Sponsored Link

おっと!ふらふらする原因となる病気とその対処法!

<監修医師 豊田早苗>
めまい 

急にふらふらしてきたりしたことはありませんか?

意識が薄くなったり、目の前がグルグル回ったりするとなんだか怖いですよね。ただの疲れかなと思っているのは要注意です。

今回はふらふらする原因で考えられる病気を解説していきます。

スポンサーリンク
 

ふらふらする12個の原因(病気を含む)

 

めまいは重大な病気の前兆の場合もあります。めまいは、大きく分けて二つに分かれます。

自分自身がグルグル回るように感じるまたは、周りが回っているように見える「回転性めまい」と、フワフワ・グラグラするような「浮動性(ふどうせい)めまい」です。

 

大きな病気が隠れていないとも限らないので原因がはっきりしないけど最近よくめまいがするなんて時はちゃんと診察を受けるようにした方がよいでしょう。

 

メニエール病

このようなめまいを伴う病気のうちで代表的なものは、耳の病気からくるものが多いです。

頭の平衡感覚は耳の三半規管と耳石器で判断しているので、耳の中に異常が出ると影響を受けやすいのです。

 

メニエール病になると、回転性めまいが突然おこり同時に蝸牛(かぎゅう)症状が起こります。蝸牛症状とは難聴、耳鳴り、耳閉感(じへいかん・耳が詰まっているような感覚のこと)です。

 

このメニエール病のめまい発作は一回起こると数十分から6時間程度続き何度も繰り返します。

 

めまいと難聴は同時に現れ、めまいの症状がなくなると同時になくなりますが、症状が繰り返すうちに難聴が治りにくくなり難聴が進んでしまいます。

 

突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)

突然耳が聴こえなくなる病気です。めまいをともなうケースもあり、症状によつてめまいの方が強く感じる人もいます。

内耳の血流障害説、ウイルス感染説が有力ですが、完全には解明されていません。

 

症状が重くない場合は自分でも突発性難聴になっていることに気が付かないケースもありますが、基本的に緊急に治療を要する病気です。発見が遅れると聴力の回復が難しくなる事もあります。

【関連記事】
突発性難聴の初期症状チェック!完治までの期間!

 

良性発作性頭位(りょうせいほっさせいとうい)めまい症

良性発作性頭位めまいとは、特定の角度に頭を傾けたり顔を向けたときに回転性のめまいが起こる病気です。

 

耳石が半規管内に入って起こる半規管結石症または耳石がクプラに付着したクプラ結石症(半規管の膨大部にある細い糸状の器官の事)が原因と考えられています。

 

良性の言葉通り、しばらくすると自然に治ります。ただし万が一、誤診でこの病気と診断されてしまい、実は他の病気だったというケースもあるので注意が必要です。

 

一過性脳虚血発作(いっかせいのうきょけつほっさ)・脳梗塞

脳の病気のなかでめまいを起こす可能性が高いのは一過性脳虚血発作です。

多くは、動脈硬化(どうみゃくこうか)が原因で細くなってしまった動脈部分で血液が流れにくくなるまたは、いったん血管が詰まった後再び流れた場合に起こる症状です。そのまま血管が詰まってしまったものを脳梗塞と呼びます。

 

一過性脳虚血発作が内頚動脈系(ないけいどうみゃくけい・首を通り脳につながる血管とその続き)で起きたときは、フワフワする浮動性のめまいや目の前が暗くなるような(眼前暗黒感)が起こりやすい。

 

また椎骨脳底動脈系(ついこつのうていどうみゃくけい・鎖骨の下から首の骨を貫通し脳に伝わる血管など)等の場合は、さらに浮動性のめまいと眼前暗黒感に加えて回転性のめまいも起こります。

 

これらの症状を繰り返しているうちに小脳や脳幹の脳梗塞に発展してしまう事も考えられます。

 

緊張やストレスで出ることもありますが、脳梗塞が原因で生あくびが出ることもあるので他の症状と合わせてみることが重要です。

*疲れやねむけがないのにあくびが出ることを生あくびといいます。

 

【関連記事】
あくびが止まらない原因!この病気が関係していた!

 

脳のめまいに関係する部位は、前庭神経核(ぜんていしんけいかく)と呼ばれ、脳幹(のうかん)にありめまいの中枢です。

ここは、脳幹の中でもっとも血液不全に陥りやすい場所つまり心臓から見て一番遠いところにあります。

 

脳が血液不全に陥って最初に表れる症状がめまいという事ですから、そのサインは見逃すべきではありませんよね。

 

生あくび、物が二重にみえたる、ろれつが回らない、手足に力が入らない、吐き気や嘔吐(おうと)が強いときは特に疑いが強いのですぐに救急車を呼びましょう。

救急車を呼ぶのに躊躇があるのであれば、119番か病院に電話をかけて、救急車を呼ぶべきか相談するでもいいと思います。

 

