膝の皿の上が痛い!【4つの原因や治療法を知って解放されよう】
<監修柔道整復師 りんご>
膝の皿の上が痛い!なんてことありませんか?日常生活やスポーツ等で何気なく痛めていることあると思います。
歩く為に大事な膝、痛くなる原因や病名、治療法を解説していきます。
膝の皿の上が痛くなる原因
膝の皿の上が痛くなる原因は、先ず何が原因で膝の上が痛いのかを知りましょう。
スポーツ・仕事
スポーツや仕事などで継続的に膝に負担をかけると、軟骨がすり減り炎症を起こし、痛みを感じるようになります。スポーツやランニングでの膝の痛みはサポーターやテーピングで補強しましょう。
加齢
加齢による膝痛もまた、膝を支えている筋肉や軟骨が衰えて痛みに繋がります。
産後
妊娠中は栄養や運動不足、ホルモンバランスの乱れ等、出産後は赤ちゃんをだっこするなどで膝に負担がかかり膝上の痛みが出ます。
又、母乳によりカルシウムが失われ、軟骨に必要なカルシウムが不足し軟骨を痛める場合もあります。
母乳の仕組みについてはこちらを参考にして下さい。
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肥満
肥満の人も膝に負担をかけるので膝を痛める原因になります。
原因不明
膝が腫れている、膝がガクガクする、膝に違和感がある等、原因がわからなくて膝に痛みがある場合は、悩まずにすぐ整形外科を受診しましょう。
考えられる病気の可能性
変形性股関節症
膝関節の骨や軟骨がすり減ったり、変形したりする病気で、過去に股関節の異常や病気を経験した後遺症でなる場合が多いようです。
膝蓋大腿関節症
膝蓋骨(膝の皿)と太ももの骨による関節の炎症が起こる事で、加齢や膝の酷使による骨の劣化や膝蓋骨の脱臼により起こる場合もあるようです。
膝蓋骨についてはこちらを参考にして下さい。
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膝蓋上包炎
膝蓋の上に起こる滑液包炎の事で、炎症によって膝痛と腫れが起こり、筋肉や腱との摩擦が起こりやすい所です。
外傷や慢性的な筋肉の酷使の他に、リウマチや通風、細菌感染も原因に挙げられます。
大腿四頭筋腱炎
大腿四頭筋と呼ばれる外部広筋・内側広筋・中間広筋・大腿直筋のどれかに炎症が起こった状態です。
切り返しの動きが激しいスポーツ選手によく見られ、筋肉の酷使が原因で、ハイヒールを履いての立ち仕事や歩く事が多い仕事でも発症する場合があります。
その他の症状
膝の皿の上以外にも、場所によって症状や原因が違います。
✅膝の皿の下が痛くなる症状
・オスグッド・シュラッター病
膝の皿の下あたりの脛骨に変形や膨張が起こり、出っ張って痛くなり、刺激に対して異常に敏感になる症状で、主に成長期のスポーツをする子供に多く見られます。
・膝蓋靭帯炎(ジャンパー膝 ・ ジャンパーズニー)
膝の皿と脛の骨を繋ぐ膝蓋腱が傷つき炎症を起こすもので、運動やスポーツによる膝の酷使、事故による膝への衝撃が原因で、ジャンプ競技やランニングでよく見らます。
✅膝の皿の外側が痛くなる
・腸脛靭帯炎(ランナー膝 ・ ランナーズニー)
大腿骨の外側に位置する靭帯“腸脛靭帯”に炎症が起こるもので、膝の使い過ぎや膝の変形、О脚等の膝の負担の蓄積
・靭帯損傷
靭帯の一部が傷つき、裂けたり破けてしまう障害で、膝周りの4本の靭帯のうち、膝の外側の外側側副靭帯を損傷した場合、膝関節の外側に痛みや腫れが生じます。
膝の外側からの衝撃や急激な方向転換、ジャンプの着地時の衝撃などで見られるようです。
✅膝の皿の内側が痛くなる症状
・鵞足炎(がそくえん)
膝の内側の腱に炎症が起こり、痛みが生じる症状で、運動やスポーツ時に膝が内側に入る動作や、膝から下を外側にひねる動作をした時の腱の摩擦により起こります。
・タナ障害(タナ症候群)
膝の皿と大腿骨の間にあるヒダ状の膜(タナ)が炎症を起こしたもので、膝の屈伸と打撲を伴うスポーツ種目によく見られ、膝の曲げ伸ばしの繰り返しでヒダ状の膜が骨の出っ張りと擦れ合うことにより起こります。
膝の皿の上の痛みの治療方法
診察・検査方法
膝上の痛みの検査は、症状によって下記のような検査が行われます。
✅レントゲン検査、 エコー検査
✅MRI検査、 CTスキャン
✅血液検査、 尿検査( 変形性の膝関節症など )
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治療法
✅湿布貼付
✅痛み止め ✅休養 ✅リハビリ ✅走るフォームの見直し ✅手術 ( 変形性の関節症で日常生活に支障をきたしている場合など ) |
対策
✅生活習慣の改善
✅全身運動
✅筋肉トレーニング( 膝関節周囲の筋肉を強化 )
✅ストレッチ( 膝痛改善に効果的 )
✅食生活、姿勢、歩き方
※トレーニングやストレッチ等を行っている時に違和感や痛みがある場合は、筋肉以外の原因が考えられるので、中断し、医師の診断を受けましょう。
膝上の痛みは、日頃の生活習慣や運動量で個人差はありますが、ストレッチ等で改善出来ます。原因不明の痛みや腫れは、内出血で膝を圧迫したりしている可能性もあるので、そのままにせず医師の診断を受けましょう。
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