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ブルフェン200がなぜ頭痛に効くの【詳しい効能や副作用も紹介】

<監修薬剤師 サリー>

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風邪で熱が出た場合や、ねんざなどケガをして痛い場合によく服用するのが解熱鎮痛薬です。

 

皆さんも1度は飲んだことがあるかと思います。解熱鎮痛薬は病院で貰う他にドラッグストアなどでも沢山販売されています。

 

様々な有効成分があり、飲み薬、湿布薬など剤形も様々です。

 

今回はそんな痛み止めの一つであるブルフェン200について効能や効果、注意すべき副作用について解説します。

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ブルフェン200とは

 

ブルフェン200は1971年に販売科研製薬株式会社から製造販売された古い歴史を持つブルフェン200と100は錠剤ですがブルフェン顆粒10%もあります。

 

この200や100や10%といった数値は有効成分の含有量を表します。

 

ブルフェンの有効成分はイブプロフェンです。

 

有効成分イブプロフェンには痛みの緩和や発熱を解熱させる解熱鎮痛作用があります。

 

このイブプロフェンという有効成分はブルフェン以外にも市販薬としてドラッグストアでも購入できます。

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ブルフェン200の効能はコレ

 

関節の痛みに効く

関節が痛むいわゆる「関節痛」に効きます。関節痛にも様々な種類があります。

 

肩関節周囲炎とはいわゆる「四十肩」や「五十肩」の事です。関節リウマチは高齢の女性に多い病気です。

 

関節の滑膜とよばれる部分に炎症が起こることで関節痛が生じます。

 

ブルフェン200はこれらの関節痛の痛みを和らげる効能があります。

 

ブルフェン200は関節痛などの痛み止めとして成人では通常では1日量600mg(3錠)を3回(毎食後など)に分けて服用します。

 

風邪の諸症状に効く

ブルフェン200は風邪の諸症状である頭痛に効きます。

 

また咳がよく出てしまう急性上気道炎による喉の痛みにも効果があります。

 

喉の痛みを緩和しますが、原因となる細菌感染を改善するわけではないので注意が必要です。

 

細菌感染には抗生剤を投与する必要もあるので、風邪でブルフェン200などの解熱鎮痛薬を飲んでいても中々治らない場合は再度医療機関を受診した方が良いでしょう。

 

月経困難症に効く

月経困難症とはいわゆる「生理痛」のことです。月経困難症には下で説明するプロスタグランジンが関わっています。

 

ブルフェン200はこのような月経困難症に対する効能があります。

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効能に明記されていない頭痛にも効くのはなぜ?

 

痛みは大まかに3つの種類に分けられます。侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛・心因性疼痛です。

 

侵害性疼痛は体内の炎症反応によって起こるもので、炎症反応では痛みを起こす体内物資が体内の侵害受容器という部分を刺激することで痛みを感じます。

 

神経障害性疼痛は神経が何らかの原因で障害を受けて生じる痛みです。

 

糖尿病による合併症や脳卒中、坐骨神経痛などがあり、傷や炎症がみられないことが多いです。

 

心因性疼痛は心理的な要因で起こる痛みです。傷や炎症などはなくストレスなどによって引き起こされます。

 

この内、頭痛は侵害性疼痛に分類されています。

 

侵害性疼痛を引き起こす炎症反応に大きく関わっているのがプロスタグランジンシクロオキシゲナーゼです。

 

プロスタグランジンは体内の生理活性物質の一つです。プロスタグランジンは体内の痛みを起こす発痛物質の効果を出しやすくする働きがあります。

 

このプロスタグランジンを生み出す為に必要なのがシクロオキシゲナーゼです。

 

ブルフェン200は体内でこのシクロオキシゲナーゼを働かないようにする作用によって、頭痛などの痛みを抑えます。

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飲み合わせには要注意

 

ブルフェン200には絶対に一緒に服用してはならない併用禁忌薬が存在します。

 

ブルフェンの併用禁忌薬はジドブジン(商品名:レトロビル)です。

 

ジドブジンはHIV感染症、いわゆるエイズウィルスによる感染症に使用されます。

 

ブブルフェン200とジドブジンを併用することで出血しやすくなったとの報告があったので注意が必要です。

 

また他にもブルフェン200と併用することで出血しやすくなる恐れがあると報告されているのがワルファリンです。

 

ワルファリンはジドブジンとは違い絶対に併用してはいけない禁忌薬ではなく、併用注意薬となります。

 

この他にもワルファリンのようにブルフェンと併用に注意する薬剤は様々なものが存在します。

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ブルフェン200の副作用に眠気はない

 

胃痛などの消化器症状に注意

ブルフェン200が阻害するシクロオキシゲナーゼは胃の粘膜を作り出す作用も兼ねています。

 

胃痛を引き起こす胃潰瘍や十二指腸潰瘍などは攻撃因子と防御因子のバランスが崩れることによって起こります。

 

攻撃因子は体内の胃酸やアルコール、コーヒー、そしてブルフェンのような胃を荒らす副作用のある痛み止めなどです。

 

防御因子には胃を胃酸などから守る粘膜や粘液などがあります。

 

ブルフェン200によってシクロオキシゲナーゼが阻害されて防御因子である胃粘膜が少なくなると胃酸などの攻撃因子が優位となり、胃にダメージを負います。

 

ブルフェン200による消化器症状を防ぐには胃酸を抑える薬防御因子を増強する働きのある薬を併用するのが予防策です。

 

かゆみ、じんましん等のアナフィラキシーに注意

ブルフェン200によってアナフィラキシーがおこる方がまれにいます。

 

アナフィラキシーはアレルギー症状でも特に症状が重くなる可能性が高いです。

 

その症状としては呼吸困難、全身紅潮、血管浮腫、蕁麻疹などがあります。

 

ブルフェン200を服用していて不快感や口内異常感、喘息、眩暈、耳鳴り等があらわれた場合には症状が強ければすぐに服用を中止し、医療機関へ受診して下さい。

 

なぜブルフェン200には眠気の副作用がないのか?

ブルフェン200の有効成分はイブプロフェンです。イブプロフェンといえば市販の風邪薬にも配合されている成分です。

 

風邪薬といえば眠気が起こりやすいというイメージがありますがこれはイブプロフェンのせいではありません。

 

熱・鼻水・咳の諸症状に効く総合風邪薬にはイブプロフェンを始め、それぞれの症状に合わせて様々な成分が含まれています。

 

その中で眠気を引き起こしやすいのは鼻水や咳を止める成分によるものです。

 

基本的にブルフェン200の作用であるシクロオキシゲナーゼを阻害しても眠気には影響ありません。

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ブルフェン200と似たロキソニンの特徴

 

ブルフェン200とロキソニンは同じ解熱鎮痛薬であり2つともNSAIDsに分類されます。

 

NSAIDsとは(Non Steroidal Anti-Inflammatory Drug 非ステロイド抗炎症薬)の略です。

 

NSAIDsにはブルフェン200やロキソニンの他にも化学構造の違いによって多くの種類の有効成分が存在します。

 

ブルフェン200とロキソニンを比べるとロキソニンの方が鎮痛効果が強い薬であると分類されています。

 

ブルフェン200について解説しました。様々な痛みに使用できますが、副作用、特に消化器症状に注意が必要です。

 

副作用を予防するにはなるべく空腹時には服用しないようにしましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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