赤ら顔の原因!5つの改善方法を試してみて!
<監修医師 まっちゃん>
頬や鼻、あるいは顔全体が赤くなる症状を赤ら顔と言います。どうして赤ら顔になってしまうのでしょう?
実は、赤ら顔と一言で言っても、様々な肌の状態が影響しています。赤ら顔になる原因と改善方法を見ていきましょう!
気になる所から確認してみよう
赤ら顔になる原因
赤ら顔は、体質の影響を受ける原因と、肌や体の状態の影響を受ける原因があります。
赤ら顔になる原因は主に6つです。一つ一つ見ていきましょう。
皮膚が薄い
表面上の皮膚は大きく分けると表皮と真皮の二層に分かれています。
そのうち、真皮には毛細血管が集中しています。毛細血管は普段見えないのですが、一番表の表皮が何らかの理由で薄くなってしまうと下の血管が透けて見えてしまいます。
生まれつき皮膚が薄い方もいますが、間違ったスキンケアが原因で肌にダメージを与えている場合もあります。
顔を洗う時に、ゴシゴシと手でこすっていませんか?
ピーリングやピーリング剤の入った洗顔料を多用していませんか?普段、肌のためと思ってやっていることが逆効果の場合もあります。
表皮の暑さは0.2mmしかなく、肌の一番外側の角質層に至っては0.02mmしかありません。本当に何気ない行動が大ダメージを与えている場合もあります。
毛細血管の拡張
皮膚の毛細血管は、外の気温に対応して拡張・収縮することで体の温度を一定に保とうとします。
気温差の少ないところではこれがありませんが、寒暖の差があるところでは、顔が赤くなりやすくなります。
アルコールや香辛料の過剰摂取、極度の緊張
毛細血管の拡張に似ていますが、アルコールや香辛料の取りすぎると、血流が滞り、結果的に多くの血液が顔に集まるので顔が赤くなりやすくなります。
また、極度に緊張した場合でも顔が赤くなる方もいますが、これも同じような仕組みです。緊張することで、交感神経の働きが活発になります。
すると毛細血管が拡張して、うっ血したような状態になり顔が赤く見えてしまうのです。
ニキビによる炎症
赤ニキビと呼ばれる、炎症を伴うニキビができると周りの皮膚が赤くなります。これは、炎症により毛細血管が拡張するためです。
ニキビが治れば、炎症も自然に治りますが、ニキビが次々とできると炎症は治まりません。
さらに、ニキビ跡の真皮や皮下組織に色素沈着してしまうこともあります。こうなると、慢性的に赤ら顔の状態になってしまいます。
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脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
聞きなれない言葉かもしれませんが、皮膚の炎症の一つに脂漏性皮膚炎というものがあります。
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が過剰になる症状です。
皮脂の分泌の多い鼻の皮膚のまわりで起こりやすく、ニキビを伴うこともあります。
体質もあるので、完全に治すことは難しいかもしれませんが、スキンケアでの予防・改善ができます。
アレルギーなどの炎症や肌荒れ
赤ら顔は、アレルギーなどの炎症反応が原因の可能性もあります。かゆみを伴う場合や腫れがある場合はアレルギーの可能性が高いです。
もう一つは、乾燥などによる肌荒れです。肌の一番上にある角質層が、水分不足などによってめくれた状態になると、肌を守る機能が弱まってしまいます。
そうなると、気づかないうちに見えない小さな傷がたくさんついてしまい、肌が赤くなってしまいます。
赤ら顔を治したい!5つの改善方法
急に暖かいところに入って頬が少し赤くなるくらいならまだいいのですが、ずっと赤ら顔が続くと男性も女性も気になってしまいますよね。
赤ら顔を改善するための方法を見ていきましょう。
肌の水分量を上げる
遺伝的な原因を除いて、赤ら顔の方はまず肌にたっぷり水分を与えて、角質層のバリア機能を取り戻しましょう。
これを機会に、今使っている化粧品が自分の肌に合っているか、もう一度確認してみるのもいいですね。
また、スキンケアの方法も重要です。赤ら顔の方は肌が薄くなっている可能性があると言いましたが、これはスキンケアの方法にも原因があります。
洗顔時は手で擦らず泡で洗うようにし、ピーリングなど刺激の強いものは頻度を下げてください。
脂っこいもの、辛いもの、甘いものを控える
赤ら顔の原因となるニキビは、食生活の改善で防げる部分もあります。
もし、ニキビがきになる方は、脂っこいもの、甘いものの取りすぎに注意しましょう。これらを取りすぎるとニキビができやすくなってしまいます。
それから、辛いものも少し避けてみてください。先程言ったように、香辛料の取りすぎも、赤ら顔の原因になります。
睡眠をとる
肌の調子を整えるには、睡眠をとることが一番です。できれば、夜12時前に床に着くようにしてください。
人間の体には時間的サイクルがあり、夜寝ている間に昼間の体のダメージを修復しようとします。夜更かしをしてしまうと、この修復のチャンスを逃してしまうのです。
血行を良くする
赤ら顔の原因がニキビなどの炎症でない場合、血行をよくすることで症状が改善することがあります。
これは、顔に停滞している血液を流してあげることで、赤ら顔を改善するのです。
お風呂にゆっくりつかるだけでもいいのですが、できれば濡れタオルを短時間電子レンジでチンして、蒸しタオルを作り、顔に当ててみてください。すごく気持ちいいですよ。
ビタミンC誘導体でケアする
ニキビや脂漏性皮膚炎には、ビタミンC誘導体が有効とされています。
ビタミンC誘導体というのは、肌に浸透させやすくしてあるビタミンCの事です。ビタミンC誘導体が入った美容液などで、栄養を肌に補給してみてください。
ビタミンCの抗酸化作用で、皮脂の酸化を防ぐことができます。ご紹介したように、赤ら顔の原因は本当に様々です。
まず、ご自分の赤ら顔の原因が何か、見てみてください。その上で、ゆっくり改善していきましょう。残念ですが、赤ら顔はすぐには治りません。
辛抱強く、肌と体を少しずつ良い方へ持って行ってあげてください。
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もしそれでもトラブルが続くようなら、皮膚科など専門医に相談してみるのも一つの方法です。
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