Sponsored Link

トラマドール塩酸塩の8つの副作用一覧【強い依存性に注意して!】

<監修薬剤師 日髙宗明>
4

トラマドール塩酸塩は耐えがたい苦痛に悩む人にとっては救世主のような存在ですが、強力な効果を発揮する反面、副作用も気になる成分です。

 

そこで今回はトラマドール塩酸塩の副作用一覧を解説します。また強い依存性に注意が必要です!

スポンサーリンク
 

トラマドール塩酸塩ってどんな薬?

 

まずはトラマドール塩酸塩がどのような薬か解説します。

 

トラマドール塩酸塩の効果・効能

トラマドール塩酸塩は主に鎮痛剤として使用される非麻薬系薬です。一時的な痛み止めとして使用されるのではなく、三ヶ月以上症状が続くような慢性疼痛やがん性疼痛に効果を発揮する非常に強力なものです。

 

商品名としては「トラマール」「ワントラム錠」という名で流通しています。

 

鎮痛剤はその効力から大きく分けて三段階に分けられており、最も強力な「第三段階」に相当するのはモルヒネオキシコドン、フェンタニルです。

 

痛みは脳の中でも「オピオイド」と呼ばれる部位で処理されますが、モルヒネはこのオピオイドに作用する強オピオイド鎮痛薬です。

 

トラマドール塩酸塩は効果ほど強力ですがそのランクは第二段階とちょうど中間辺りの効能で、麻薬系のモルヒネに較べると即効性にやや劣ります。しかしその分副作用が少ないとされています。

 

トラマドール塩酸塩が処方される病気とは

鎮痛剤として広く使用されますが、トラマドール塩酸塩が処方される疾患は以下の通りです。

✅ 各種がん

✅ 抜歯後の歯痛

✅ 腰痛症

✅ 変形性関節症

✅ 慢性的な肩こり

✅ 帯状疱疹後神経痛

✅ 糖尿病

✅ 脊柱管狭窄症

まずは一般的な鎮痛薬(NSAIDs)が投与され、効果を発揮しない場合に次の手段としてトラマドール塩酸塩が処方されます。

 

トラマドール塩酸塩はなぜ痛みを鎮めるのか

トラマドール塩酸塩は痛みを制御する脳の中にあるオピオイド受容体の中にある「ミュー受容体」を刺激することで鎮痛効果を引き起こします。

 

また脳に作用するだけではなく、身体各部で発生した痛みが脳に信号刺激として伝わることそのものを阻害するはたらきもあります。

中でもノルアドレナリンとセロトニンといった神経伝達物質の再取り込みを阻害する役目を発揮し痛みを鎮めます。

 

トラマドール塩酸塩が含まれる商品名

商品名によって特徴が変わりますので、どのような違いがあるのか解説します。

 

【トラマール】

即効性のある鎮痛剤で、従来は癌治療にのみ使用が認められていました。

現在では癌以外の慢性疼痛を発症する疾患にも使用が認められています。

 

【ワントラム】

トラマールは1日4回に分けて服用する必要性がありますが、ワントラムは1日1回の服用で効果が一日中持続します。

また症状を見ながら、適宜トラマドール塩酸塩をレスキュー・ドーズ(追加服用)し、臨機応変に痛みを鎮めるという治療が行えます。

ただし腎障害・肝障害の持病を持つ人は服用が制限される場合がありますので注意が必要です。

 

【トラムセット】

トラマドール塩酸塩とアセトアミノフェンが配合された薬で、効果が穏やかになる反面、便秘などの副作用も出にくい鎮痛薬です。

スポンサーリンク

トラマドール塩酸塩の強い依存性に注意!

 

トラマドール塩酸塩は鎮痛薬の中でもオピオイド系に属する効果の高いものです。そのため三段階ある鎮痛薬の中でもちょうど中間の強さを持ちます。

 

脳に直接作用してノルアドレナリンやセロトニンの伝達阻害を行い効果を発揮するため、薬物依存をみせることもあります。特に途中で服用を中断することは危険ですので、症状を見ながら徐々に薬の量を減らしていく必要があります。

 

自分の自己判断で薬の服用をやめることは絶対に避け、必ず医師の判断を仰ぎましょう。

 

とはいえトラマドール塩酸塩は非麻薬系に分類され、向精神薬には非指定です。医療用麻薬として厳重に管理されるモルヒネに較べるとはるかに依存性は低い鎮痛薬です。

 

連用を避け投与間隔を十分にとり、医師の医学的指導を守って服用すれば薬物依存に悩まされることもありませんので、安心していいでしょう。

 

しかしトラマドール塩酸塩を4週間以上服用しても症状に改善が見られない場合は、遠慮なく医師に相談してください。

治療方針を変える必要があります。

スポンサーリンク

トラマドール塩酸塩のNG飲み合わせをチェック

 

非常に効果の高いトラマドール塩酸塩ですが、飲み合わせには細心の注意が必要です。何に気を付けるべきか解説しますので確認して下さい。

 

