完璧主義者の診断チェック【5つの治す方法でもう解放されよう!】
学校のテストで、ひたすら“100点”という点数にこだわった経験はありませんか?仕事において、納期よりもクオリティを優先して、遅くまで残業したという経験はありませんか?
完璧主義な性格は、時として強みにもなりますが、度を越してしまうと、自分を追い込んでしまうばかりか、周りにも迷惑をかけてしまいます。
完璧主義者ってどんな人に当てはまるのでしょう。この記事を読んで、完璧主義者かどうかチェックしてみて、当てはまる人はどうしたら治せるのか一緒に考えていきましょう。
気になる所から確認してみよう
完璧主義者の診断チェック!その特徴とは?
完璧主義者とは、心理学において、完璧を求めすぎてしまう性格の人のことを言います。
✅生真面目
✅頑固・融通が利かない ✅神経質 ✅こだわりが強い ✅つい批判的になってしまう |
こんな性格の人が完璧主義者になりやすいようです。
神経質な人についてはこちらを参考にして下さい。
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また、完璧主義者の最大の特徴として、基準が「0か100か」ということがあげられます。これはつまり、中間の考えがないということ。「テストの点数は100点。35点も95点もダメ!」ということですね。
結果にのみ強く固執してしまうため、それまでの過程は必要としない傾向にあります、完璧主義は、長所にも短所にもなる少々厄介なもの。
結果を追求して努力することは、勉強においても仕事においても評価されますよね。ただ、それが行き過ぎてしまうと、周囲を巻き込んでの迷惑となってしまう可能性があるのです。
では、いくつかのシーンで、完璧主義者の性質がどういう風にはたらくのか見ていきたいと思います。
時間に厳しい
想像はできると思いますが、完璧主義者は遅刻に対して、とても厳しいです。
もちろん、約束の時間より前に到着しているのは当たり前。そして、電車の遅延などで自分(または相手)が遅れると、イライラして人に八つ当たりしてしまったり、極端に落ち込んでしまったりします。
仕事で
完璧主義者は、本来ならリーダーに向いている性格なので、その性格が良い方向にはたらけば、周りからも正当に評価されます。
ただし、完璧な結果を求めるあまり、一つのことにこだわりすぎてしまうと、迷惑に思われてしまうことも。自分が納得いくまで追求したい気持ちはわかりますが、仕事は一人で行うものではありません。
納期に間に合わなかったり、一人で何時間も残業していたりすると、必ず誰かに迷惑がかかっています。
恋愛で
恋愛においても、一歩間違うと、パートナーに負担をかけてしまうことがあります。完璧主義者は、相手に対しても自分の理想形(服装、髪型、行動など)を押し付けてしまう傾向にあります。
そして、その欲求はどんどんエスカレート。過度なまでに理想を求められては、パートナーも「なんだか自分を否定されてるみたい……」って思ってしまいますよね。
そのため関係も長くは続かず、パートナーと別れたことに対しても、「完璧にできなかった……」と思い悩んでしまいます。
完璧主義者になってしまう原因は?
先ほどもご紹介した、完璧主義者になりやすい性格というものもあります。しかし、それだけでなく、なにか「完璧じゃなくちゃいけない!」という思いに駆られてしまうような、トラウマが存在することも多いです。
特に大事になってくるのは、子供時代の、親の育て方。例えば、テストで95点を取った時に「偉いね!頑張ったね!」ではなく「あと5点あるから、次はもっと頑張ろうね」って言われると、褒められるためには対価が必要なのだと思ってしまいますよね。
こういったことの積み重ねは大きくて、子供は親の期待に応えようと“いい子”になる傾向にあり、強迫観念を抱きやすくなるのです。
完璧主義者にはタイプがある!
