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子宮が下がっていると感じたら病気を疑って!【原因を徹底解説】

<監修医師 まっちゃん>

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「子宮が下がる」とはどうゆうことなのでしょう?初めて聞く方には子宮のような内臓の位置は常に固定されており、位置が変わるというのはイメージしづらいのではないでしょうか。

 

ここでは、女性の妊娠・出産に大切な臓器である子宮の位置が下がってしまう病気について解説します。

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子宮が下がる3つの病気

 

子宮の正常な位置について

子宮は直腸、膀胱と同じ骨盤内臓の1つです。

本来、子宮は骨盤内にあり骨盤に張りめぐらされている筋肉と靭帯などからなる骨盤底筋群によって支えられています。

 

なぜ子宮が下がるのか

その原因は骨盤の骨盤底筋群の伸びや切断にあります。

本来は子宮を支えているはずの骨盤底筋群がその重みに耐えきれず、子宮が下がってしまうのです。

 

子宮位置の異常には種類がある

単純に子宮が下がっている状態を「子宮下垂」と呼びます、具体的には膣の入り口から1㎝の所まで近づいている状態のことを指します。

膣から脱出してしまった(具体的に2㎝以上)状態「子宮脱」と呼びます。

 

子宮下垂、子宮脱はその症状の重さから1~4のステージに分けられ、それに応じて治療や手術方法も変わってきます。

 

子宮以外にも骨盤内に存在する臓器である膀胱や直腸が同じように下がって体外へ出てしまうことがあり、これらは総じて骨盤臓器脱と呼ばれ子宮脱もその一つです。

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子宮が下がるとこんな症状が発症する

 

子宮脱の初期症状とは

まず初期症状として性器の下垂感といった違和感を覚えることがあります。下垂の進行により膣の入り口付近での脱出感も覚えることがあります。

これらの違和感は生活の上で様々な活動を行い続けた午後に現れやすいです。

 

排尿、排泄に影響がでる

子宮が下がることにより、膀胱からの尿の通り道である尿道が圧迫され狭くなり、尿が出きらずに残尿感を覚えることがあります。この尿が出にくい状態を尿閉と呼びます。

残尿が溜まる状態が続くと膀胱から尿が溢れて意図せず尿漏れとなります。

女性の残尿についてはこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
女性の残尿感はストレスが原因?この病気の可能性も!

 

睡眠にも影響を及ぼすことがあり、子宮により膀胱が圧迫される状態と昼間の残尿が溜まった状態が相まって睡眠時にトイレで何度も目覚めてしまうことが起こるようになります、これがいわゆる夜間頻尿です。

 

子宮脱や子宮下垂が進行してくると膀胱まで下垂しさらに尿閉となり、尿を作り出し膀胱へ送る腎臓にまで負担がかかります。

 

尿閉で膀胱に残尿がたまった状態が続くと細菌の温床となり、いわゆる膀胱炎と呼ばれる感染症を起こしやすくなります。膀胱炎になると、尿に異物が混じったり、異臭がすることがあります。

 

また便の通り道である肛門付近の直腸も圧迫する為、排便がスッキリと出ない状態になることもあり、便秘の原因ともなる場合があります。

 

出血を伴い、歩行にも影響がでる

子宮脱では子宮が露出してしまうため、脱出した膀胱頸部の粘膜部分が下着などに擦れて炎症によりただれたり、ひどい場合は出血を伴います。

子宮が出ている異物感や炎症による痛みから足の動きがぎこちなくなり、歩行障害となることもあります。

 

歩行障害についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
歩行障害の6つの種類!【原因や病気の可能性を徹底解説!】

 

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かかりやすい体質がある?!原因を徹底解説

 

妊娠・出産が大きな要因となっている

子宮脱の大きな要因となっているのが妊娠・出産による骨盤底筋群の弛緩です。妊娠時は慢性的に骨盤底筋群に過度の力がかかっており、特に大きな胎児ではその負荷も増します。

 

出産時も腹筋に力を入れる状態が続くので、骨盤底筋群に負荷がかかり続けます。その為何度も妊娠・出産をしている多産の方ほど子宮脱にかかりやすいです。

また骨盤底筋群は加齢に伴い弛緩しやすくなるので、高齢出産(具体的には35歳以上)の場合には子宮脱の危険性が増します。

 

体型も影響する

いわゆる肥満体系の方は子宮脱になりやすいと言われています。ただ単に体重が重い方がなりやすいというわけではありません。

肥満の中でも特に子宮脱のリスクを上昇させるのが内臓脂肪のついた状態の肥満です。

 

内臓脂肪はお腹の中の空洞に脂肪が溜まり、進行すると肝臓や脾臓などの臓器そのものや臓器と臓器の間についてしまいます。

この内臓脂肪が下に位置する子宮に圧力をかけることで子宮が下がりやすくなってしまいます。

 

便秘にも注意が必要

便秘の状態ではトイレの時に力むため出産と同じく骨盤底筋群に負担がかかります。特に便が固い状態では、便意はあるのに中々出すことができず、余計に力んでしまうので注意が必要です。

 

普段の便秘対策についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
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年齢を重ねるごとに発症しやすくなる

子宮脱は更年期に起こりやすい病気でもあります。年齢により閉経により女性ホルモンが低下するためです。女性ホルモンは筋肉の張りや強度を保つ働きがあるので低下することで骨盤底筋群も弱ってきます。

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検査方法を知って不安をなくそう

 

どの診療科を受診すればよいか?

