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恥骨ってどこ?【場所を把握して恥骨結合炎に備えよう!】

<監修医師 豊田早苗>

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サッカーやフットサルで思い切りボールを遠くまで蹴ったり、足元が不安定な場所でヨロヨロしたあとに強く足をついたりして股が痛くなったことがありませんか?

 

妊娠中でお腹が大きくなってきたら股の骨あたりに負担がかかって痛い経験をしたことがある人もおられるかと思います。

 

恥骨結合炎は、知らない人も多い、馴染みのない病名ですが、意外と経験したことがある痛みを起こします。

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恥骨ってどこにあるの?場所をしっかり把握

 

恥骨の位置をはっきりと説明するのは難しいですね。だいたいへそより下で股の上の骨という言い方が適切かもしれません。

 

骨盤を細かく分けたパーツの一部分が恥骨にあたります。中央後部にあるのが仙骨と尾骨、両側対称に恥骨・腸骨・坐骨が左右一対で骨盤が形成されています。

 

左右の骨盤を前面部でつなぐパーツが恥骨であり、つないでいる組織部分を「恥骨結合」と呼ぶのです。

 

なぜ「関節」ではなく「結合」と呼ばれるのか不思議に感じませんか?

「関節」は動く骨同士の結合の呼び方で、「結合」とは動かない(ほぼ動きがないという意味)骨が集合した部分の呼び方なのです。

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恥骨にはどんな役割があるのか

 

恥骨の場所はわかっても頭蓋骨や股関節のようにはっきりとした役割を言える人は多くはいません。

 

普段恥骨のことなど考えもしませんが、特に女性には大切な関わりのある骨です。

男女ともに生殖器や消化器・泌尿器など内臓が内包されている骨盤を形成している骨で、形にも若干の性差(性別による差異)があるのが特徴です。

 

骨盤を形成している骨の一部として内臓を保護する役割はありますが、女性にとっては大仕事に当たる妊娠出産に大きく関わります。

 

妊娠中には胎児の保護をし、出産時にはほぼ動かない結合が緩んで産道を広げて胎児を出してくれます。

恥骨結合には上下それぞれに「上恥骨靭帯」「恥骨弓靭帯」が付属していて出産に備えて衝撃吸収や柔軟性を保っています。

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恥骨が痛い!恥骨痛の6つの原因

 

想像がつきにくい恥骨の痛み、その原因を探ります。思い当たることがあるかもしれません。

 

多いのは骨盤の歪み

姿勢を正していないと背骨が歪むと言いますが、骨盤だって歪みます。

 

長時間の立ち仕事や中腰の作業では上半身が前方に傾いた状態になります。またデスクについていても足組みの癖があると、座っている重心が偏り姿勢が悪くなります。

 

猫背や女性に多いハイヒールも骨盤の歪み・ねじれを誘発します。

 

骨盤の歪みは恥骨結合や骨盤の後部の腸骨と仙骨が結合している「仙腸関節」という部分にズレが生じた状態で、痛みが現れます。

 

恥骨骨折

高齢者に意外と多いのがこの恥骨骨折です。よろめいたり転倒したりというアクシデントが増えるとともに、骨粗鬆症で骨がもろくなっているためです。

 

恥骨骨折は転倒によって発生することが一番多く、落下事故などでも起こります。

 

妊産婦の場合

妊娠は恥骨痛が多発するイベントです。妊婦さんの場合は胎児の成長と比例して子宮が大きくなりますね。

そうすると骨盤などを圧迫するため坐骨神経痛によって恥骨痛が起こります。また卵胞ホルモンが骨盤の靭帯を緩ませることでも恥骨痛は発生します。

 

大きくなった胎児を出産する時、骨盤がこれまでになく開きます。産後はこの骨盤の開きを戻すために筋肉が収縮したりと元に戻すための体の働きが盛んです。

このために骨盤などに痛みが生じます。更年期前後の女性にも恥骨痛がみられるようです。

 

男性にだけある恥骨痛

前立腺炎の症状の1つに恥骨痛があるようです。原因ははっきりとしていないようですが、関連性はあると言われています。

 

生理のたびに痛むことも

生理痛といえば倦怠感を伴う腹痛が主な症状でしょう。恥骨あたりに違和感を感じたりチクチクとした恥骨痛を感じる人もいます。

これは卵巣から分泌されるリラキシンというホルモンが関わっています。

 

リラキシンは、骨盤の靭帯を緩める作用をもっているため、骨盤が不安定になり、痛みを引き起こします。

生理前に分泌が盛んになるため恥骨痛が起きることもあります。

 

また女性に冷えは大敵と言いますが、血行が悪く下半身が冷える場合にも恥骨痛が起こるようです。

 