子供に症状がある場合

子供の場合には、自律神経のアンバランスによる起立性調節障害が考えられます。起立性調節障害とは、いわゆる立ちくらみです。子供のうちは自律神経がうまく調節っできないことがあります。

 

他の原因がなければ自然と症状がでなくなるので心配はいらないでしょう。特に午前中は調節機能が鈍く目覚めたあとなかなか起きてこないこともあるでしょう。

 

また、骨折していることに子供が気が付いていないでフラフラしてしまうケースも稀にありますので注意が必要です。

 

筋緊張(きんきんちょう)・自律神経失調症(じりつしんけいしっちょしょう)・疲れ

筋緊張とはいわゆるコリの事で、特に首の筋肉が緊張していると頭部への血液の循環が悪くなるので頭重感・頭痛などを招きます。

これが酷くなっていくと、身体がフワフワする浮動性めまいが起こることがあります。

 

筋緊張のほかにも更年期障害(こうねんきしょうがい)や過度のストレス、睡眠不足なども自律神経に作用し同様の症状が起こることがあります。

 

自律神経は、交感神経・副交感神経(こうかんしんけい・ふくこうかんしんけい)からなる神経系の事で脈拍・体温など自分の意志でコントロールできない身体の機能をつかさどる神経です。

大まかに分けると交感神経は身体を活動的にする神経、副交感神経はリラックスしているときに働く神経です。

 

自律神経失調症はその調節が正しくできなくなっている状態で、めまいだけでなく耳鳴りがすることもあります。自律神経はホルモンバランスによっても影響を受けます。

【関連記事】
耳鳴りの原因!止まらないキーンという音の原因はコレ!

 

顎関節症(がくかんせつしょう)・頭蓋骨(とうがいこつ)の歪み

頭蓋骨は動かないという説と動くという説があります。ここでは動くという前提でお伝えします。耳の病気の項で出てきた三半規管などを含む内耳は頭蓋骨の中の側頭骨の中にあります。

 

とても繊細な器官なので側頭骨の歪み自体は小さくても正常に機能することができず、めまいや耳鳴りの原因になると考えられます。

なお、この頭蓋骨お歪みは極端な場合には人格面にも影響を与えると言われ、ほんの小さな歪みでも侮れません。

 

顎関節症は顎の関節に起きる異常で、口を開けたり閉めたりするとカクカク音がします。酷い場合には口が開けられなくなることもあります。

 

顎関節はものを噛む時に大きな力を受け止めるので負担が大きく、側頭骨と隣接しているので影響が側頭骨に出やすい場所です。顎関節症からの影響で頭蓋骨が歪みめまいを起こします。

 

うつ病・精神疾患(せいしんしっかん)

うつ病のなかでも、仮面うつと言われる人に多い症状が不眠、頭重感、めまいです。フラフラする浮動性で、頭重感とあわせて不眠と密接な関係にあります。治療により両方同時になくなります。

 

不整脈(ふせいみゃく)・低血圧・高血圧・貧血・栄養失調

立ちくらみに続いて目の前が暗くなる眼前暗黒感、ひどいときには意識を失うなどする場合には、不整脈や脳貧血・低血圧・貧血が疑われます。

 

女性の月経などの時に起こるのは、この低血圧・貧血と前述の自律神経が原因とも考えられます。栄養失調、特に鉄分やビタミンCが不足するとめまいや頭痛が起こります。

 

カフェインアレルギー・食物アレルギー・花粉症

コーヒーを飲むと頭痛・吐き気・めまいを起こすという場合は、カフェインアレルギーの可能性があります。少量でも症状がある場合は、カフェイン過敏症の可能性もあります。

 

花粉症や食物アレルギーでもアレルギー反応が起こると蕁麻疹や吐き気とともにフラフラしてくることがあります。

アレルギー反応ではさらに低血圧が起こります。全身の血管が開いてしまう為です。低血圧になるとめまいが起こるのは前述の通りです。

 

妊娠後期、産後

妊娠後期、特に臨月とめまいの原因ははっきりわかっていません。

優先的に赤ちゃんに血液を送るので身体の部分部分で貧血のような状態になるのか、ホルモンバランスや神経によるものかもしれません。

産後もめまいが起こります。こちらも原因がはっきりしていませんが、出産はかなりのエネルギーを消耗するので身体は極端は疲労状態です。

 

出血が多かった場合もあり、妊娠状態から通常の状態へ身体が戻ろうとするので身体は様々な変化をしていますのでその一環と考えられます。

大きな病気の可能性は低いと思いますが酷いときは担当医に確認してみましょう。

 

禁煙

禁煙でもめまいがすることがあります。禁煙の離脱症状(禁断症状)はタバコをやめてから3日~3週間ぐらいがピークといわれますが1カ月してもなくならないこともあります。

 

めまいに関してはフワフワ・グルグル両方可能性があり、眠気やだるさといった症状が一緒にでることが多いです。

スポンサーリンク

ふらふらするときの対処法

 

耳の病気

ここまで見てきて、耳の病気かな?と思ったら、耳鼻科に行くことをお勧めします。

難聴を伴う場合やめまいが数十分以上続く時は早めに受診して原因がなんであるかをはっきりさせた方がよいでしょう。難聴があるときは特に急いだ方がいいかもしれません。

 

回転性のめまいだけが症状で、特定の向きに顔を向けた時のみめまいがする時は、良性発作性めまい症の可能性が高く様子を見てもよさそうです。

【関連記事】
急性低音障害型感音難聴の症状チェック!2つの原因も解説!

