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ドルミカムの鎮静作用をしっかり解説【危険な副作用に要注意!】

<監修医師 サリー>

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大きな手術や歯科の処置の前には麻酔を用いることがありますが、一体どのような薬が使われているのでしょうか?

今回は鎮静薬の一種であるドルミカムのその鎮静作用について解説いたします。

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ドルミカムとは?

 

ドルミカムは1975年アメリカで開発され、日本では1988年に販売された注射薬です。

有効成分にミダゾラムを含み脳神経に作用することで催眠作用、鎮静作用、抗不安作用を現します。

 

ドルミカムは先発品であり、特許が切れたためミダゾラムとして薬価の安いジェネリック薬が各社から販売されています。

 

ドルミカムの作用はこんな時に適しています

 

大きな手術の前には患者の不安感を取り除くために麻酔前投与といってミダゾラムが投与されることがあります。

またミダゾラムには麻酔増強作用を持っている為、全身麻酔の導入や維持にも用いられます。

 

集中治療の人工呼吸中に用いることも出来ます。作用時間が短いため短時間での使用が多いです。

 

歯科口腔外科領域においては精神鎮静法と呼ばれる患者の意識を消失させない程度に中枢神経を抑制して、歯科療法に対する不安感や恐怖心を取り除き、精神的に安静状態にする治療補助の目的で使用されます。

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こんな人はドルミカムの使用に注意が必要

 

高齢者では作用が強くあらわれる可能性あり

基本的にミダゾラムは肝臓で代謝され、腎臓で尿へ放出され体外へ排出されます。

高齢の方では肝機能や腎機能が低下していることが多く、ミダゾラムが体内に残りやすくなっているのです。

この場合ミダゾラムの作用が強く現れる場合があります。

 

生まれてくる赤ちゃんに影響あり?

ミダゾラムと同系統の薬剤を投与した妊婦さんにおいて、出生した新生児に口唇裂(口蓋裂を伴うものを含む)等の発生が多くなるとの調査報告があります。

 

また出産直前や分娩中に用量を多く投与した場合にお腹の中の胎児の心拍数が乱れることや、生まれてくる赤ちゃんに低血圧や哺乳困難、低体温、呼吸抑制が現れることがあると分かっています。

 

小児にも使用可能だが注意が必要

小児にも投与する量を考慮することで使用が可能です。

しかし、6ヵ月未満の小児では気道閉塞や低換気を起こしやすく、常に呼吸数や酸素飽和度を観察することが必要です。

 

また呼吸系の症状以外にも痙攣や精神的な症状(激しい怒り、攻撃性、発作性興奮、暴行など)が起こりやすいとの報告があります。

 

アルコール依存、薬物依存を強める

アルコール依存症患者やバルビツレート及びベンゾジアゼピン等の薬物依存の患者にミダゾラムを投与した場合により薬物依存を強めるとされているため慎重な投与が必要とされています。

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ドルミカムの3つの副作用

 

気持ち悪くなる

消化器系では吐き気を感じる悪心やもどしてしまう嘔吐が起こることがあります。

 

肝臓への影響

ミダゾラムによって肝臓の機能が低下し、肝臓で処理されるビリルビンの血中濃度が上がることや、肝細胞が壊れることでγ―GTPやAST値などの細胞に含まれる酵素が血中で上昇することがあります。

 

心臓へも影響がでる

ドルミカムは心臓にも影響が出ます。早くなったり遅くなったりと脈拍のリズムが乱れたり、血圧についても上昇することもあれば低下したり、上下の変動が激しい場合があります。

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ドルミカムによる重篤な副作用を知ろう

 

場合によっては命に関わるような深刻な副作用も起こりうります。

 

連用して使用した場合に依存性が生じる場合があるようです。その場合投与する量を急激に減らしたり中止したりすると、痙攣発作やせん妄、振戦や不眠、妄想などの離脱症状が現れることがあります。

 

また呼吸系、循環器系の副作用においても重篤な場合があります。

 

ドルミカムの使用を誤ると危険

 

ドルミカムを使用すべきでない患者さんもいます。

 

眼科においては目の中の水分が上手く排出できずに、眼圧が上がってしまい、視力の低下、最悪の場合には失明に至る病気の緑内障の患者は注意が必要です。

 

ただし、緑内障にはタイプがありこの内の「急性狭隅角緑内障」がドルミカムを使用するに当たって眼圧が急激に上昇する為、使用は禁忌とされています。

 

緑内障の患者さんは自分がどのタイプの緑内障か確認しておくと良いでしょう。

 

重症筋無力症もドルミカムの筋弛緩剤の作用で悪化するため禁忌です。

重症筋無力症とは文字通り腕に力が入らなかったり、普段は垂れ下がるはずのないまぶたが目の筋肉に力が入らない為に垂れ下がってしまったりする症状です。

 

低出生体重児、新生児の投与はより注意が必要です。投与方法について急速静脈内投与は重度の低血圧、痙攣発作が起こるためにしてはならないとされています。

 

また低出生体重児や新生児の投与量は投与量を減らす必要があります。これは各臓器が未発達な為にドルミカムが体内からなくなる時間が成人より遅く、肺などの呼吸器にかかる負担も大きくなってしまうからです。

 

ミダゾラムには併用すると鎮静が効きすぎたり、呼吸の抑制を引き起こす薬剤があり併用禁忌となっています。併用禁忌となる薬剤は次の通りです。

 

HIVプロテアーゼ阻害薬、リトナビルを含有する薬剤、サキナビル、インジナビル、ネルフィナビル、アタラザナビル、ホスアンプレナビル、ダルナビル、エファビレンツ、コビシスタットを含有する薬剤。

 

上記にあげた薬剤は主にエイズの原因となるヒト免疫不全ウィルスや肝炎ウィルスに対して処方される薬剤です。

 

これらの薬剤はドルミカムと同じ酵素によって代謝されるのです、その為ドルミカムの代謝の為に使われる酵素がこれら併用禁忌の薬剤の為に使用される為、ドルミカムが代謝されず残ってしまう為、併用禁忌となっています。

 

ドルミカムについて解説しました。

麻酔を伴う治療を受ける場合は、妊娠の有無や緑内障、併用薬などしっかりと伝えておかないと大変な事になる場合もあるのでしっかりと伝えておくようにしましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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