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視神経炎の4つの治療法ガイド【症状や原因を分かりやすく解説!】

<監修視能訓練士 kenkensanta>
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視神経炎とは、急激な視力低下や普段ならクリアに見える景色が様々な見え方で障害されてしまう病気です。

視神経炎には様々な種類があり、治療も原因によって変わって来ます。今回はそんな視神経炎について解説いたします。

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視神経炎とは?

 

視神経炎とは、視神経(目から入った視覚情報を脳に運ぶ神経)に炎症が起こることで、視覚機能が障害されることを言います。大体は片目のみの発症ですが、両目に進行する事もあります。

18歳~45歳の女性に多い病気なのですが、小さな子供や高齢者に発症する事もあります。

 

その他の目のトラブルについてはこちらも参考にして下さい。

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視神経炎は4つの種類がある

 

疾患によるもの

多くの視神経炎で多発性硬化症が原因となることが多いと言われています。この病気は、脳や脊髄(せきずい)を覆っている髄鞘(ずいしょう)という神経の周りを取り巻いている被膜に炎症が起きる病気です。

 

特発性視神経炎

特発性視神経炎とは原因が分からないものを言います。ウイルス感染とも考えられていますが、検査をしても特に原因がはっきりしません。

 

抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎

抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎になると、急激な視力低下や視野の障害で気付くことが多いと言われています。また、約半分ほどの人が眼痛(もしくは眼球運動痛)を伴います。

 

さらにお風呂に入った時や運動をしたときなどの体温が上がった時に「霧視(むし)」や視力低下をきたすUhthoff (ウートフ) 徴候もあります。

 

通常の視神経炎でよく見られる中心暗点・盲点中心暗点だけでなく、耳側半盲や同名半盲・水平半盲といった視野異常を一緒に起こす事があります。

 

✅  中心暗点: 視野の真ん中が見えない状態。

✅  両耳側半盲(じそくはんもう): 両眼で耳側の半分の視野を失う状態。

✅  同名半盲: 両目の同じ側が見えない状態。

✅  水平半盲: 下半分または上半分が見えない状態。

 

虚血性視神経炎

視神経で急激な循環障害が起き発症する視神経の梗塞・卒中を言います。

突然の発症と、急激な片目性の視力低下が特徴で、比較的高齢者に起こります。原因から動脈炎型非動脈炎型の2つに分かれます。

 

動脈炎型は 視力障害が重く、短い時間で反対の目にも発症するため、早期診断と治療が必要になります。

梗塞の部位によって前部虚血性(眼球と視神経の接続部分である視神経乳頭部で発症)と後部虚血性(視神経の後ろで起こる)にも分類されます。

 

また非動脈炎型では基礎疾患として糖尿病、高血圧、動脈硬化をもっている場合があります。

 

脳に関わる疾患に伴う視力の問題についてはこちらも参考にして下さい。

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半側空間無視のリハビリ方法や検査ガイド【原因をご存知ですか?】

 

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視神経炎にかかったら?4つの症状

 

視力低下

視神経炎の種類によっても違いますが、例えば虚血性視神経炎の動脈炎型では発症とともに視力を失うこともあります。視力を失うとまではいかなくても、ゆっくりと視力が低下していくタイプもあります。

 

中心暗点

黄斑部の網膜が障害を受けると視野の真ん中が見えなくなってしまいます。それを中心暗点と言います。

 

圧迫感

視神経炎は視力低下や中心暗点などが主な症状ですが、圧迫感や目を動かしたときに痛む眼球運動痛といった症状が表れることもあります。

 

失明

視神経炎では比較的早い段階で気付ければいいのですが、進行した後に病気に気付くこともあります。その為、放置していると失明につながることもあります。

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視神経炎の原因は不明?!

 

視神経炎を患う原因はウイルス感染や自己免疫といった様々な事が考えられますが、そのはっきりとした原因はまだわかっていません。

多発性硬化症などの疾患がもとになるものもありますが、自然に治癒する場合もあるようです。2週間で視力が正常に戻らない場合の予後は大変悪いと言われておりますが、これは早期発見が難しいことも原因となっています。

 

視神経炎は早期治療が有効です

 

副腎皮質ステロイド薬

副腎皮質ステロイド薬は、特発性視神経炎の治療で使われており、血糖値や血圧を上昇させる、脂肪やたんぱく質を分解する、炎症や免疫を抑えるなどの作用があります。

 

副作用では糖尿病・胃潰瘍・骨粗鬆症・精神症状などが現れる事があり、長期間使用している場合で急に服薬を中止すると急性腎不全を起こす場合があります。必ず医師の指示に従って服薬を行いましょう。

 

ビタミン投与

特発性視神経炎の治療で使うもので、ビタミンB1・B2などを点滴によって投与します。皮膚や粘膜などの症状を改善し、筋肉や神経の働きをよくする作用があると言われています。

 

インターフェロン療法

これは多発性硬化症の治療で使われる薬なのですが、あらかじめの投与によって多発性硬化症の発症を遅らせることができるとも言われている薬です。

 

血漿交換療法

血漿(けっしょう)交換療法は血液中の血漿成分を交換する治療法です。血漿分離器を用いて血漿成分と血球成分を分け、病気の原因物質を含んでいる血漿成分を健常な方の血漿と同量を入れ替えるという考え方です。

 

薬や点滴では改善されない時に、この治療を行うことで改善の期待が出来る場合に使用される事があります。しかし血圧低下・呼吸困難、頭痛といった副作用を引き起こすこともあるため、血液検査などが必要になります。

 

血圧が低下した場合の症状についてはこちらを参考にして下さい。

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