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見当識障害の2つの原因【症状や対応を分かりやすく解説】

<監修医師 豊田早苗>
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見当識障害という言葉を聞いたことがある人は少ないと思います。名前の通り障害という症状にはなるのですが、それが一体どんな症状なのか、あまり認知されていません。

これは一種の認知症に近いものがあって、認知症の初期症状によく見られる光景なのです。介護・看護・リハビリが必要な認知症。認知症の初期症状とは、いわゆる忘れてしまう、思い出せないという症状です。

 

その中でも見当識障害という意味は、自分自身が今起こされている状況を認識できないということなのです。例をあげていうと、今日は何曜日なのか、何時ころだったか、というように日常茶飯事のことが認識できないのです。

今日はそんな見当識障害の原因はどんなものなのか、またそこから見られる症状とはどんなものなのか、また、起こってしまった人への対応を紹介していきたいと思います。

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見当識障害とは

 

見当識障害を改めて説明させてもらうと、症状の現れ方としては、認知症かなと思った人の初期症状として現れることが多いです。

まず、見当識という意味ですが、分かりやすく説明すると、自分が置かれている状況を認識する能力という意味です。

自分が今置かれている状況という訳ですから、それは日常で起こることで、自分が今どこにいるのか、何をしているのかということが、分からなくなってしまうのです。怖いですよね。

自分が今何をしているのかが、突然分からなくなってしまうのですから。

見当識障害とは、そんな自分が置かれている状況を認識する能力が低下している状態のことを言います。

それを確かめる方法として、見当識が正常であるか問診をして確かめる方法があります。これはよく認知症の診断をするときにも見当識の確認というのが使用されることがあります。

 

認知症についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
脳血管性認知症の4つの症状【その特徴や治療法を徹底解説】

 

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見当識障害の症状

 

見当識障害はどういうものか分かりましたね。ただ、認知症ということで自分自身ではなかなか気付かない可能性もあります。では、実際にどのような症状が見られるのか詳しく見ていきましょう。

 

時間や季節が分からない

見当識障害の1番の症状としては、時間・記憶の感覚が低下してくる症状が現れてきます。例えば、今日の日付を間違えたり、曜日が分からなくなったりします。

日付ぐらいは間違えることもありますが、月まで間違えることはないと思います。見当識障害の現れ方はこの月も分からなくなってしまうのです。

症状が進行していくと、朝昼晩の区別も分からなくなったり、夏なのに冬といった間違いも起こってきます。このような現れ方が頻繁に続くようであれば注意をしてあげてください。

 

場所が分からなくなる

時間や季節の次に症状が出てくるのが、自分がいる場所です。外にいるときに自分がいる場所が分からなくて迷子・行方不明になったりします。いわゆる記憶行動が低下しているのです。

自分がいる場所もそうですが、その場所自体の認識も薄くなってきて、病院に来たのに、病院ということを忘れているなどです。自宅であれば、部屋やお風呂、トイレなどを間違えてしまいます。

 

人が分からなくなる

次に症状が出てくるのが、人が分からなくなることです。毎日あっている人はさすがに覚えているのですが、たまにしか会わない人を思い出せない症状があります。

家族以外の親戚や友達の区別もつきにくくなってきて、子供と孫を間違えるような症状も現れてきます。

 

人が分からなくなる他、人間関係そのものが煩わしく感じる場合の原因についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
人間関係がめんどくさいと感じるのは病気?【隠れた心理と克服法をお伝え】

 

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見当識障害の原因

 

では実際にどのようなことが原因で見当識障害となるのか見ていきましょう。

 

アルツハイマー病が原因

脳に障害がないといっても、アルツハイマー病などの病気からの症状で見当識障害が起こります。

こういった場合は、慢性的にその症状が続くのですが、本人の自覚が無くなっているため、周りの人を困らせてしまうことに繋がります。

 

脳の高次脳機能障害が原因

時間や空間、人を正確に分からなくなってしまうというのは、脳の高次脳機能障害が原因でもあります。

それ以外にも脳血管障害、アルツハイマー病、統合失調症、認知症、交通事故、薬剤の副作用、頭部外傷、脳炎、睡眠障害などが原因で見当識障害が起こる場合もあります。

 

不眠症についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
不眠症の治し方全集!【この食べ物でぐっすり快眠!】

 

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見当識障害の方への対応の仕方

 

見当識障害の症状や原因は理解できたと思います。では実際にそうなってしまった人へはどんな対応をしたらよいか見ていきましょう。

 

カレンダーや時計を効果的に使う

時間を理解してもらうために、見やすい大きさのカレンダーを使って、日付に丸をしていき、日課にしてもらい予防をしてもらいましょう。あとは、自分で何月何日何曜日と声にだしてもらうのもよいと思います。

 

散歩は見当識のリハビリの他、気分転換にも

外に出て迷子になってしまうといけないので、家にずっといてしまうと脳への刺激がなくなって悪影響となります。散歩をすると気分転換にもなります。しかし、必ず目を離さないように一緒についていきましょう。

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