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足に赤い斑点ができた【かゆみなしの場合は逆に注意!】

<監修医師 田中 恵文>
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足にできた赤い斑点、かゆくないからってそのまま放置していませんか?

赤い斑点でもかゆみを伴わないものには多くの原因が考えられます。

 

今回はそんな足にできる赤い斑点について、原因や考えられる疾患などをご紹介します。

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かゆくない赤い斑点が足にできる原因

 

内出血

かゆみを伴わない斑点の中でも、原因とされることが多いのが内出血です。皮膚の下の血管が破れ、血液がにじみ出ることで赤い斑点として現れます。

 

かゆみはもちろん、打撲などの外的な原因以外の内出血は痛いと感じることもなく、気づかないうちに皮膚に現れていることが多いです。

 

虫刺され

一般的に虫刺されはかゆいものが多い印象ですが、実はかゆみを伴わない場合もあるのです。

特にダニなどは種類によって赤い腫れはあるものの、かゆみを感じないことがあるので、注意が必要です。

【関連記事】
虫刺されの腫れが大きい!熱をもつ時の3つの対処法!

 

アレルギー

アレルギーの中でも薬物アレルギー(薬疹)は、かゆみを伴わない赤い斑点ができることがあります。

 

薬物アレルギーは様々なタイプがあり、麻疹や風疹のような赤く小さい斑点が全身に見られるものやじんましんや湿疹、

日光に当たる部分だけ赤くなる光線過敏症、薬を用いるたびに同じ場所が円形状に赤くなり、色素沈着を残す固定薬疹などが多く見られます。

 

重症なものは発熱とともに大きく赤い斑点が全身に見られるものや、水ぶくれを作るもの、さらに結膜や粘膜にも症状が現れることがあります。

 

症状が現れても、自分が服用した薬物が原因であると気づかないこともあり、時には命の危険にかかわる場合もあります。

【関連記事】
大丈夫?化学物質過敏症の症状や治療法について解説!

 

水虫

水虫もかゆみを伴うという印象がありますが、かゆくないものもあるのです。

赤い斑点が現れる他にも種類によって様々な症状があり、乾燥したように皮膚が粉をふくものや、爪が白く濁ってデコボコとするものなどがあります。

 

いずれも水虫と気づかず放置し、家族に感染して広がってしまうこともあるので、早期対策が大切となります。

【関連記事】
汗疱(異汗性湿疹)の原因はストレスか!水虫とは関係ないの?

 

飲酒

アルコールを摂取することで、皮膚に赤いまだら状の斑点が現れる場合があります。

これは、体内に取り込まれたアルコールにより血行が促進され、血管が拡張して皮膚に浮き出るために起こる現象です。

 

個人差がありますが、比較的皮膚の薄い太ももや腹部、頸部などに現れることが多いとされています。

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足に赤い斑点ができる病気

 

今回ご紹介するもの以外にも様々な疾患が考えられますので、なるべく早期に病院を受診するのをお勧めします。

 

何科を受診すればいいのか迷われているなら、足の斑点以外の症状を考慮し、判断がつかない場合は皮膚科を受診してみるのが良いでしょう。

 

単純性紫斑病(たんじゅんせいしはんびょう)

単純性紫斑症は、20代から30代の若い女性が発症しやすい病気です。

発症すると、足に赤い斑点が多数現れるのですが、これは何らかの影響により毛細血管が破れて内出血となり、赤い斑点として現れることが原因とされています。

 

また、足だけでなく手にも赤い斑点が現れることもあります。かゆみや痛みはほとんどないため発症しても放置してしまうことの多い病気なのです。

 

この病気は発症しても、赤い斑点が現れる以外の症状はないので安心してください。

 

女性の場合、赤い斑点が足にできると人目に付きやすく、危険は無いといっても気になってしまう方もいるでしょう。

単純性紫斑病の対処法は、ビタミンCをしっかりと摂取して、血管を破れにくくすることが大切です。

 

人はビタミンCを自分で合成することができないため、食物として摂取する必要があります。果物や野菜には多くのビタミンCが含まれているので、積極的に摂るようにしましょう。

 

アレルギー性紫斑症

アレルギー性紫斑症とは、高校生以下の子供に多くみられる病気で、その原因はまだ解明されていないのですが、ウイルスや細菌に感染することにより自身の免疫機能に異常が生じてしまうのではないかと考えられています。

 

症状は単純性紫斑病とは異なり、かゆみのない赤い斑点の他にも関節痛や腹痛などがよく現れます。

さらに悪化すると腎不全になってしまうこともあるので、注意が必要です。

 

症状が軽度の場合は特別な治療は必要ありませんが、症状が重度の場合は薬物療法などを行うため、アレルギー性紫斑症の疑いがある場合は病院で診察してもらうことをお勧めします。

 

うっ血性皮膚炎

うっ血性皮膚炎は足のふくらはぎやすねに多数の赤く小さい斑点が現れる疾患です。女性の方に多く、特に立ち仕事の方やむくみやすい方によく見られます。

 

さらに糖尿病や腎臓病が原因で血行不良となり併発することもあります。

 

うっ血性皮膚炎の原因は、足に流れる血液が正常に循環できなくなることにあります。血流不良が原因のため、赤い斑点の他にむくみなども症状として現れます。

 

初期における対処法としては、圧迫したりマッサージを行ったりすることで、足の血液が正常に循環させることが大切です。

ドラッグストアなどで販売されている着圧ソックスを使用したり、風呂に浸かって足を温めたりすることも血行の促進につながるので対処法や予防法として効果的です。

 

しかし、そのまま放置して悪化してしまうと、斑点部分が湿疹になり、ジュクジュクと膿んだ状態になります。

さらに症状が進むと肌全体が赤黒くなり、湿疹部分が潰瘍化し、最悪骨が見えてしまうということになりかねません。

 

そのため、うっ血性皮膚炎は早期治療が肝心となります。少しでも疑いを感じたら病院で診断してもらいましょう。

 

リベド血管炎

リべド血管炎とは、若年から中年の女性に多くみられる疾患で、名前は血管炎となっていますが血管に炎症はなく、下肢や腕、くるぶしや足の甲などに痛みやかゆみの伴わない皮斑が左右対称にできることが特徴となります。

 

皮斑の模様は様々で、点状の斑点の他に網目状やマーブル模様、樹枝状などがみられます。リべド血管炎の原因は解明されておらず、皮斑が潰瘍化してしまうと、治療も難しいとされています。

 

そのため、発症し悪化してしまうと辛い闘病生活を送ることもあります。

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