恥骨結合炎

運動によって発生する確率が一番多いのがこの恥骨結合炎です。

サッカー・陸上競技・ラグビーなど、恥骨結合に大きな負担がかかったり、恥骨への直接的な打撲などで発生することが多い炎症性の疾患です。

 

混同しやすい痛みのある「恥骨骨折」と違う点はこの「直接的な動作・打撲」が大きな原因という点と「骨折ではなく炎症」であるという点です。

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その痛み恥骨結合炎かも

 

恥骨結合炎は運動による炎症で「鼠径周辺部痛症候群」とも呼ばれます。

恥骨周辺には様々な筋肉や腱が多くあるためです。サッカーなどのスポーツで発症することが多いとされていますが、妊娠によるもののこともあります。

 

ラグビーのタックルなどで骨盤や恥骨前部に打撲を受けたり、走る・蹴るなどの運動を繰り返すことにより接合部(恥骨結合)や股関節に負担がかかり、炎症が発生するものです。

 

MRIやCT・レントゲンなどの画像診断により主に薄筋や内転筋と恥骨が付着している部分に骨融解像・左右の高さの歪み・恥骨結合部の変形がみられます。

 

症状は動作時に恥骨前面などに痛みが発生します。

鼠径部から大腿の内側・腹部まで痛み(疼痛)がみられることが特徴で慢性化することがあり、股関節周辺の筋力低下や可動域が狭まることで姿勢を保ちづらくなったりバランスをとりにくくなることもあります。

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恥骨結合炎は重症化する前に治療して

 

腰を強くひねる運動でも発症する恥骨結合炎は、重症化すると疼痛に悩まされたり可動域の減少で脚を開きにくくなることもあります。

通常の生活に支障をきたさないように治療をすることが肝心です。

 

まずは安静にする

痛みが治らない場合はまず運動中止と安静です。恥骨結合には普段から大きな負担がかかっているためその負担を軽減することです。

保冷剤や冷湿布でのアイシングは自分でできる処置ですね。

 

薬による治療

消炎鎮痛剤の服薬や痛みが強い場合はステロイドホルモンの局所注射(ブロック注射)を行います。

ただ、注射に関してはあまり多用しないのが実情のようです。

 

長期的なリハビリ

長期化する場合にはマッサージやバランスボールなどを利用した理学療法や運動療法を行います。

再発を避けるためにも焦らずに医師の方針に従って運動を行いましょう。

 

外科手術

運動などを用いた保存的療法でも長期化し、疼痛や可動域が狭まるなど支障が避けられない場合には手術に踏み切らなければならないでしょう。

代表的な手術方法としては薄筋腱切離手術・骨片摘出術・恥骨結合固定術があります。もしも血腫があれば血腫除去も施されます。

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骨盤の歪みを意識して改善しよう

 

恥骨結合炎の原因の一つである骨盤の歪み、これは意識して直すことができます。

医療機関等で行うものも効果的ですが、日常生活の中にも取り入れられる方法があるので試してみましょう。

 

医療機関で改善

整形外科や整骨院・整体などで直接的な治療・施術によって骨盤の歪みの改善を目指すのが早道です。

とにかく今治したい!というときには通院が一番ですね。骨盤自体やそれを取り巻く動きなどのメカニズムを熟知しているスペシャリストにお任せしましょう。

 

骨盤ベルトを利用する

ドラッグストアの店頭にも並んでいる骨盤ベルト、通信販売などでも手軽に入手できるので試してみてはいかがでしょうか。

装着位置さえ間違えなければ偏りを改善することができ、完璧ではないまでも予防も兼ねることができます。

 

日頃の姿勢に注意する

片足ばかりに荷重をかける姿勢が一番骨盤が歪みます。できるだけ体重は両足で受け止めるように立ちましょう。

バッグを肩にかける女性は特に注意が必要で、できれば通勤・通学はリュクや斜めがけバッグで両手を空にした状態にしたいですね。

 

座り方にも注意が必要で、椅子に座って足を組むのはNGです。床に座るときも横座り(女の子座り)やお尻も膝もくるぶしの内側も全部床につけるアヒル座りなどは完全に骨盤が歪んでしまいます。

 

寝るときには体をねじったままにならないように注意しましょう。「寝るときまで責任は持てません!」という方は、なるべく仰向けに寝るように心がけるか「抱き枕」を使用しましょうね。

 

ストレッチや筋トレをしよう

急激な運動や強い反復運動は骨盤や周辺の筋肉に負担がかかります。無理な動作ではなく「ゆっくりとした動き」を心がけて股関節周辺を動かすストレッチや体操を行います。

 

仰向けに寝た状態で足を伸ばし、足首をゆっくり無理のない程度に回す運動は骨盤の歪みの改善に効果的です。

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