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息ができないどうしよう!【危険な病気の対処法を知って解放されよう】

<監修医師 豊田早苗>
頭痛

突然息ができなくなって苦しんだ経験はありますか?もしも症状がすぐに治まってその後も何もなければ、それは過呼吸という発作かもしれません。

 

過呼吸の症状は一般的に知られているかと思いますが、どんなことがきっかけで起きるか知っていますか?

 

今回は、過呼吸の原因や症状についてまとめました。過呼吸の陰に潜んでいる危険な病気や、発作が起きたときの適切な対処法についても解説します

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息ができない!4つの原因

 

息ができないのは過呼吸という発作!

何らかの原因で突然息ができなくなり、しばらく苦しい思いをした経験をお持ちの人も少なくないでしょう。これを過呼吸症候群、もしくは過換気症候群といいます。

 

過呼吸は「酸素の吸い過ぎ」というイメージかもしれませんが、「二酸化炭素の減少」が引き起こす身体の症状を言います。

 

必要以上に深く速い呼吸を繰り返すことで過換気となり、その結果、血中の二酸化炭素が大量に排出されて、血液がアルカリ性に傾くことで発作的に様々な症状が出るのです。

 

一般的に男性よりも女性に多くみられ、適切な処置により短時間で回復するため命に関わるものではないことが特徴です

 

過呼吸は悪循環

呼吸は意識的にコントロールできますが、睡眠中や精神状態が変化したときには無意識的にコントロールもされています。

 

無意識の呼吸は、自律神経によって調整されながら、脳の延髄や大脳皮質の指示によって行われますが、これらの足並みが揃わないと過呼吸が起きてしまうのです。

 

体内から二酸化炭素が大量に排出されてしまうと、延髄が二酸化炭素の不足を察知し、排出を止めるために呼吸そのものを止める指令を出します。

 

すると今度は、呼吸を止められたことによる息苦しさを大脳皮質が察知し、もっと呼吸をするように命令するのです。その結果、過呼吸の状態が治まるどころか拍車がかかり、悪循環に陥ってしまいます

 

過呼吸の原因①精神的ストレス

過呼吸は、自律神経の乱れによって引き起こされます。精神状態は自律神経に大きな影響を及ぼしますので、不安や恐怖、極度の緊張が過呼吸の原因になることが一般的に知られています。

 

過呼吸が子どもや女性に起こりやすいのは、周囲の人の感情に同調しやすいためと言われています。また、性格的に真面目で神経質な人も、過呼吸になりやすいそうです。

 

過呼吸の原因②身体的ストレス

自律神経の乱れは、身体的なストレスでも引き起こされます。例えば、過労や睡眠不足、風邪などの体調不良、不規則な食生活などによって生活リズムが崩れている人は、自律神経を崩しやすく、この場合も過呼吸の原因になることがあるのです。

 

過呼吸の原因③呼吸の乱れ

日常的に呼吸の速い人、口呼吸の人、あくびや溜息の多い人など、要注意です。単に呼吸が乱れたときにも過呼吸は突然起きます

 

例えば、マラソンなどの激しい運動後や入浴後、笑い過ぎたとき、子どもが泣き過ぎたとき、潜水競技で用いられるハイパーベンチレーション呼吸法などの故意に呼吸を早める行為でも誘発されることがあります。

 

この他、アルコールに弱い人がお酒を飲み過ぎたとき、嘔吐や息が上がる状況が続くことで過呼吸になることもあるそうです。

 

過呼吸の原因④病気や外的要因による過換気

何らかの病気やその他、外的要因によって正常な呼吸ができなくなった状態のときにも過呼吸の症状が現れることがあります

 

例えば、人工呼吸器装着時の過剰な補助換気、病気や事故などによる中枢神経の異常、サリチル酸などの薬剤中毒、敗血症による過換気などです。

 

過呼吸の12の症状

 

突然の呼吸困難でパニック状態!

突然、あるいはだんだんと呼吸が苦しくなってきます。呼吸困難により、「このまま死んでしまうのでは…」という恐怖とパニックによって、神経が高ぶり、頻脈、動悸、発汗など交感神経優位の身体的反応が生じます

 

血液中の二酸化炭素不足による症状

血液中の二酸化炭素が不足すると、血液がアルカリ性に傾きます。この結果、手足・口の痺れ、けいれん、筋肉硬直、頭痛、めまい、耳鳴り、悪寒などが引き起こされます。

 

この初期症状は、一酸化炭素中毒などで血液中の酸素濃度が減少する低酸素症によく似ています。重症化すると意識障害を起こすこともあり、失神やひどいときには呼吸が停止することもあるので注意が必要です。

 

過呼吸が与える影響

過呼吸は発作的にいつ起こるか分からないものです。そのため、日常的にその恐怖と戦っている人の中には、夢で過呼吸になる経験をする人も少なくありません。

 

