頭が働かない7つの原因と病気【この方法で改善してみて!】
<監修医師 豊田早苗>
ぼーっとして頭が働かない時ってありますよね。実は思わぬ原因があったり怖い病気かもしれません。
今回はそんな症状についての原因や改善策についてご紹介します。
頭が働かないとこんな症状が起こる
✅ 理解力低下
物事を理解することが困難になります。
✅ 注意力低下
注意力散漫でミスが増えます。
✅ 思考力低下
考えをまとめる事が出来なくなります。
✅ 集中力低下
集中力が途切れやすくなります。
✅ 記憶力低下
約束を忘れやすい、思い出せない、暗記できないなど症状がでます。
✅ 無気力
何をするにもやる気が出なくなります。
✅ 易疲労感
疲労感を絶えず感じます。
✅ 不眠
夜寝ていると頻繁に目が覚めるなど正常な睡眠が取れなくなり不眠気味になります。
✅ 異常食欲
異常な程食欲が減退、または増幅します。
✅ 情緒不安定
感情の起伏が乏しくなります。うつ病を発症する人もいると言われています。
✅ 目の疲れ
目が疲れたり見づらいなどの症状が出ます。
関連する症状についてくわしくはこちらを参考にして下さい。
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頭が働かない7つ原因
脳疲労
脳の働きが鈍くなり注意力、理解力、集中力、記憶力などの能力が低下します。
主な原因はIT化がすすむ現在、スマートフォンやパソコンなど電子機器から発生する電磁波により脳が疲労してしまうことだといわれています。
また電磁波だけでなく過度な情報を脳で処理することやスクリーンを目で見続けること、日常で自身を抑制するこ
とによるストレス、によっても起こります。
脳疲労を放置しておくと肥満などの生活習慣病、うつ病など精神疾患に繋がります。
エネルギー不足
ブドウ糖が足りていないなどエネルギー不足でもおこります。
血糖値を気にして甘いものを控えたり、炭水化物抜きダイエットなど適度なら効果的ですが糖分は脳や筋肉が働く為の大事な栄養素の一つです。くれぐれもやり過ぎには注意しましょう。
酸欠
鉄分不足や呼吸が浅い、姿勢が悪いなどの原因で脳が酸欠を起こし正常な働きが出来なくなります。
自覚症状はほとんどありませんが、あくびをよくする、疲労感がとれない、いつも眠いという症状に心当たりがある方は要注意です。
睡眠不足
脳の疲れは身体と違い睡眠でないと回復しません。睡眠不足が続くと認知能力や気分、幸福感が低下し抑うつ的になるなどといわれています。
ストレス
日常的に仕事や勉強などでストレスを感じることによって無意識に呼吸を止めてしまったり呼吸が浅くなることで脳が酸欠を起こし正常に機能できなくなります。
生理
月経前症候群(PMS)でもボーっとしてしまうなどの症状が起こります。
原因はホルモンバランスの乱れによるもので、普段はバランスの取れている女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンですが生理前はプロゲステロンの分泌量が増えます。
これによってセロトニンという情緒をコントロールしてくれる物質の分泌量が減少し、情緒不安定で不眠やイライラ、やる気が出ない、抑うつ的など日常生活にも支障をきたします。
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夏バテ
夏バテは脳のサビが原因といわれています。
脳の自律神経のバランスが崩れて活性酸素が過剰に生成されてしまい細胞が破壊されてしまいます。体力や食欲の低下などの症状もあらわれます。
脳疲労と欝の関係
うつ病の原因
脳内の神経伝達物質が不足することで起こるとされています。
神経伝達物質が不足する原因として脳の血流障害、ストレスによる自律神経の乱れ、呼吸が浅くなってリラックス状態が得られないなどがあげられます。他にも抗がん剤による副作用で起こるといわれています。
前うつ状態
交感神経が働き過ぎ、副交感神経が働かなくなっている状態でいわゆる自律神経失調症の事です。倦怠感や意欲低下などの症状も出ますが頑張れば出来るという状態です。
抑うつ状態
交感神経が働きづらくなり、副交感神経が働けない状態。気分が落ち込む、悲しさ、空虚感、何をやっても嫌な気分が晴れないなどの症状があります。やる気を振り絞ってなんとか出来る状態。
この状態が悪化して何もする気が起こらない状態が2週間続くとうつ病になります。
うつ病とホルモン異常の関係
ホルモン分泌の異常により、全身の倦怠感、睡眠障害による不眠、意欲低下、起床困難などうつ病やうつ状態に近い症状がでます。甲状腺ホルモンや成長ホルモン、性ホルモンの欠乏(更年期障害)もうつ状態になることがあります。
薬で改善されないうつ病やうつ状態、食欲異常による肥満、痩せ、皮下出血、傷の治癒が遅い、むくみ、便秘、寒い、脱毛などの症状がある方は内分泌専門医を受診されることをおすすめします。
うつ病と統合失調症の違い
統合失調症の前兆のサインが不眠や不安感、心身の不調などうつ病の症状に似ていることもあり混同され心療内科にかかるのが遅れたり、病気に気付かないこともあるようです。
うつ病はおもに気分的な症状ですが、統合失調症は幻覚、妄想、平板化、無為などが症状で明らかに異なる症状なので注意が必要です。どちらも早期発見からの早期治療が重要です。
統合失調症の症状についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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自分で出来る改善方法
食生活の改善策
即効性のある疑似回復ではコーヒーを飲むことですが根本の脳疲労回復にはならないため注意しましょう。
脳のエネルギー源となる栄養素ブドウ糖をとともに脳機能を活発化させる青魚に含まれるDHA・EPAや大豆、アーモンドなどに含まれるレシチン、カカオ豆に含まれるテオブロミンを摂取することが効果的です。
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食品からの摂取が理想ですが難しい場合のサポートとしてサプリメントを活用するのもいいかもしれません。ストレス解消や精神疲労回復に効果のあるといわれているイワベンケイやエゾウコギなどのハーブや漢方薬もおすすめです。
日常生活の改善策
リラックスして脳を休める為に目を閉じて瞑想する、深呼吸する、ローズマリーやペパーミントなどのアロマ、音楽を聴く、目元や首を温めることが効果的です。
また、頸動脈を冷やして脳内の無駄なエネルギー消費をおさえる、10分~15分程度の睡眠をとる、禁煙する、二度寝をしない、軽い運動など日常生活のちょっとしたことで改善していくことができます。
頭をすっきりさせるための昼寝の効能についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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