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むせる6つの原因や病気!【この対処法試してみて】

<監修医師 吉野 聖奈>
喉

飲食中にむせることって珍しくありませんよね。ゴホゴホと咳き込むのは、とても苦しくてつらいものですが、むせ込む原因やしくみを説明できますか?

むせは人が生きていく上でとても大切な防御反応なんですが、むせが日頃から多い人は要注意です。そこには思わぬ病気が潜んでいることもあるのです。

 

今回は、むせる原因や気をつけたい病気について解説していきます。また、むせが続く人むせて苦しい人への対処法も紹介したいと思います。

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日常生活でむせる原因とは?

 

むせは誤嚥を防ぐ大切な反射!

食事中や水を飲んでいるときに、ゴホゴホと咳が出て苦しくなった経験は誰しもあると思います。これを咳嗽(がいそう)反射と言い、一般的にはむせ込みと呼ばれる現象です。

 

食べ物や水分の一部が喉に詰まったり気管に入ったとき、この反射は意思とは関係なく起き、肺への侵入をいち早く防ぐ大切な役割を担っています

 

口から入った物は通常、食べ物の道である食道を通って胃へと運ばれます。これを嚥下といいます。しかし間違って呼吸の道である気管へ入ってしまうと大変です。

 

そのまま肺まで運ばれてしまうと炎症が起きて熱が出たり、正常な呼吸ができなくなって最悪の場合は死に至ることもあります。これを誤嚥といい、誤嚥による肺へのダメージを誤嚥性肺炎といいます。むせは誤嚥を防ぐ大切な反射なのです。

 

むせやすい食べ物

むせは、健康な人なら正常に起こる反応です。では、むせる原因は何でしょうか。食べ物や飲み物、唾を飲む度にむせていたらつらいですよね。

 

実はむせやすい食べ物の特徴があります。ひき肉や豆、ピーナッツのような口の中でまとまらず、ぼそぼそとしてばらけてしまう食品、パンやカステラ、クッキー、ゆで卵など口の中の水分を奪われるようなパサパサした食品、餅、焼き海苔、あんこなど口やのどに引っ付きやすい粘り気のある食品などです。

 

これらの食べ物は、一度の嚥下でスムーズに食道を通過できるような工夫があるとむせを防ぐことができます

 

例えば、ばらける食品では片栗粉などでトロミをつけたり、パサパサした食品では水と一緒に飲み込むようにする等です。この他、粘り気のある食品は一口のサイズを小さくすることで引っ付きにくくなりますよ。

 

気道が敏感な人もいる!

むせは、異物が気道に侵入しないようにするための反応ですので食べ物以外のものが原因になることもあります。そして、この場合は反射に個人差があり、気道が敏感な人ほどむせ込みの反射が起きやすいのです

 

例えば、入浴中や熱いラーメンを食べるときなど湯気を吸い込んだ際、気道が刺激を受けてむせ込む人がいます。

 

この他、タバコの煙に含まれる刺激性のガスや微粒子が気道に触れることで反射が起きたり、風邪による喉の炎症によって気道が過敏になっている人も日常的に咳き込んだりむせることがあります。

 

のどの乾燥

声帯付近から上咽頭にかけての粘膜が乾燥していると、唾液や分泌物の粘度が高まります。つまり、サラサラではなくドロドロした液体がのどに付着している状態です。

 

イガイガした感じや痒いように感じる経験をしたことのある人も多いでしょう。その感じがちょうど気道の敏感な部分で起きたとき、無意識にむせることがあります

 

加齢に伴う筋力低下

加齢に伴って嚥下に必要な舌やのどの周りの筋肉が衰えていきます。これにより、飲み込みや気道に蓋をする動作が不十分になってしまい、食べ物や唾が気管に入ってしまうのです

 

嚥下機能の低下は誤嚥性肺炎のリスクに直結していますので、なるべく筋力を低下させないことが重要です。

 

慌ただしい食事

むせ込みが頻発する人は、食事の摂り方を見直してみましょう。例えば、時間に追われて常に早食いしている人、ストレスで息が詰まるように食事する人、テレビや読書など何かをしながら食事する人は要注意です。

 

よく味わって噛み、食べる、飲むという動作に集中することが誤嚥を防ぐ上で大切です

 

ストレス

病気でもなく、原因がわからない場合は心因性のむせや咳の可能性があります。これは、活動時に咳が出るのに就寝中には症状が治まるという特徴があります。

 

根本的なストレスを解消すると改善されることが多いのですが、ときには天気、低気圧、気温、季節の変わり目などの環境へのストレスということもあり、原因が特定しにくいですよね

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むせる原因には病気の可能性も

 

免疫の過剰反応であるアレルギー

むせるような咳が出る原因の一つに、アレルギーが考えられます。人には、ウイルス、細菌など外敵となる異物が体内に侵入した際に、戦ってやっつける免疫機能があります。この免疫機能が本来戦う必要のない物質に過剰反応してしまった状態がアレルギーです。

 

例えば、ハウスダストや花粉症がありますが、これが原因のむせ込むような咳は時間を問わずに出続けるので、夜なかなか寝付けずに寝不足でだるさを訴えたり、咳のし過ぎで胸痛を訴える人も多いようです。

 