過呼吸が起きるのではないかと不安で仕事に集中できないとか、人前に出るのを避けるとか、うつ状態で引きこもる等、その精神的負担や社会的影響は大きなものなのです

 

息ができない。隠された病気に注意して

 

パニック障害や不安神経症

過呼吸は、10〜20代の若年層に多く、女性に多いとも言われています。

 

また、几帳面、神経質、心配性でストレスを溜めやすい気質の人がなりやすいパニック障害や不安神経症などでよくみられる症状です

 

肺塞栓や心筋梗塞

胸のあたりに圧迫感や痛みなどが原因で「息ができない」と感じることもあります。そんな激しい胸痛は、肺塞栓や心筋梗塞などが原因のことがありますので要注意です

 

糖尿病や腎不全

持病として糖尿病や腎不全がある人は、症状が悪化すると糖尿病性アシドーシス、腎性アシドーシスという、血液が酸性に傾くため、それを修正しようとして過呼吸の症状が現れることがあります

 

気管支喘息や咳喘息

気管支が炎症によって過敏な状態であったり、咳・痰を生じて喉全体が狭くなっている場合、「息ができない」という呼吸困難の症状が現れます。また、これらの炎症やアレルギーが原因で起こる喘息発作も、息苦しさから過呼吸を発症することがあります

 

COPD

COPDとは、慢性閉塞性肺疾患の略で、主に長期的な喫煙が原因で肺の炎症や機能低下を引き起こす病気です。これは、一時的な呼吸困難ではなく、慢性的に息苦しさ、咳・痰、喘鳴などの症状に悩まされます

 

熱中症

高温多湿の日本の夏は、熱中症にかかりやすく、甘くみていると最悪の場合、死に至ることもあります。そんな熱中症の症状としても過呼吸がみられることがあるので要注意です

 

蓄膿症

慢性的なくしゃみ、鼻水、睡眠中のいびきに悩まされている人は蓄膿症の可能性があります。常に鼻が詰まっていると、息苦しさから自然と口呼吸や浅い呼吸が癖になってしまいます。

 

口呼吸は交感神経を優位にし、自律神経を乱すことが分かっており、過呼吸を誘発する原因になります

 

小児欠伸てんかん

小児にみられる欠伸てんかんという発作は、過呼吸によって誘発されることがわかっています。てんかん発作には、呼吸困難、けいれん、しびれ、意識消失などの症状があります。小児の場合は成長とともに改善する例がほとんどです

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突然の過呼吸にも慌てず対処して

 

できるだけ呼吸を整えることが大切!

突然、過呼吸が起きてしまった場合は、できるだけ呼吸を整えることが大切です。

 

自身は苦しいためにパニックに陥りやすいです。実際には呼吸はきちんとできているのに、酸素が足りない感覚があります。そのため、周囲の人は胸や背中をゆっくり押し、落ち着けるような声掛けをしてあげると良いでしょう。

 

もしも過呼吸が長時間続いたり、チアノーゼ、意識混濁などの異常な症状があれば、何らかの障害が隠れている場合がありますので速やかに救急車を呼びましょう

 

吸気は鼻から、呼気は口をすぼめて!

ゆっくり落ち着いた呼吸とはどんなものでしょうか。まず、口をすぼめてゆっくりと息を吐きます。それから、深呼吸する必要はなく、浅く静かに鼻から息を吸いましょう。

 

昔は紙袋を口に当てて、そこへ吐いた息を吸う方法が知られていました。確かにその方法で二酸化炭素不足は解消されます。しかし、紙袋が密閉状態だと逆に酸素が足りなくなり窒息してしまうのです。そのため、この方法は推奨されていません。

 

不安や恐怖心を和らげる

過呼吸発作は、とても苦しく「このまま死んでしまうのではないか」という不安や恐怖が付きまといます。パニックが加速すれば症状は悪化し、ますます苦しみが続くことになります

 

発作は10〜30分で自然と治まることが多いので、できるだけ落ち着いて呼吸のペースを取り戻すことが重要です。

 

不安自体が発作を誘発してしまうので、過呼吸が頻繁に起こる人に関しては、診療内科などを受診し、カウンセリングを受けたり抗不安薬を処方してもらうことも一つの手段です。

 

今回は、過呼吸について解説させていただきました。過呼吸の意外な原因や危険な病気について、初めて知った方も多かったのではないでしょうか?

 

対処方法についても、紙袋の方法が実は危険だったというのには驚きですよね。

 

突然息ができなくなったら「このまま死んでしまうのでは?」と不安と恐怖でパニックになってしまうかもしれません。そのような人を見かけた時に、過呼吸についての知識があれば慌てず対処することが最も大切であることが分かっていただけたでしょうか。

 

過呼吸になりやすい体質、気質の人は、日頃から気をつけて生活したいものですね。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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