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夢遊病になる8つの原因【子供と大人で分けて治療法を解説】

<監修臨床心理士 鈴木崇弘>
朝 

寝ていた家族が急に起き出してベッドの周りをウロウロしたり、台所で食事をしていたりすると本当に驚きますよね。これって夢遊病?と思った場合、私達はどのように対処したら良いのでしょうか。

今回は夢遊病に関する症状や原因、改善法についてお話しします。

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夢遊病ってどんな症状?~子供編

 

大人だけでなく子供にも夢遊病は起こります。子供の夢遊病についてお話しします。

 

夢遊病とは

夢遊病は脳が眠っていても身体を動かすことが出来てしまう「睡眠障害」の一種です。専門的には「睡眠時遊行症」と言います。

 

夢遊病が起こる時

夢遊病は、夢を見る際のレム睡眠時ではなく、深い眠りの際のノンレム睡眠のときに発生することが研究によって分かっています。

 

子供の夢遊病の症状

深いノンレム睡眠は就寝後1~2時間以内に起こりますが、夢遊病の症状も同じような時間に起こりやすいです。

子供の場合だと「夜驚症」といって突然起き上がり、叫んだり泣いたりする症状が多く見られますが、ほとんどの場合が15分程で落ち着いて、正常な睡眠に戻ります。

 

子供の夢遊病はいつまで続くのか

発症のピークは4歳~8歳がピークとされており、成長するにつれて消失していく事が多いとされています。

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夢遊病ってどんな症状?~大人編

 

子供の夢遊病についてお話ししましたが、大人の夢遊病はどのような症状があるのでしょうか。

 

大人の夢遊病の症状

大人の場合も子供と夢遊病のメカニズムは同じで「睡眠遊行症」です。大人の場合であれば歩く、テレビを付ける、食事をするなどの日常の行動を取ります。

 

大人の夢遊病の注意点

注意したいのは動いたりしていても全く本人には記憶がないという事です。

家族が居る場合には夢遊病に気づきやすいですが、一人暮らしなどの場合には勝手に冷蔵庫の物がなくなっていたり、気づいたら違う部屋で寝ていたりと自分には理解しにくい事が起こっているように感じるので、夢遊病に気づきにくい事が多いです。

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夢遊病の原因

 

夢遊病の症状についてお話ししましたが、夢遊病はどのようなことが要因で起こるのでしょうか。子供の夢遊病の原因については主に3つの事が挙げられます。

 

1. ストレス

例えば両親のケンカが絶えなかったり、いじめを受けたり、引っ越しによる環境になじめなかったりと子供自身にストレスがかかる際に出現する可能性があると言われています。

 

2. 遺伝的なもの

両親が夢遊病の症状が出ていた経験がある場合に起こる可能性が高いと言われています。

 

3. 脳の発達が関係している?原因不明が多い

子供は脳が発達途中な事も関係していると言われていますが、子供の夢遊病に関してはまだまだ原因不明の事が多いのです。

子どもの夢遊病の原因に対して、大人の夢遊病の原因に関しては5つの事が挙げられます。

 

1. 精神的なストレス

大人の原因に関してはストレスが主と言われています。ストレスの発散がうまくできない事が夢遊病となって現れる事が多いです。

 

2. アルコールの飲用し過ぎ

アルコールは睡眠にとっては良い物ではありません。アルコールを多く摂取する事によってノンレム睡眠のリズムを乱す為、夢遊病を発症させる恐れがあります。

その他のアルコールのとりすぐに伴うトラブルについてはこちらをみて参考にして下さい。

【関連記事】
酒癖の意外な治し方!【種類別にみる原因を解説!】

 

 

3. 不慣れな環境での睡眠

時差があったりする場所での睡眠などは、睡眠のリズムを崩す可能性がありますので、夢遊病の原因となる事が多いです。

 

4. 月経の影響

女性であれば月経の影響によって起こる事も報告されています。

月経が身体にどのような影響を与えるかについてはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
PMDDで眠気が襲う【症状チェックや3つの治療法を解説】

 

5. 光や音の刺激

強い光や騒音などの外部の刺激が睡眠に影響する事によって、症状を引き起こす可能性があります。

子供の夢遊病は原因不明な事や脳が関係している事が多いですが、大人に関しては日常生活などが関係している事が多いです。夢遊病を改善していくためにはどのような方法があるのでしょうか。

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改善するには?~子供編

 

子供の改善方法としては主に3つの事が挙げられます。

 

1. 睡眠環境を整える

子供を早めに眠りにつかせ、就寝後1~2時間ぐらいは大人が様子を見るようにすると夢遊病の際の事故防止にも繋がります。落ち着いて眠らせる為に就寝前は、怖いテレビを見せないなどの工夫も必要です。

質の高い睡眠をとる方法についてはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
質の良い睡眠をとる方法を解説!寝れない原因をチェック!

 

2. ストレスを取り除く

ストレスが原因の場合には、そのストレスを取り除いてあげる事が大切です。何か気分転換に違う事に目を向けさせるなども良いですね。

 

3. 重度の場合には薬物療法

あまりにひどい場合には睡眠薬の服用などで、睡眠のリズムを整える事で改善させる方法もあります。

子供の場合にはほとんど自然治癒することが多いので、特別に治療するというのは少ないですが、これらを改善方法として取り入れる事も多々あります。

 

改善するには?~大人編

 

では、子供に対して大人の場合についての改善方法を3つお話しします。

 

1. 薬物療法

大人の夢遊病の場合には薬物療法が主で、睡眠薬や抗うつ薬などを使用して薬物療法を行います。これらの治療は睡眠障害専門のクリニックや睡眠外来などを行っている病院などで治療を行うと良いです。

抗うつ剤についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
抗うつ剤の8つの副作用に注意!【効果と合わせて確認しよう】

 

2. ストレスを溜めない

適度にストレスを発散し、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。アロマを焚いたり、好きな事を楽しんだりする時間を作る事やお風呂にゆっくりと浸かる事も大切です。

 

3. 症状が起こる前に一度起こす

家族の方などに症状が起こりそうな15~20分前ぐらいに一度起こしてみる事も効果がある事があります。睡眠後1~2時間で現れると言われていますので、その前に一度起こすようにすると良いとされています。

子供の場合には自然治癒する事がほとんどですが、大人の場合にはきちんとした治療が必要になります。

 

最初に症状を見たら家族の方も驚くかもしれませんが、きちんとした理解で病気を知る事で症状は改善する事も多いですので、根気強く治療するつもりで向き合っていくようにしましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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