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肩のしこりが押すと痛い!【癌との見分け方も解説します!】

<監修医師 Dr.masa>
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肩にしこりが出来て、押すと痛いという症状に困っていませんか?

今回は肩のしこりは癌なのかどうかを解説していきます。

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肩のしこりの自覚症状

 

しこりが生じた場合、まず皮膚の下に何かのふくらみがあると触って初めて気づくことが大半です。

最初の内は何が原因かは見分けがつきにくいのですが、大きくなるにつれて、大きさや固さなど、原因ごとに異なる特徴が現れてきます

 

また、赤みがあったり、かゆみが生じたりしている場合は、中に細菌が入って化膿・炎症を起こしている可能性が考えられます。

痛みやしびれを伴っているときは、しこりが大きく、周辺の組織や神経を圧迫しているので、病院に行った方が良いサインです。

 

肩のしこりの5つの病気

 

肩こり

肩こりは肩から背中、首筋の筋肉に継続的な負荷がかかることで、痛みや重い感じが生じる症候群です。

筋肉が硬くなって栄養や酸素の循環が滞り、疲労物質が蓄積することが原因と考えられています。ひどくなれば頭痛なども生じ、末梢神経が圧迫されることで、しびれを伴う痛みも生まれます。

 

慢性化した場合、外から触って分かるほどの「しこり」が出来ることがあります。これは、筋肉や腱といった軟組織と、骨との間にクッションである「滑液包(かつえきほう)」と呼ばれる液体の入った袋に炎症が生じていることが原因です。

 

しこり部分は押すと激痛が生じることから「トリガーポイント」と呼ばれており、離れた部位の痛みやしびれを引き起こすことがあります。

この段階まで進むと、普通のマッサージなどでは解消できなくなるので、整形外科などで処置をしてもらう必要が出てきます。

 

粉瘤腫(ふんりゅうしゅ)

粉瘤腫は、何らかの原因で本来は垢として外に排出されるはずの古い角質や皮膚といった老廃物が、皮膚(真皮)の下に蓄積した物のことです。

しこりが小さいうちは問題がありませんが、放っておけば垢がたまって大きくなっていきます。

 

細菌に感染して化膿すると、炎症が起こって痛みが生じてきます。最初の内はゴリゴリと固い感触ですが、化膿すると柔らかくなります。

 

頂部には「へそ」と呼ばれる小さな穴があり、指で押すとひどい臭いのする膿が噴き出してくることがあります。

小さいうちは経過観察で済みますが、急激に肥大したり炎症を起こしたりしているようであれば手術が必要になります

粉瘤腫についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
くさっ!粉瘤の臭い対策はこれを試してみて!

 

脂肪腫

脂肪腫は皮下脂肪となるはずだった脂肪細胞が異常増殖したものです。

大きさは数mmから5cm程度ですが徐々に大きくなり、稀に10cm以上になることがあります。

 

しこりは痛みがなく、丸い形で弾力があるのが特徴です。内部に欠陥が多数ある物は血管脂肪腫と呼ばれ、軽い痛みがあります。

生じる原因はよくわかっておらず、赤ちゃんでも後頭部などに出来ることがあります。

 

皮膚繊維腫

皮膚繊維腫は皮膚の繊維組織を構成するコラーゲンがたまった物です。大きさは1cmほどで、色が赤から茶色、あるいは黒く、脂肪腫などと比べると硬い点が特徴です。見た目はおできによく似ています。

 

複数出来る人も時にいますが、基本的には無害で、時に痛みや痒みを伴う程度です。

 

軟部肉腫

軟部肉腫とは体の軟部に生じる悪性腫瘍のことです。軟部とはその名の通り軟らかい部分のことで、筋肉、腱、脂肪、血管、リンパ管、神経、関節周辺の滑膜、靭帯などを指します。臓器や骨は含まれません。

 

骨髄の造血細胞に異常が起きる骨髄性白血病の場合も軟部肉腫とは別の扱いになります。

 

軟部肉腫は突然に発生し、急激に肥大することが特徴です。痛みはないのですが、神経や血管の近くに出来たり、腫瘍が大きくなって組織を圧迫したりすると、しびれや痛みが生じることがあります。

 

