気の弱い人は4つの克服方法を試して!原因はこれだった!
<監修臨床心理士 鈴木崇弘>
気が弱くて、言いたいことを言えない、ついつい周りに流される等の悩みを抱えている人も少なくないでしょう。気が弱いせいで、仕事で能力を存分に発揮できなかったり、友達付き合いが上手くいかないと困ってしまいますよね。
そこで、今回は気の弱さを克服する方法をまとめていきたいと思います。気が弱い人の特徴や原因についても解説しますので、当てはまると思った人は要チェックです!
気が弱い人の9つの特徴
声が小さい
声の大きさは、自信の表れでもあります。
気の弱い人は自分の発言に自信が持てず、人前で自分の意思を伝えたり、会話することが苦手です。そのため、ついボソボソと小さな声で話す癖が付いています。
目を合わせられない
他者と目を合わせることも、自信の表れです。自信のある人の視線は、一点を強くしっかりと見つめているイメージです。
一方、自信のない人の視線はキョロキョロと泳いでいることが多いです。目が泳がないにしても、うつむき加減で相手の目を見ようとしません。
相手の目を見ながら話すと、威圧的な雰囲気を与えてしまう場合がありますよね。
気の弱い人は、たとえ自分に後ろめたさがなくても、「相手に威圧感を与えてしまったり、嫌われたらどうしよう」という恐れや不安感から、無意識に相手から視線を逸らす傾向にあるようです。
おどおどしている
少しの物音や、ふいの出来事に驚きやすく、いつもおどおど、びくびくしている特徴もあります。これは、周囲に対して敏感で危機管理能力が高いとも言えます。
この敏感さは他人に対しても同様で、自分への自信のなさゆえに、他人の評価を異常に恐れ、相手の顔色ばかり伺って行動します。そのため、気の弱い人は八方美人と言われてしまいがちです。
言いなりになる
気の弱い人は、自分の意見をほとんど言わずに相手の意見に同調してばかりの人が多いです。
これは、自分の意見がないというわけではないのに、自信がないために相手の意見を鵜呑みにしてしまいます。たとえ相手の意見に疑問を感じたとしても、「自分の意見が間違っているのかもしれない」と自己完結し納得してしまうのです。
落ち込みやすい
些細な失敗をいつまでも引きずり落ち込んだり、何気ない一言にいつまでも傷ついて立ち直れない人、物事を気楽に考えられない人も、気の弱さの特徴です。
自分に自信がないゆえに、落ち込んだ状態から自分を奮い立たせたり、解消する術が思いつかないのです。繊細といえば聞こえは良いですが、不安定でメンタルが弱いとも言えます。
落ち込みやすい性質についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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決断力がない
何に対しても自分では決められず、優柔不断という特徴もあります。
「自分の決断が悪い方向に行ってしまったらどうしよう」という不安や、「失敗して後悔したくない」という気持ちが強く、他の人の決断に依存します。
他者に言われて決断したことに対しては、「この人が決めたことがから大丈夫」という間違った安心感を抱き、もしも決断が間違っていた場合には「どうせ自分の決断でも失敗しただろう」と、とことん自分を否定してしまうのです。
権力者にひっついて弱者をいじめる
気が弱い人は、失敗を恐れるため、責任のない立ち位置を好みます。そのため、決断力のある権力者にひっついて言いなりになる人もいます。
反対に弱者に対しては強気の態度で、いじめる傾向にあります。普段強い人にへりくだっているため、そのうっぷんを弱者にぶつけ、わがままを言ったりするのです。「いじめは悪いこと」という決断力もないため、権力者を真似るように時に残酷にもなれるのです。
時に攻撃的になる
気が弱く物事を決められない人は、問題を解決する自信もないため、責任も取りたがりません。そのため、問題が起きたときには誰かに責任転嫁できるよう仕掛けていく方法を考えます。
自分の責任ではないことを周囲へアピールするために、時に攻撃的になることもあります。
すぐ謝罪する
気が弱過ぎて何でもかんでも丸く収めようとするタイプの人は、すぐ謝罪するという特徴があります。
これは、自分に自信がなく、本当に自分が悪いと思って謝る場合と、「場の雰囲気を壊したくない、これ以上もめたくない」という気持ちから自分が悪くないとわかっていても謝る場合があります。
気が弱い人の原因はコレ
悲観的な解釈をしてしまう癖
気が弱い性格になる原因は、物事に対して悲観的な解釈をしてしまう癖が付いていることにあります。
そのようになってしまった経緯として、もしかすると「何をやっても上手くいかない」、「トラウマになる失敗がある」等の辛い経験を人一倍してきた人かもしれません。
自己肯定の低さ
幼少期の環境も影響していると言われており、親にありのままの自分を受け入れてもらう経験が少なかった人は、自己肯定感が低くなってしまい、自信がなく、気の弱い人になりがちです。
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自己肯定感が低い意外な5つの原因【劇的に改善する方法も伝授します】
気の弱さにも違いがある
気が弱くても仕事ができる人もいる!
