風邪でだるいけど熱はない3つの原因【この解消法を試してみて】
<監修医師 春田 萌>
なんだか、だるく風邪っぽいな~。でも熱が無いから病院は行かなくてもいいかな?なんて事はありませんか?
風邪の症状でも「発熱」がない。これはどうしてなのでしょうか。今回はこの症状について解説します。
熱が出る理由
そもそも、風邪をひくと発熱するのかごぞんじですか?大きく分けると
✅ 外因性発熱物質
体外から入り込んだウィルスや細菌。
✅ 内因性発熱物質
外因性により体内に入り込んだ病原体が元となり体内でつくられる物質
この二つが大きな原因となります。
微熱の定義についてはこちらを参考にして下さい。
【関連記事】
微熱は何度から何度まで?【低体温の場合も解説】
だるいけど熱はない原因
では、何故「熱」が出ないのか解説しましょう。
新陳代謝が悪くなっている
これは風邪により、発汗がわるくなり、熱の発散ができずに体内にこもってしまっている事による。
自律神経の乱れ
風邪の引きはじめで風邪のウィルスが増殖する事で身体の機能が低くなり、自立神経の乱れが生じている。
ライノウィルスが原因
一般的に風邪の原因となるのが「ライノウィルス」と言われています。
このライノウィルスが一番活動的になるのは33度で人の平熱よりも低いのです。つまり、ライノウィルスが原因の風邪の場合はウィルスの繁殖ができないので熱が上がらなくても風邪の症状は収まっていくのです。
ライノウイルスについてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
【関連記事】
ライノウイルスの6つの症状や治療方法【こんな人は要注意!】
その他として考えられるもの
✅ 鼻かぜを引いた(鼻づまり、鼻水症状)
✅ 風邪が喉にきている(喉の炎症を起こしている) |
このような事が原因で体のダルサを感じているのに「熱」が上がらない。という事になります。
風邪で熱はないけどダルい!そんな時の解消法
熱は出なくても「だるさ」とはサヨナラしたいですよね。そんな時の解消法をご紹介いたします。
食事
身体が「だるい」時って食事さえも取りたくない。さっぱりしたものが食べたい。ですが栄養はしっかりと取らなくてはいけません。
しかし、「だるくて食事の用意もしたくない!」そんな時に便利なのがコンビニ等でも手軽に買えるものがあります。
✅ 一人用の鍋セット
✅ レンジでチンするうどん
✅ レンジでチンするモツ煮込み
など、お手軽に身体を温める食事ができます。また、鍋でしたらほんの少しの生姜を隠し味に入れる事をおススメします。
身体を温める
これは、身体を温める事で免疫を高める事が出来るからです。体温を1度上げるだけで免疫力は約5倍も高まると言われます。
✅ 入浴で全身をしっかり温める。
お風呂でしっかり体温を上げる事で発汗し新陳代謝もよくなります。
✅ 温かい飲みものを飲みましょう。 *しょうが湯 良く知られていますが身体を温める効果が得られます。
*濃いめの緑茶 緑茶に含まれるカテキンが「抗菌作用」「免疫活性化」「殺菌」の作用があります。
✅ 温かい恰好で過ごします。 *意外と忘れやすのが「首の後ろ」です。ネックウォーマー等でしっかりガードしましょう。 |
おすすめの身体の温め方についてはこちらを参考にして下さい。
【関連記事】
風邪に生姜入りうどんがスゴい効く!【汗をかいてスッキリしよう!】
風邪のときお風呂に入らない方が良い?【この入り方なら安心です】
睡眠時間はしっかりと
先にあげたように、お風呂に入りしっかりと身体が温まったら、早めにお布団にはいり休みましょう。
✅ 事前にお布団を温めておく。
*布団乾燥機等があれば乾燥機を使いポカポカのお布団にしましょう。
*湯たんぽで足元を温める
風邪に限らずなのですが、身体が弱っている時にはしっかりと睡眠を取る事が症状の悪化を防ぐ近道です。出来れば7時間以上の睡眠をおススメします。
これが7時間未満だと免疫力が低下し風邪のウィルスに負けてしまう事があるからです。「熱がないから・・」といって無理をすると免疫力が下がり症状の悪化を起こします。
まとめ
いかがでしたか?風邪でだるいけど発熱しない場合の原因と解消法をご紹介いたしました。以下に簡単にポイントをおさらいしてみましょう。
✅ 熱が出る理由
*体外からのウィルスや細菌の侵入が原因
*外因性により体内に入り込んだ病原体が元となり体内でつくられる物質が原因
✅ だるいけど熱はない原因
*新陳代謝が悪くなっている
熱(発汗)が発散できない
*自律神経の乱れ
風邪のウィルスの増殖で自律神経が乱れが生じる
*ライノウィルスが原因
ライノウィルスの活動温度が低い為発熱しない
✅ 解消法
*食事
*身体を温める
入浴で全身をしっかり温める
身体の免疫力をUP
温かい飲みものを飲みましょう
しょうが湯 ⇒体温を上げる
濃いめの緑茶⇒「抗菌作用」「免疫活性化」「殺菌」
温かい恰好で過ごします
*睡眠時間はしっかりと
免疫力の低下を防ぐ
解消法も一緒にご紹介させていただきましたが、個々の症状によってはやはり病院での受診をお勧めします。
いつもの風邪よりも長引くようであればやはり一度、医療機関での受診をしましょう。ただの「風邪」とあなどってはいけません。昔から「風邪は万病のもと」といわれています。
風邪っぽいなと思ったら外出時にはしっかりと温かい恰好で、夜も早めにやすみしっかりと身体をやすませましょう。
当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。