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耳垢が多い原因はコレ!病気の可能性を解説!

<監修医師 豊田早苗|監修看護婦 ジビ子>
耳

普段生活している時は耳垢の事についてそんなに気にする事は少ないかもしれません。

でも時々の耳そうじの時に耳垢の大きさを見てギョッとしたり、耳垢が異様に多くて途端に心配になったり。。

 

このままでいいのかな?となんだか落ち着きませんよね。そこで今回は耳垢が多い原因、耳垢が多くなる病気など、いくつかご紹介します。

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耳垢が多い原因

 

湿性耳垢

耳垢には大雑把に湿性耳垢乾性耳垢の二つに分かれます。

乾性耳垢の人は名前どおりに耳垢が乾燥してカサカサしているので、自然に排出されやすい形態なので耳掃除があまり必要ありません。

 

逆に湿性耳垢の人の場合は「あめ耳」とも言い、粘ついているため自然に排出されにくく、耳の中に大量に溜まりやすいので定期的に耳掃除が必要です。

【関連記事】
耳垢が湿ってるのを治す方法!ワキガじゃない可能性もある?

 

外耳道の炎症

耳垢が多くなる原因として、外耳道(耳の穴から鼓膜までの道)が炎症を起こしている可能性があります。

 

外耳道の皮膚はとても薄いので、しょっちゅう耳かきなどで外耳道の皮膚をこすっていると傷がついて炎症を起こしやすくなります。皮膚に炎症が起こると耳垢が増える原因になります。

 

またイヤホンで耳を長時間密閉してしまうと空気が滞留するのでカビ(真菌)が繁殖しやすくなります。

そうすると耳の中がかゆい、耳垢が増えるなどの症状が出てきてしまいますので注意しましょう。

 

新陳代謝が良い

赤ちゃんの耳垢は大きい、色が茶色や黒がかったりと大人とは耳垢のタイプが違うので「あれ?」と心配になるかもしれません。

 

しかし、それは生まれた時に付着していた胎脂により黒っぽくなったり、大人に比べて新陳代謝が活発な為であり、問題ありません。

上記でも述べましたが耳垢は自然に排出されていくので、特に肌がデリケートな赤ちゃんの耳掃除は控えておきましょう。

 

気になる時はベビーオイルを浸した綿棒で耳の外側を優しく拭いてあげるだけでもいいでしょう。「こすらない」が耳垢を増やさないコツです。

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耳垢が多いのは病気が関係している?

 

急性中耳炎

中耳(鼓膜より後ろ側の領域)に感染、炎症を起す病気です。耳管の発達がまだまだ未熟な授乳中の乳児や小児に多い傾向があります。

 

風邪などの感染症が起きた時や、母乳やミルクを飲んだ時の姿勢によっても未発達な耳管にそれらが入り込み、炎症を起こし中耳炎を発症するリスクがあります。

 

症状としては、ものすごく耳が痛む、聞こえが悪くなる、痛みが引いても聞こえの悪さがしばらく残っている、耳だれ(耳から膿などの汁が出る)などです。

それらの症状が片方だけという場合が多いのも特徴です。

 

赤ちゃんや幼児の場合などは発熱がある、機嫌が悪くて泣く、しきりに耳を触る、引っ張るなどの行動が見られたりする場合には中耳炎を疑いましょう。

 

中でも耳だれは切開せずとも自然に溢れ出るような事もあり、量も多いと慌ててしまうかもしれません。

そのような場合も落ち着いて、出来るだけ早く耳鼻科へ受診しましょう。

 

外耳道炎

外耳道炎とは外耳道の皮膚が感染や炎症を起こす事を指します。高温多湿の時期に多くなる傾向があります。

上記でも述べましたが、夏でなくてもイヤホンの長時間のつけっぱなしも耳の中を多湿の環境にしてしまいます。

 

また、みみかきで耳の中を掻きすぎた場合などに、外耳道の皮膚に雑菌やカビが繁殖しやすくなります。

 

悪化するとかゆみ、痛み、耳の閉塞感だけでなく、発熱したり、耳から比較的さらさらした分泌物が見られます。

中耳炎と同じく、耳鼻科に速やかに受診すると良いでしょう。

 

耳垢栓塞(じこうせんそく)

湿性の耳垢の人になりやすい疾患です。耳垢が多く詰まってしまい、聞こえにくくなります。

聞こえにくくなるまで自覚症状はない場合もあります。耳垢はアポクリン腺という汗腺から分泌されます。

 

湿性耳垢の人はその汗腺の働きが活発です。乾性耳垢の人に比べ、臭いがありや耳垢の色も茶色でベタベタしているのが特徴です。

 

アポクリン汗腺は皮脂やアンモニアなどを分泌するのですが、その為耳垢がべとつき、自然排出がなかなか出来ず耳掃除をせずに長期間放置していると発症する場合があります。

また、自分で耳掃除が出来ない高齢の方にも多い疾患です。

 

治療は耳鼻科で詰まった耳垢を取ってもらいます。

しかし、両方とも一気に取ると耳に備わっている平衡感覚が崩れ、ふらついたり、時には目まいを起してしまう可能性がありますので片方ずつ治療する場合があります。

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耳垢の役割

しるし   

耳垢(みみあか)は医学的な読み方では耳垢(じこう)と読みます。垢という名前の為、ただの溜まった汚れと思いがちですが、実は耳の保護の目的もあります。

 

その理由として耳垢の成分には抗菌性もあると言われているからです。

ですので、毎日こまめに手入れをしてしまうと耳の中を引っかいて雑菌を入れてしまう恐れがあります。時々のお手入れで十分です。

 

何故なら耳垢は喋ったり、食べたり等自然に顎を動かす事で自然に排出されるようになっているからです。

寝たきりの高齢者はそれらが出来なくなるので、定期的な耳のチェックは必要でしょう。

 

耳掃除は引っ掻いて気持ちいいかもしれませんが、耳かき棒は控えて、綿棒で優しくお手入れをするのが耳の病気を防ぐコツでしょう。

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