人前で話をするだけでも極度の緊張に襲われ、すぐにテンパるような気の弱い人でも、トップセールスマンだという例は少なくありません。
気が弱いといっても、性格やその他の特徴は人それぞれで、相手に与える印象も違ってきます。相手側の受け取り方によっても違います。
気が弱い人との会話に苛立ちを見せる人もいれば、健気だと感じる人もいるでしょう。たどたどしいながらも真摯に仕事に取り組めば、その一生懸命な姿勢に、「この人は嘘がつけない人だ」、「誠実な人なんだ」という印象を与えることもあるでしょう。
逆に、気は弱くなくても自信満々に話す人や、軽々しく冗談ばかり言う人は信頼されなかったり印象が悪かったりします。
気が弱くて仕事ができない人
気が弱くて、自信喪失を理由に決断しない人、優柔不断で意見が変わる人、すぐに責任転嫁に走る人は、もちろん仕事ができる人とは言えないでしょう。
基本的に、気の弱さのネガティブな部分が表に出てしまうと、仕事に悪影響を及ぼす可能性が高いです。
たとえば、仕事相手と目を合わせて話せない、自分の意見を伝えられない、意見が変わる人には重要な仕事を任せられませんし、そういった理由から経験値はいつまでたっても上がりません。
断ることができない人も、本来の能力を発揮できる仕事を棒にふって、押し付けられた苦手な業務で失敗して「仕事ができない人」のレッテルを張られてしまう例もあります。
気の弱さを4つの方法で克服!
嫌われることを恐れない!
気が弱く、「嫌でも断れない」、「悪くなくても謝ってしまう」、「迷惑かもしれないと遠慮してしまう」などの悩みを抱えている人は、他人に嫌われたくないという気持ちの強い人です。
他人の評価に過度に恐怖を抱くということは、「自分を評価してほしい」という承認欲求の表れです。つまり、行動の全てが「自分のため」なのです。
その意識を「誰かのため」に向けることができれば、他人の評価への執着はどうでもよくなります。そのような気持ちで我慢せず思い切って行動してみると、案外思っていたようなことでは嫌われないものですよ。
また、自分を相手に評価してもらうのではなく、自分で自分を評価する癖を付けるのも良いでしょう。もちろん、良いところを評価するのです。毎日、どんなことでも良いので褒め日記を付け、自信を付けるという方法もあるようです。
人の目を気にしすぎてしまう人はこちらを参考にして下さい。
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人の目が気になる原因はコノ病気かも【3つの克服法で解放されよう】
自分で考えて行動する癖をつける!
気が弱く、自分の意見を持たずに行動している人は、いつまで経っても他人に委ねっぱなしの人生で、自信もつかずに気の弱さを克服することはできません。
そういう人は、まず主体性を持つ、つまり自分で考えて行動する癖をつける努力をすることが大事です。
たとえば日常の出来事に関して「なぜ?」と思考する癖を付け、自分の考えを見つめましょう。そこから生まれた自分の主張、意見を行動に反映させていければ、他人に流される気の弱さが改善されていくはずです。
外見やしぐさを変えてみる!
気が弱い人は、声が小さい、目が合わずおどおどしている、うつむき加減などの見た目の特徴があります。これは客観的に良い印象は与えませんよね。
これらの外見やしぐさを意識的に変え習慣づけることで、いつのまにか内面も少しずつ変わっていき、気の弱さを克服することが可能です。
猫背を指摘されたことのある人は姿勢を矯正してまっすぐ前を向き、怒鳴る必要はありませんが自分なりに大きな声でテンポよく話す、相手の目を見て話す、などの努力をしてみることです。
相手の目を見ると緊張してしまう場合は、眉間や顎などでも構いません。
また、外見が地味と指摘されたことのある人は明るい印象を受けるような服装に変えるだけでも、気が弱いイメージを払拭できるでしょう。
メンタルを変えていくには時間が掛かり大変ですが、外見やしぐさを変えることはすぐに実行できますね。
周囲のサポートも大事!
気の弱さを克服するためには、他者に認めてもらう体験から誤った自己認識を変えていくことが重要です。自分で意識を変える努力も必要ですが、他人から認められることで自信に繋がっていくことも多いのです。
今回は、気の弱い人の特徴や原因、そして克服方法について解説しました。気が弱くなってしまった原因が、内面の根深い部分にある人は、なかなか自己を肯定したり自信を持つことが容易ではないようですね。
しかし、自分を変える努力をしていかなければ、いつまで経っても気が弱いままです。社会で上手く生きていくことができずに、辛い経験をこれからもしなくてはなりません。
「気が弱い自分を変えたい」という気持ちがあれば大丈夫!無理をせず、少しずつでも克服していきましょう!
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