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脚気とは?【8つの症状や原因を分かりやすく解説!】

<監修柔道整復師 りんご>
膝痛い

皆さん、脚気というとどのような印象をお持ちですか?

ドラマ「JIN―仁―」を見ていた方なら記憶にあるのではないでしょうか。脚気にかかった人を助けるために玄米入りのドーナッツを作っていたシーン。実はあのドーナッツは脚気を治すのにとても理に叶ったものだったのです。

 

意外と恐ろしい病気である脚気は一体どのような症状が出るのでしょうか。どうしてあのドーナッツが脚気治療に一役買っていたのか、ぜひ考えながら読んでみてください。

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脚気とは?

 

脚気

脚気はビタミン欠乏症のうちの一つで、ビタミンB1(チアミン)の欠乏によって発症します。ビタミンB1は糖質やたんぱく質をエネルギーに変える代謝作用と、神経・筋肉・皮膚・粘膜など全身の組織の維持に使われる大切な栄養素です。

 

体内で生合成されないため食事などから摂取することが求められますが、ビタミンB1は水溶性で水に溶けやすいという、少し困った性質を持っています。

汗や尿に交じって排出されやすいほか、調理でも加熱や水分の影響でどんどん失われていくため、気にして摂らなければ不足しがちになってしまいます。

 

ビタミンB1の欠乏によって起こる脚気は、その名前から足に症状が出るものと思われがちですが、重症化すると心不全や末梢神経障害などを引き起こしかねない危険な病気です。

 

脚気は大きく分けて2種類あり、下肢のむくみなどを伴い、心臓に症状が出るものを「湿性脚気」、下肢に痺れなどを伴い、神経障害を起こすものを「乾性脚気」と呼んで区別しています。

 

もう一つのビタミンB1欠乏症

ビタミンB1の欠乏によって起こる病気は脚気以外にもう一つあります。それはウェルニッケ脳症というもので、脳が萎縮したり拡大したりする怖い病気です。

 

脳への影響により、記憶障害を始め、運動障害や意識障害なども引き起こし、後遺症が残ってしまうことが多くあります。ビタミン欠乏症で起こる認知症のようなものだと思っていただけるとわかりやすいかと思います。

 

脚気の歴史

ではここで少し脚気の歴史について解説したいと思います。脚気が日本で始めて確認されたのは、なんと平安時代のこと。当時は貴族などの上流階級の人を中心に発症していました。

 

その後、時は進んで江戸時代。精米された白米が食べられるようになったことでビタミンB1が不足しがちになり、脚気は死者を多く出す病気として恐れられました。あの13代将軍、徳川家定も脚気によって亡くなったと言われています。

 

そこで活躍したのが蕎麦や麦飯。当時はまだビタミンの存在などわかっていなかったのですが、ビタミンB1を含む蕎麦や麦飯を食べることで脚気が快方に向かったため、当時の脚気の治療薬となっていました。

 

さらに進んで大正時代~昭和初期、脚気は結核と並んで二大国民病と言われていました。1910年に日本人の鈴木梅太郎博士によってビタミンの存在が発見されたため、段々と脚気患者も減少傾向にありますが、それでも食生活の乱れなどでビタミンB1は欠乏しやすいため、今なお注意が必要な病気です。

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脚気の症状

 

初期症状

脚気になるとまずは「食欲不振」や「全身の倦怠感」を感じるようになります。この時点では脚気だとは気づかないと思いますが、疲れを取りたいために甘いものを口にしているのに、疲れが取れないという時は注意が必要です。

それは糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が体内で不足しているため、糖質が分解されずにいるのかもしれません。

 

その後…

その後、「動悸」や「息切れ」「麻痺」などの症状と共に、手足の「むくみ」「痺れ」が現れます。特に出やすいのは下肢。左右対称にむくみや痺れといった症状が出るのが特徴です。

 

悪化すると…

悪化するとついに「心臓」へと症状が進行します。心臓が肥大して心不全を起こしたり、足に力が入らなくなって歩行困難となり寝たきりになってしまうなんてこともあります。

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脚気になる原因

 

食生活

まずはビタミンB1を食事でしっかり摂れていないということが挙げられますね。

糖質や脂質ばかりを多く含むジャンクフードは、それらを分解するためにビタミンB1をたくさん使ってしまうため不足しがちになってしまいます。他にもジュースやスナック菓子などの食べすぎにも気を付けたいところです。

また偏食やダイエットによる栄養バランスの偏りも脚気を起こしやすくなっています。

 