完璧主義者といっても、「完璧」を求める方向性によって、3つのタイプに分けることができます。
自己指向型
自己指向型は、とにかく自分に対して完璧を求めます。自分に求める水準が高く、それに対して努力も惜しみませんが、自分に厳しすぎるため思い詰めてしまいがち。
ですが、他人にまで完璧を求めるタイプではないため、尊重しあえる人間関係を築け、一般的な社交性を持ち合わせてもいます。
社会規定型
社会規定型は、やはり完璧を求める対象は自分。ですが、その完璧を「社会も必要としていること!」と思い込んでしまいます。社会のためにと完璧を求めて努力するため、ますます自分に対して厳しくなります。
そして、「周りの人は認めてくれているだろうか」と、周囲の評価を過剰に気にするため、他人とのコミュニケーションでも自虐的でネガティブ発言が目立ちます。
周囲の評価を気にする心理についてはこちらも参考にして下さい。
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他者指向型
他者指向型は、完璧を求める対象が、自分だけではなく他者にまで及びます。これが一番厄介で、人に迷惑をかけてしまうことも多いタイプです。
他人にも完璧を求めていると、どうしても厳しくなりがち。ミスをしたり求める水準にまで到達しなかったりすれば、揚げ足を取るように厳しく批判します。さらに、相手のことを下に見ているため、その批判も攻撃的になりがち。
その性質から、組織やグループにおいて「がん細胞」的存在なんて言われてしまうこともあるようです。
完璧主義を治す方法
完璧主義は周りに迷惑をかけてしまう可能性もあるということ、その理由はわかっていただけたと思います。が、それだけではありません。完璧主義は、ほかの病気を発症する引き金にもなってしまうこともあるのです。
まずは「強迫性人格(パーソナリティ)障害」という、完璧主義が度を起こした状態のような病気。強迫性人格障害は男性に多く、その性質から仕事依存症に陥りやすくなっています。
何かに依存してしまう心理についてはこちらを参考にして下さい。
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仕事熱心なあまり、部下などに厳しく当たり、ミスをしようものなら感情をあらわにして激昂します。さらに、一つのことにこだわるため、仕事の効率も悪く、いわゆる「嫌な上司」と言われてしまうことも。
もちろん本人も、病名にあるように強迫観念に追われているため、苦しい思いをすることになります。
もう一つ注意したい病気は、皆さんご存知の「うつ病」。完璧主義者は、求める完璧を実現できなかった時に挫折し、自分を責めてしまう傾向にありますが、この自責はうつ病の代表的な症状となっています。
やはり、完璧主義は治していかなくてはいけませんね。完璧主義を治すための5つの方法について見ていきましょう。
治そう!という気持ちを持つ
「完璧主義を治したい!」と思うことなんて誰にでもできそうですが、実はこれがとっても大事。完璧主義者にとっては、今までは完璧が当たり前だったのです。その完璧を求めることを捨てて、妥協しても良いと思えることは、完璧主義を治すためには大きな一歩です。
だって、完璧主義が治るということは、完璧じゃなくなるということなんですから。
自己分析をしてみる
完璧主義者は、無理をしてでも自分の理想を求めて頑張ってしまいがち。ですが、それを続けていれば、いつかは身体が壊れてしまいます。
まずは、自分がどこまでなら頑張れるのか、そのボーダーラインを考えてみましょう。そして、そのボーダーラインを超えることは無理なのだと、諦められる妥協点を見つけましょう。
他人を認める
完璧主義者のタイプの一つである「他者指向型」の人は、特に他人に対しても厳しく当たってしまいます。ですが、よくよく考えてみれば、他人は自分の所有物ではないわけで。自分の理想を押し付けて完璧を求めることって、本来はしてはいけないことなのです。
反対の立場になったつもりで、相手から完璧を求められて厳しく当たられたら、どんな気持ちになるのか、一度考えてみると良いでしょう。
結果ではなく“過程”を大切にする
完璧主義者は、結果に固執するあまり、その間の過程を無視してしまう人が多いです。ですが、それまで頑張ってきたこと、思い出、仲間との衝突など、いろいろなことがあっての結果ですよね。
それを意識しないと、結果まで一直線に休むことなく頑張って、気疲れしてしまいます。時には結果に到達するまでに息抜きも挟みながら、過程を楽しんで頑張りたいですね。
失敗しても自分を責めない
自分だけじゃなく他人に対してもそうですが。全部が完璧な人間なんてこの世にいません。ミスをして当たり前。
自分の思い描く完璧な結果にならなくても、なにも自分を責めることはありません。もちろん責任逃れをすることはいけませんが、完璧主義者には、一人で背負う責任よりも、「連帯責任」という言葉のほうが大切になってくるのかもしれませんね。
完璧主義は一朝一夕に治るものではありません。完全に克服するまでには時間もかかるもの。完璧主義な性格との付き合い方も学びながら、焦らず治していきましょう。