口やのどが乾燥するシェーグレン症候群

シェーグレン症候群とは、40〜60代の女性に多いとされる自己免疫疾患の代表的な病気です。目や口など粘膜の乾燥、関節痛、倦怠感などを主症状としています

 

唾液腺が破壊されることによって唾液の量が極端に減り、口内炎ができやすくなったり、食べ物がのどを通りにくくなり結果的にむせることが増えます。

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むせてつらい!意外な病気も考えられる

 

気管支炎と咳喘息

風邪は急性上気道炎とも呼ばれ、鼻からのどまでの部分がウイルスに感染した状態です。一方でのどから先の気管、気管支がウイルスや細菌に感染した場合は気管支炎と言います。

 

これらの炎症は咳と痰の症状を伴うため、鼻水やむせるようなつらい咳が止まらなくなることがあります。

また、風邪や気管支炎が原因となって発症するケースや、アレルギーが原因で慢性的な咳を引き起こす咳喘息という発作もあります。これは痰がない咳、いわゆる空咳が特徴です。喘息は夜間から朝方にかけて息苦しさや咳がひどくなります

 

逆流性食道炎

胃液や消化途中の食べ物が食道に逆流し嘔吐しやすかったり、また胃酸によって炎症を起こした状態を逆流性食道炎といい、むせるような咳の原因となります

 

逆流性食道炎は食生活の欧米化により、発症が増加傾向にあります。

 

誤嚥性肺炎①機能的な原因

嚥下は意識的に舌やのどの周りの筋肉を動かすと同時に、絶妙なタイミングで反射的に気道の蓋を閉じたりする複合的な動作です

 

食べ物を目で見て口へ運び、噛み砕いて飲み込むまでの一連の動作に関わる身体機能のどこかで障害が起きる病気、例えば脳腫瘍、脳血管障害、パーキンソン病などの脳の病気や筋肉や神経の病気によって誤嚥が起きると、むせ込んでしまいます。

 

誤嚥性肺炎②器質的な原因

嚥下の機能的には問題がなくても、唇顎口蓋裂などの先天的な形態異常、歯列咬合の不正、口腔がん・食道がんなどの摘出手術による解剖学的欠損といった器質的な原因によっても、上手く食べることができずに誤嚥、むせが引き起こされることがあります

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むせるのを予防。むせた時はこう対処して!

 

食形態を変える

先に述べましたが、食事のときのむせ込みを予防する方法として、食形態の考慮があります。かたいもの、パサついたもの、口の中でばらつくものは気管に入ってむせる可能性が高いため、水分を含ませたり、まとまるような状態に工夫すると飲み込みやすくなります。

嚥下機能の衰えてしまった高齢者に対する介護場面では、お茶やみそ汁にトロミを付けるのが一般的です

 

嚥下体操

むせるのを予防するためには、嚥下機能が低下しないように、口の中やのどの周りの筋肉を鍛える必要があります

単純に唾を飲む練習をするのも効果的です。その他、噛むときや飲み込むときに重要な、肩、首、舌などのストレッチやトレーニング、発声や腹式呼吸の練習で呼吸機能を高めることも良いとされています。

 

ビタミンB群で反射神経の衰えを防ぐ

嚥下の際、反射的に起こる気道の蓋が閉まる反応は、ビタミンB群の摂取が関与しているといわれています。そのため、ビタミンB群を多く含む食品を積極的に摂るようにしましょう

 

むせ込んだときの応急処置①無理に背中を叩かない!

もしもむせ込んで苦しそうな人を見かけた場合の応急処置をご紹介します。話しかけて声が出せる場合は、背中を叩いたりせずに少し様子を見ましょう。むせは、気管に入りかけた異物を咳で出そうする反応です。

 

無理に背中を叩くことで逆に異物を吸い込んでしまったり、高齢者の場合は骨折してしまうこともあります。むせてパニックになっている人には、背中を優しく撫でて声を掛けてあげるのが良いです。

 

むせ込んだときの応急処置②ハイムリッヒ法と背部叩打法

話しかけて声が出せない場合は、窒息している可能性があり直ちに異物を取り除く必要があります。

 

ハイムリッヒ法(腹部突き上げ法)という方法が効果的とされています。これは、当人の背後から両腕を回し、みぞおちの下あたりから抱えるように突き上げて圧迫する方法です。これは高齢者や小児の場合は力を緩めて行い、乳児や妊婦には用いることができない方法です。

 

乳児や妊婦さんの場合は、手の付け根で当人の肩甲骨の間を力強く連打する背部叩打法が用いられます。これらの方法は、誤嚥によってむせ込んだときに限らず、子どもがおもちゃなどを誤飲してしまったときなどにも使えます。

 

今回は、むせる原因と病気についてまとめました。むせ込む反応は、やっかいなものではなくむしろ大切な身体の反応であることを知っていただけたかと思います。

 

しかし、誤嚥を防ぐために起こるむせではない、むせ込むような咳には注意が必要で、もしかするとつらい病気の症状かもしれません。

 

いずれにせよ、日常生活でむせが頻繁に起こる場合は、身体に異常が起こっている可能性が高いですので、呼吸器内科、耳鼻咽喉科、気管食道科などの医療機関への受診をおすすめします。

 

また、身近でむせ込んだ人がいた場合や緊急を要する場合には冷静に対処できたら良いですよね。そのときの参考に少しでもなればと思います。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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