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チアトンカプセル10mgの胃痛への効果!【飲み合わせも解説】

<監修薬剤師 SKFC>
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チアトンカプセル10mgは病院で処方されるお薬で、主に消化器疾患における胃痛などの痛みを緩和してくれる効果があります。病院で貰ったことがある、という人もいるのではないでしょうか。

 

今回はチアトンカプセル10mgの胃痛への効果や副作用、気を付けたい飲み合わせなどについて解説していきたいと思います。

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チアトンカプセル10mgの効果

 

チアトンカプセル10mgとは?

主成分はチキジウム臭化物。医師の処方箋が必要な医療用医薬品です

チアトンカプセル10mgは先発品。同成分の後発品(ジェネリック医薬品)には、チキジウム臭化物カプセル10mgなどがあります。

 

価格はメーカーによっても多少の違いはありますが、先発品が15円弱、後発品が6円弱となっています。後発品を希望する方は、病院や薬局で相談してみてくださいね。

 

効果

チアトンカプセル10mgの効果は主に2つ。内臓(消化器官)の痙攣や運動機能亢進、つまり活発に働き過ぎている状態を鎮める作用と、過剰に分泌された胃酸を抑制する作用の2つです

 

消化器官を始めとする内臓の筋肉は、副交感神経によって働きを調整されています。その副交感神経が、アセチルコリンという神経伝達物質によって活性化されてしまうことで、痙攣や運動機能亢進は起こります。

 

チアトンカプセル10mgはアセチルコリンを抑制し、内臓の緊張を取って弛緩させてくれる効果があります。

これを「抗コリン作用」と言い、胃痙攣による痛みや、腸が働き過ぎることによる下痢などを軽減してくれる作用が期待できます。

 

また、胃粘膜にあるムスカリン受容体という、胃液を分泌する部分が過剰に働いてしまうことで胃酸の過剰分泌が起こっている時にも、チアトンカプセル10mgは効果を発揮します。

 

チアトンカプセル10mにはムスカリン受容体の働きを抑えて、胃酸の分泌を抑制してくれる効果もあります。これを「抗ムスカリン作用」と言い、胃酸の過剰分泌による胃痛などの症状を緩和してくれる作用が期待できます。

 

処方される病気

チアトンカプセル10mgが処方される病気には、以下のようなものがあります。

✅ 胃潰瘍

✅ 十二指腸潰瘍

✅ 胃炎

✅ 腸炎

✅ 過敏性腸症候群

✅ 尿路結石症

✅ 胆道疾患

✅ 胆嚢疾患

これらの病気で内臓の痙攣や運動機能亢進が起こると、胃痛などの痛みを伴います。

チアトンカプセル10mgは、これらの症状に対して作用し、痛みを鎮めてくれる効果があるのです

 

過敏性腸症候群の症状緩和についてはこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
過敏性腸症候群の食事療法を紹介!【原因を知って治療しよう!】

 

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チアトンカプセル10mgの副作用

 

副作用

✅ 口渇

✅ 便秘

✅ 発疹

✅ 排尿障害

 

チアトンカプセル10mgで報告が上がっている副作用には上記のようなものがあります。これらの症状が現れるようなら、医師や薬剤師に相談するようにしてください。

 

また、上記の副作用以外で気になる症状がある時も、病院を受診するようにしましょう。

 

重篤な副作用

チアトンカプセル10mgは副作用が少なく、安全性の高い薬と言われていますが、稀に「ショック・アナフィラキシー」や「肝機能障害・黄疸」といった重い副作用が現れることがあります

 

ショック・アナフィラキシー

✅ 目や唇まわりの腫れ

✅ 全身の掻痒感がある発赤

✅ 動悸

✅ めまい

✅ 息苦しさ

✅ 冷や汗

 

肝機能障害・黄疸

✅ 倦怠感

✅ 発熱

✅ 食欲低下

✅ 吐き気、嘔吐

✅ 皮膚や白目が黄色くなる

✅ 褐色の尿が出る

 

上記のような症状が見られる場合には、すぐに服用を中止して診察を受けるようにしてください。

【関連記事】
肝機能低下で起こる4つの症状【その原因や改善方法を徹底解説!】

 

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チアトンカプセル10mgの飲み合わせに注意

 

禁忌

以下のような患者はチアトンカプセル10mgの服用はできません。病気の症状が悪化する恐れがあるので、注意してくださいね

✅ 緑内障

✅ 前立腺肥大症による排尿障害

✅ 重篤な心疾患

✅ 麻痺性イレウス(麻痺性腸閉塞・腸管麻痺)

✅ この薬で過去にアレルギー症状を起こしたことのある人

【関連記事】
腸閉塞の手術時間や入院期間!【術後も安心できません!】

 

飲み合わせ

以下に挙げる薬を飲んでいる人は、チアトンカプセル10mgを併用すると作用が増強してしまう恐れがあります。併用する場合は慎重に、医師や薬剤師の指示のもと飲むようにしてください。

 

✅ 三環系抗うつ剤:アミトリプチン、イミプラミンなど

✅ フェノチアジン系薬剤(抗精神病薬):プロクロルペラジン、クロルプロマジンなど

✅ 抗ヒスタミン剤:クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミンなど

✅ モノアミン酸化酸素阻害剤

お薬手帳などで、自分が飲んでいる薬をしっかり管理するようにしましょう。

 

こんな人は注意

高齢者の男性の場合、前立腺肥大症を患っている人が多くなっています。その場合、排尿障害が悪化してしまうこともあるので、服用する際は医師とよく話し合うようにしてください

 

また、妊婦さんや授乳中の人の場合は、チアトンカプセル10mgの安全性が確立していません。使用できないということではないのですが、使うのはどうしてもという時のみ。必要最低限の量の投与となります。

自身の体調や赤ちゃんの様子などに注意しながら服用してくださいね。

 

チアトンカプセル10mgの飲み方

基本的には、主成分であるチキジウム臭化物を1回5~10mgとして、1日3回で服用します。ただし、年齢や症状によって増減することもあります

 

薬はPTPシートに入っていますが、高齢者を中心に、このPTPシートの誤飲が報告されています。

本来は1カプセルずつに切り離せないようになっているのですが、外出用にとハサミなどで切り離してしまうと誤飲の恐れがあります。

 

PTPシートの誤飲は、最悪の場合、胃腸壁に穴が開いて手術となってしまうこともあります。もし、周りでPTPシートをハサミで切ろうとしている人がいたら、注意してあげてくださいね。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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