アルコール

アルコールを分解する際にもビタミンB1は大量に使用されます。お酒に強くてよく飲む人や、アルコール依存症の人は要注意。脚気だけでなく、ウェルニッケ脳症になるリスクも高くなってしまいます。

 

こんなことでも不足する

実はお母さんがビタミンB1不足だと、その母乳を飲む赤ちゃんもビタミン欠乏症になってしまうことがあります。妊娠中や授乳中はビタミンB1を消費するため、いつもより多めに摂りたいところですね。

また栄養摂取のための点滴にもビタミンB1が含まれていないことが多く、入院して点滴を受けている高齢者なども脚気を発症しやすくなっています。

 

吸収不十分

遺伝体質で、もともとビタミンB1を体内で吸収しづらい人もいます。また、長期間の下痢でも吸収しづらい身体になってしまうため注意が必要でしょう。

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治療や検査

 

治療方法はあるの?

ビタミンB1欠乏が著しい時は、注射や経口によってビタミンB1を投与する治療を行います。またビタミンB1入りのドリンク剤やサプリメントなどの市販薬を活用することも一つの手でしょう。

 

脚気の検査

脚気の検査というと、膝の下を叩いてポーンと足が跳ね上がるかどうか、というのをイメージされる人も多いのではないでしょうか。あれは正確には「膝蓋腱反射」と言って、病院でも脚気の一般的な検査として使われています。

 

足が跳ね上がるのは筋肉が萎縮するからなのですが、脚気になっていると神経が鈍っているため信号がきちんと伝わらなくなってしまい、叩いても動かないということになります。

 

自宅でも、膝が地面に付かないようにブラブラさせて、その状態から手刀で膝下を叩くと確かめられるので、あくまで目安として試してみるのも良いでしょう。

 

他にも血液検査や尿検査でもビタミンB1が不足しているかどうかは分かります。しかし普通の検査だとビタミン値までは測定しないことが多いので、脚気の検査として受けることが求められます。

妊婦さんはビタミンB1が不足しやすく、赤ちゃんにも影響が出てしまうため、これらの検査をこまめに受けると良いでしょう。

 

ビタミンB1が多く含まれる食材

 

豚肉

ヒレ肉・モモ肉・ボンレスハムはビタミンB1を多く含む食材ベスト3に入ります。ほかにはロースにもビタミンB1は豊富に含まれています。

ただし気を付けたいのは加熱調理によって失われやすいという点。豚肉はどうしても火を通さないと食べられませんよね。おすすめは蒸すこと。煮たり焼いたりするよりもビタミンB1が失われにくくなっています。

 

穀類

江戸時代、精製された白米の登場によって流行してしまった脚気。ビタミンB1が含まれるのは米ぬかの部分。その部分を取り払ってしまった白米のビタミンB1含有量は玄米の1/5にまでなってしまいます。

 

玄米は、消化は悪いですがしっかり噛めばダイエットにも繋がる食材なので、気になる人はチャレンジしてみるのも良いでしょう。

 

もう一つ注目したいのは小麦です。小麦を使った麺類は普段の食事に取り入れやすいですね。ビタミンB1が多く含まれるのは、脱穀した時に出る小麦胚芽という部分。パン屋さんなんかだと、小麦胚芽を使ったパンなども売っています。

また小麦胚芽だけで売っている店もあるので、パン作りが趣味の人は挑戦してみてはいかがでしょう。

 

うなぎ

うなぎは非常に栄養価の高い食材です。ビタミンB1以外にも各種ビタミン、カルシウムなどのミネラルを豊富に含んでいます。夏バテにも良いとよく言われますよね。夏は汗をかきやすく、汗と一緒にビタミンB1も体外に排出されやすくなっています。

 

高級食材ではありますが、土用の丑の日には食べておきたい食材ですね。

 

豆類

大豆や枝豆にもビタミンB1は豊富です。特に大豆は「畑の肉」とも呼ばれ、良質なたんぱく質や脂質、イソフラボンなど必要な栄養素が効率よく取れる万能食材です。注意したいのは水で戻した際に、漬け汁にビタミンB1が溶けやすいということ。

漬け汁も捨てずに、煮汁などに活用できると良いですね。

 

一緒に摂りたいアリシン

ビタミンB1が様々な食材から摂れることはわかりましたが、調理段階などで結構失われてしまうものでもあります。その時に一緒に摂りたいのがアリシンという成分。アリシンはビタミンB1の吸収率を上げ、効率性もアップしてくれます。

ネギ・玉ネギ・ラッキョウ・ニンニクなどに含まれているので、上記の食材にプラスできると良いでしょう。

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