 

脳の病気

脳の病気かもしれないと感じたら、直ちに医師に相談しましょう。受診するのは、脳神経外科、脳卒中科、神経内科などです。

激しい頭痛や異常な肩こり等も伴う場合は、クモ膜下出血の可能性もあります。

 

浮動性めまいと眼前暗黒感(時に回転性のめまい)に始まり、ろれつが回らない、手足に力が入らない、物が二重に見える、吐き気または嘔吐がある時は要注意です。

 

発見が遅れると重大な危険につながりかねないので繰り返します。

上記の症状(特にろれつが回らない~吐き気・嘔吐は救急車を呼びたいです。)がある時は直ちに受診するか病院に電話をかけて医師の判断を仰ぎましょう。

 

筋緊張・自律神経失調症・頭蓋骨の歪み・顎関節・疲れ

筋緊張・自律神経失調症・頭蓋骨の歪み・顎関節症・疲れが当てはまるという方は、まず休みましょう。

まとまった休みが取れない事情があっても、一日の中でリラックスするための時間を作るなど意識して身体を休めるとは可能なはずです。

 

休んでも症状が改善しない時は、専門家の意見を聞いてください。というのも自律神経失調症、頭蓋骨の歪み、顎関節症もそれぞれ筋肉が緊張している時だけ症状が出る・酷くなる人がいます。

 

休んで体調が万全であれば治療が必要ない事もあり得ると考える為です。上記に限らず何とか症とついているものは病気ではなく、あくまで症状です。

別の病気や体質があるために出ている可能性もあるので、本当の原因を探しましょう。

 

筋緊張は整形外科、自律神経失調症は内科、顎関節症は歯科・口腔外科、頭蓋骨の歪は頭部が得意な整形外科をお勧めします。

この分野は東洋医学も得意とするところなので、鍼灸や民間療法でもいいかもしれませんね。

 

うつ病・精神疾患

うつ・精神疾患が当てはまりそうと思ったら、心療内科・精神科です。一言で分けると、心療内科は心身症をメインに扱い身体の症状を見ている、精神科は心の症状を扱っています。

 

ただその病院の方針により多少の差があると考えた方がよいでしょう。めまいの原因として自分は、うつなのではないか?という疑問を解決するのであれば、どちらでも構わないと思います。

【関連記事】
プチ鬱症状チェック!この診断を試してみて!

 

貧血・不整脈・低血圧・高血圧・栄養失調

貧血・不整脈・低血圧・高血圧の可能性がある場合。つまりふらふらする症状以外に、意識を失う、または失いかけた事がある、胸がどきどきする動悸があるときは、不整脈の可能性があり内科・循環器科・循環器内科・心臓内科です。

【関連記事】
動悸や不整脈に効く薬は市販されてる?【副作用についても解説】

 

貧血は血液内科・内科、低血圧・高血圧は循環器内科・内科がお勧めです。

栄誉失調は、鉄分やビタミンCを含んだ食品、つまりイワシ、なまり節、アーモンド、キウイ、バナナ、納豆などがいいでしょう。予防まで考えると納豆を一日一パック食べるのが手軽だと思います。

【関連記事】
貧血で倒れる症状や対処法【甘く見てませんか?】

 

アレルギー

カフェインアレルギー・食物アレルギー・花粉症が当てはまるという場合です。カフェインアレルギーと断定できるのであれば、当然カフェインを取らないようにします。

 

食物アレルギーの場合は、アレルギーテストをして何に反応しているのか調べましょう。アレルギーテストはアレルギー科、内科などで受けられます。花粉症は、耳鼻咽喉科・耳鼻科・アレルギー科です。

【関連記事】
【アレルギー検査の費用】と種類を徹底解説!

 

その他の症状

妊娠中・産後直後の方は、かかっている産婦人科の医師に相談するのがいいと思います。

またお子さんの起立性調整障害はほとんどの場合心配ありませんが、どうしてもという時はかかりつけの小児科に相談しましょう。

 

禁煙

頑張って禁煙を続けてください!基本的には身体は快調に向かっています。

タバコを吸わないことに慣れていないだけだからそのうち慣れる。と考えましょう。また、症状が酷いときは禁煙外来をしている病院に相談に行くのもいいでしょう。

 

ふらふらすると一口に言っても、これだけの原因が考えられます。安易な判断で対応が遅れるリスクもあります。

緊急を要するケースもあるので、少しでも気になる症状がある方は早めに対処してしまいましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

スポンサーリンク
 
 

関連するこちらの記事も読まれています

サブコンテンツ