かなり稀ながんで、発症数でみると胃がんの1/60、肺がんの1/90程度です。

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肩のしこりの治療法

 

何らかの腫瘍なら、良性、悪性を問わず摘出手術をすることが主な治療法です。

粉瘤腫や脂肪腫は放置しても自然治癒して無くなることはないので、何らかの方法で取り除く必要があります。

 

皮膚繊維腫は自然に消えることもありますが、そうでない場合や痛みがあるときは切除手術が行われます。

 

粉瘤腫は皮膚科、あるいは整形外科、脂肪腫は整形外科の担当で、正体がわからないならひとまず整形外科を受診するのが良いでしょう。診断には触診、エコー、MRIなどが使われます。

 

粉瘤腫の場合は、頂部にある小さい穴の周囲の皮膚を小さく取り除き、老廃物がたまった袋を取り出します。あるいは切開して中身を絞り出した後、袋を取り除く方法になります。

 

小さい場合は6千~7千円。大きい場合や顔に出来た場合は2万円程度です。

 

脂肪腫の場合も皮膚を切って中身を摘出します。出血することがあるので、そのときは管を刺して血の塊が出来ないようにするようにします。

 

かかる費用は、腫瘍が小さいなら7千円程度、大きいなら1万数千円です。

 

皮膚繊維腫では、局所麻酔をしてレーザーやメスなどで切除します。手術は日帰りも可能で、費用は1万円前後です。

 

軟部肉腫の治療は基本的には切除手術ですが、症状の進行度によっては放射線治療や抗がん剤による化学治療が併用されます。

 

軟部肉腫は種類が多く、リンパ系なら内科、甲状腺なら外科と分野が分かれるので、がんの診断を受けた場合は総合病院に行くのがお勧めです。

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肩のしこりの予防法~肩こり編

 

マッサージ

肩こりを解消するための方法として、一番メジャーなものがマッサージです。もみほぐす方法の他、肩たたきやツボ押しもマッサージの一環といえるでしょう。

 

温める

肩こりでも、急に生じた場合は、冷やして炎症を抑えるのが効果的です。

これに対し、慢性化している場合は温める方が効果的です。温められれば血管が拡張し、筋肉の緊張で妨げられていた血行が回復して疲労物質が減少します。

 

方法として、市販されている温シップの他、蒸しタオル、ホットパック、カイロなどがあります。

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姿勢の改善

肩こりの主な原因の一つは、姿勢が悪いことです。特に、椅子に座って長時間のデスクワークをしていると姿勢が悪くなりがちです。

 

椅子に腰かけるときは背筋を伸ばし、腹筋を引き締めて深く腰掛けましょう。首はあまり前に傾けないようにします。

机の高さはひじが付くぐらいです。椅子は腰かけて足を床に垂直に下した時に、ひざの下が少し開くぐらいです。

 

適度な運動

肩こりの解消には肩甲骨周りの血流を良くすると呼応化があります。

首や肩をぐるぐると回すことで血流が良くなることもありますが、ひどい肩こりが慢性化しているときは追い付きません。

 

そうした場合は、ラジオ体操、水泳、ヨガなど、体全体を使う運動がお勧めです。

運動はストレスの緩和など、メンタル面にも良い影響をもたらします。

 

ただし、運動を始めて間もない場合や、以前から定期的に運動している場合は効果が実感できないこともあります。

また、ダイエットを兼ねてハードな運動をしたり、運動後にすぐ入浴したりすると、逆に体が硬くなったように感じて、肩こりの解消効果も低くなってしまいます。

 

筋肉痛などを防止する目的でも、運動後は15分程度のストレッチを行い、クールダウンの時間を取りましょう。

 

目を休める

パソコン仕事を含むデスクワークでは、姿勢が良くない場合だけでなく、目の疲れによって肩こりが起こることがあります

 

目の筋肉を酷使すると自律神経が乱れ、筋肉を緊張させる交感神経の働きにも影響が出ます。こうして血行が悪くなり、肩こりも生じやすくなります。

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肩こりと目の疲れは深い関係があり、片方が悪くなると症状悪化の悪循環が起きます。

どれほど集中していても、1時間につき5~15分程度の休憩時間を取って目を休めましょう

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