飲み合わせNGの薬

まずは一緒に飲み合わせることでその効果が減退したり思わぬ副作用が出てしまう組み合わせについて解説します。

 

【セロトニン症候群を引き起こしやすいもの】

✅ MAO阻害剤(セレギリン塩酸塩)

✅ セロトニン作用薬

✅ 三環系抗うつ薬

✅ リネゾリド

 

【痙攣を引き起こしやすくなるもの】

✅ トラマドール塩酸塩以外のオピオイド薬

✅ 中枢神経抑制剤(フェノチアジン系薬剤、催眠・鎮静剤、睡眠薬、安定薬)

 

【中毒症状を起こしやすくなるもの】

✅ ジゴキシン

 

【鎮痛作用を激減させるおそれがあるもの】

✅ ペンタゾシン

✅ ブプレノルフィン

✅ カルバマゼピン

✅ オンダンセトロン塩酸塩水和物   

 

【出血がとまらなくなるおそれがあるもの】

✅ クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)

 

その他トラマドール塩酸塩との飲み合わせに注意が必要なもの

薬との飲み合わせ以外にも、以下の組み合わせでの摂取は危険ですので避けましょう。

 

【エタノール・アルコール】

飲酒しながらのトラマドール塩酸塩の摂取は避けましょう。呼吸困難に陥る確率が高くなります。医療用のエタノールも同様です。

 

【脳神経に関する疾患やてんかんのある人】

これらの疾患に使用される治療薬との飲み合わせはもちろん、これらの疾患そのものがトラマドール塩酸塩との相性が悪いです。持病を持っている人は、事前に医師に相談しておきます。

 

子供や妊婦は服用できるの?

子供(未成年)に対する安全性はまだ確立されていません。そのため薬の保管は、子供の手の届かない場所に行い誤飲を防ぎます。

 

妊婦や授乳中の女性は基本的には服用しないこととなっています。どうしても痛みが激しい場合は処方される場合もありますが、用量に細心の注意が必要です。

スポンサーリンク

トラマドール塩酸塩の副作用

 

トラマドール塩酸塩は副作用が発生しやすい成分でもあります。これは脳に作用するためですが、具体的にはどのような副作用が発生するのか解説します。

 

便秘

50%前後の確率で便秘が発生します。モルヒネの服用により90%以上の確率で便秘を起こしていたので、それに比べば確率は低いようです。

辛い場合は下剤を服用するといいでしょう。ただしその場合は事前に医師に相談した方がいいです。

 

吐き気・嘔吐

吐き気・嘔吐も発症しやすい副作用で、トラマドール塩酸塩を含む薬を服用した人の5割程度が発症します。ただし体質の問題もあり、全く感じない人もいます。

 

眠気

猛烈な眠気に襲われる場合があります。車の運転はもちろん、服用後は危険を伴う操作や作業は全て差し控える必要があります。

 

めまい・頭痛

めまいや頭痛、あるいは頭蓋内圧の上昇が起きる場合があります。特に脳に器質的障害がある人は誘発されやすいために注意が必要です。

 

意識消失

著しい意識の低下、悪化すると意識消失が起きます。

 

アレルギー症状

まれにですが蕁麻疹といったアナフィラキーショック症状が現れることがあります。

 

痙攣

全身のけいれんや意志に反する筋肉のふるえが起きる場合があります。また逆に硬直が起きる場合もあります。

 

呼吸困難

非常に稀ですが、1分間の呼吸数が極端に低下し、悪化すると呼吸困難に陥ります。

スポンサーリンク

トラマドール塩酸塩の様々な使用方法

 

トラマドール塩酸塩には様々な使用方法があります。それぞれに特徴がありますので、解説します。

 

経口薬

経口薬も使用方法にいくつかの種類がありますので解説します。

 

【即放錠】

1日4回経口摂取します。1日の用量が100~300mgを越えないように調整しますが、1回の服用量については医師が症状を見た上で判断します。

 

【徐放錠】

1日1回経口摂取します。こちらも1日の総摂取量が100~300mgを越えないように調整します。

効果が見られなかったり、突発的な痛みが発生した場合には即放錠をレスキュー・ドーズとして併用します。

 

【合剤】

トラマドール塩酸塩を配合した、効果の穏やかな鎮痛薬を指します。代表的な物にトラムセット(トラマドール塩酸塩/アセトアミノフェン配合剤)があります。

 

注射

主にがん性疼痛に使用され、その他の疾患で使用されることはほぼありません。

 

トラマドール塩酸塩の効果と副作用一覧を解説しました。強い依存性もありますが、医学的判断の下で適正に使用していれば問題は起きません。

 

副作用もモルヒネなどの医療用麻薬に較べればリスクは低く抑えられています。ただしやはり吐き気は辛いので、その際は吐き気止めや下剤などを服用し副作用を乗り越えることになります。

 

飲み合わせの問題もありますので、副作用が辛いときは遠慮なく医師に相談して対策をとってもらいましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

スポンサーリンク
   

関連するこちらの記事も読まれています

サブコンテンツ