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紅花油(サフラワー油)の発がん性の危険【3つの効能はコレ】

<監修医師  WASHIO>
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食用油としてスーパーなどでも見かける機会の多い紅花油。サラッとしていてクセのないため使い勝手も良いですよね。しかし、この紅花油には発がん性のリスクがあることはご存知でしたか?

今回は紅花油の発がん性について解説していきたいと思います。

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紅花油とは?

 

紅花油はその名の通り、紅花(ベニバナ)の種子から作られる食用油です。英語ではサフラワーと言うため、サフラワー油とも呼ばれています。ヒマワリ油のサ“ン”フラワー油と似ているので、間違えないように注意が必要ですね。

ベニバナはキク科の植物で黄~赤色の花を咲かせます。その鮮やかな色を利用して、古くから染料や口紅などの化粧品としても使われてきました。

 

ところで、紅花油は大きく分けて2種類あることをご存知ですか?

もともとの紅花油は、「高リノール酸油」というリノール酸が多く含まれているタイプでしたが、最近よく見かけるのは「高オレイン酸(ハイオレイック)油」というオレイン酸が多いタイプです。

 

このリノール酸とオレイン酸は何が違うのでしょうか。

脂肪には、動物性の飽和脂肪酸と、植物性の不飽和脂肪酸があります。ベニバナから取れる紅花油は不飽和脂肪酸。

 

しかし、不飽和脂肪酸にはさらに、オメガ3・オメガ6・オメガ9と3つに分けられ、リノール酸がオメガ6なのに対し、オレイン酸はオメガ9に分類されます。ちなみにオメガ3は、α-リノレン酸が有名ですね。

 

オメガ6は体内で作ることのできない必須脂肪酸ですが、普通に食事をしていれば十分な量を取ることができる上、摂り過ぎると発がん性のリスクも高めてしまいます。

 

リノール酸以外でも、ファーストフードやお菓子に多く含まれるトランス脂肪酸もオメガ6に分類されます。

そのため、健康に悪影響という印象が定着してしまった紅花油でしたが、品種改良して生まれ変わらせたのが、高オレイン酸(ハイオレイック)油なのです。

 

色素についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
クチナシ色素の安全性を簡単に解説 【アレルギーへの危険性が心配】

 

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紅花油の効能

 

コレステロール低下

リノール酸には血中の悪玉コレステロールを下げる効果がありますが、それとともに善玉コレステロールも低下させるため、結果的に冠動脈疾患の狭心症などの循環器系疾患の悪化を促します。

 

また、肝臓で作られる胆汁の分泌を促す作用もあります。胆汁には、脂質やたんぱく質を分解してくれる役割があるため、食べ物の消化吸収も助けてくれるということですね。

 

オレイン酸の効果

オレイン酸には胃酸の分泌を調整してくれる作用があるため、胃炎や胃潰瘍による胃酸過多を防いでくれる効果が期待できます。また、胃もたれもしにくいため、脂っこい食事が苦手という人にも高オレイン酸油はオススメです。

 

もう一つ、オレイン酸とベニバナの色素成分であるカルコンには、腸内環境を整える作用もあるため、便秘改善効果も望めます。

 

ビタミンEの効果

高オレイン酸油にはビタミンEも豊富に含まれています。

ビタミンEは“若返りビタミン”とも呼ばれ、抗酸化作用により、肌の老化を防ぐ働きがあります。シミやシワなどにお悩みの方、また湿疹や肌荒れの改善にも良いでしょう。

 

また、ビタミンEには毛細血管を拡げて血行を改善してくれる働きもあります。冷え性や月経痛も緩和してくれるので、女性には嬉しいですね。

 

このビタミンEの作用を利用して、サフラワー油が含まれた化粧品も出されています。美容オイルやクリームとして使われていることが多く、べたつきにくく、サラッとした塗りごこちが特徴です。

 

ビタミンEについてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
ビタミンEが多い食べ物ランキング!【効能と副作用も徹底解説!】

 

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紅花油の危険性

 

発がん性

オメガ6脂肪酸の摂り過ぎで心配されるのが発がん性。リノール酸は酸化しやすく、その酸化した油は発がんリスクを高めてしまいます。

 

高リノール酸タイプの紅花油に含まれるリノール酸の割合は50~80%と、植物食用油の中でもダントツの多さ。現在では高オレイン酸タイプが主流ですが、買う時には絶対に気を付けたいポイントです。

 

病気の原因に

発がん性以外でもリノール酸は全体的に身体に有害です。先ほど、悪玉コレステロールを減らしてくれるとご紹介しましたが、リノール酸の場合、摂り過ぎてしまうと善玉コレステロールまでも減らしてしまうことがあります。

 

そのため、逆に血液がドロドロになって血栓が出来やすくなり、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があるので、過剰摂取には注意しなくてはいけませんね。

 

ちなみに、このリノール酸を80%カットした高オレイン酸(ハイオレイック)油ならば、善玉コレステロールは減らさずに悪玉コレステロールだけを減らしてくれます。

 

ほかにも、オメガ6脂肪酸には炎症を促進する効果があります。これにより、花粉症などのアレルギー症状を招いたり、アトピー性皮膚炎や喘息なども誘発してしまう危険性があるのです。

コレステロール値の低下が問題になる症状についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
LDLコレステロールが低い4つの原因【改善するならこの方法で!】

 

抽出・精製方法にも注意

紅花油のパッケージを見ると、「一番搾り」なんて書かれているものがあります。実はベニバナから油を抽出するにはいくつかの方法があり、場合によっては何回も抽出を繰り返すことがあるのです。

 

一般的にはコールドプレス製法(低温圧搾法)や高温圧搾法で抽出した「一番搾り」のものが出回っていますが、中には、その残りかすに化学溶剤を加えて抽出した「溶剤抽出」のものも並んでいることがあるので、表示には注意したいですね。

 

もう一つ、精製方法も重要になってきます。一番良いのは「未精製」のもの。これは抽出から何も手を加えずに出しているものとなっています。

それに対し高精製のものは、脱色や着色料の添加などの作業を繰り返しているため、身体に悪い成分も混ざっている可能性があるのです。それに加えて、作業の過程で油の酸化も心配されます。

 

今度、紅花油を買う時には、そういったパッケージ表示にも目を向けてみてくださいね。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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