女性器に関する病気なので、婦人科を受診するのが基本です。

最近では女性専門外来など女性特有の疾患について幅広く診てくれる診療科もあります。排尿に異常をきたしている場合は泌尿器科でも診てくれるところもあります。

 

検査の流れと内容について

まずは基本的な情報を得るため、問診が行われます、内容は症状・妊娠・出産歴・現在かかっている、もしくは今までにかかったことのある病気、薬の服用歴などです。

 

次に子宮がどれくらい下がっているか、直接医師が指を挿入し子宮の位置を確かめる内診と目で確かめる視診が行われます。

その際、咳やいきんでもらうことで腹圧をかけ膀胱の出口や尿道のゆるみについてもチェックを行います。

 

産婦人科を担当する医師には男性もいます。直接女性器を見られることに抵抗がある方は女性医師が勤務・担当しているか事前に調べておくと良いでしょう。

 

さらに子宮の状態や尿路の状態について詳しく診てゆくため、超音波によるエコー検査が行われます。詳細な状態を確認することで今後の治療方針の決定の参考にします。

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女性特有の悩みは治療して解消する

 

子宮脱の治療にはどんなものがあるか

子宮脱の治療には、外科手術を行い子宮脱を治す手術療法と、症状の軽い方や手術を希望されない人のための保存的治療があります。

保存的治療には病院で治療をうけるものや骨盤体操など自宅にいながら自分自身で行ってゆく方法もあります。

 

腟式子宮全摘術と膣壁形成術

膣から子宮を全て摘出し、その後、膣と膀胱、直腸のそれぞれを支えている骨盤底筋群を補強することで膀胱、直腸の下垂を防ぎます。

体の内部しか傷が残らないので、手術跡が気にならない手術です。子宮を全て摘出するので当然、妊娠・出産はできなくなります。

 

ハルバン手術とドレリ手術

子宮を取らずに温存する手術も存在します。ハルバン手術は膀胱の底の部分を切り取り再び縫合し、膣の壁の緩みを戻すことによって子宮が下がるのを防ぐ手術です。

 

ドレリ手術は子宮を支えている靭帯をお腹側にひっぱり子宮を固定する手術です。

この2つ手術は同時に行われることもあり、症状の重い子宮脱にも用いられます

 

最近主流のメッシュ手術

メッシュ手術(TVM手術)は鼠径ヘルニア(腸が股関節のあたりに飛び出し、戻らなくなってしまう病気)に用いられてきました。

医療用のプラスチック製のメッシュを膣内に挿入し子宮を包みハンモックのように固定することで子宮が下がるのを治します。

メッシュ手術の特徴は術後の痛みや体への負担が少なく、再発率が低いことです。

 

入院や手術を行わない治療のペッサリーとは

軽度の子宮下垂であればペッサリーリングを使った治療も行われます。

ペッサリーリングを使った治療はリングを膣に挿入することで、子宮を持ち上げ、下がってくるのを防ぐ治療です。

 

定期的に通院して医師に交換をしてもらう連続装着方式と自身で着脱を行う着脱方式があります。管理や安全面の観点から日本では連続装着方式が主流となっています。

 

近年ペッサリーは柔らかいシリコンでできたものが多く、挿入時に痛みを伴いにくいようになっています。

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子宮が下がらないように対策・予防を心がけよう

 

子宮脱は骨盤底筋のゆるみからくるものですのでまずは骨盤底筋を鍛えましょう。最もポピュラーな骨盤底筋体操、別名ケーゲル体操を紹介します。

 

まず、仰向けになり足を肩幅まで開き、膝を立てます。次に息を吐きながら肛門を締めながら腰を上げてゆきます。

肩、背骨、膝が一直線になったら3秒停止、その後ゆっくりと息を吸いながら下にしてゆきましょう。これを1セット行い、目安として10セットを目標にしてゆきましょう。

 

骨盤の尿道や肛門を意識しながら締めることがポイントです。

 

この体操は椅子に座っている状態でも行うことができます。座っている状態からの場合は腰と背中をまっすぐに、足は寝た状態と同じように肩幅まで広げます。

 

手は太ももに置きこの状態で肛門、尿道・膣の順に力を入れ、締めてゆきましょう。電車の待ち時間や職場での休憩時にお勧めです。

 

便秘や肥満が子宮脱の原因となることは解説しました。カチカチの便とならないようにするにはやはり多めの水分摂取が必要です。

それでも便が出にくい場合は病院で便を柔らかくしてくれる薬が処方されるので、相談してみるのも良いでしょう。

 

肥満については内臓脂肪のつかないような生活習慣を心がけることが大切です。適度な運動と内臓脂肪の原因となる脂分の多い食事は過度に摂りすぎないようにしましょう。

 

高齢出産の場合は出産後のことも考えて骨盤底筋や尿道に負担のかからない帝王切開も考えておくのがよいでしょう。

 

子宮脱と子宮下垂について解説しました。これらの病気は出産後の方や更年期の方に多い病気です。これから妊娠・出産を控えた方は気になる病気であると思います。

 

子宮の位置が正常なうちに肥満にならないようにし、体操や便秘にならないようにすることで骨盤の筋肉を弱まらないように心掛けて、出産後や老後に健康的な生活を送れるようにしましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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