専用の箱に捨てましょう。
タンポンはナプキンと同じ
タンポンとナプキンはほぼ同様の生理用品です。
タンポンを捨てる際には絶対にトイレに流したりせずに、必ず本体やアプリケーター挿入フィルターなども一緒に経血が見えないようにトイレットペーパーやチラシなどに包んだり、ナプキンと併用している場合はナプキンに包んだりして本体以外もすべてダストボックスに捨て衛生面に気をつけてください。
その他、生理が原因のにおいが気になる場合はこちらも参考にして下さい。
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