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辛いものを食べて下痢をした!【この対処法で楽になろう!】

<監修医師 吉野 聖奈>
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少なからず辛いものを食べ過ぎて急な腹痛や下痢に襲われたことがある方はいらっしゃるでしょう。

にもかかわらず、辛い料理を食べに行くからと言って下痢止め薬を持って行くことはありませんよね。

でももしも辛いものを食べて、そのままトイレにこもらなければならない時が来るかもしれません。

 

本当に辛いものを食べると下痢をするの?なぜ辛い食べ物と下痢が関係するの?

そんな疑問について解説します。

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辛いものを食べて下痢になる理由

 

まずは辛い物についてです。

辛いものといえば豆板醤たっぷりな四川麻婆や真っ赤な鷹の爪の韓国料理、ベトナムのトムヤムクンetc

やはり思いつくのは「辛い=真っ赤な料理」ですね。

 

その真っ赤な色のもとは・・・唐辛子

唐辛子といえばダイエット効果などで知られる「カプサイシン」が豊富です。

1gの唐辛子に含まれるカプサイシンの量は3mgとごく微量ですが、過去に南米あたりではその毒性や致死量の研究もされているそうです。

致死量のデータがあるあたり、何となく気を付けたほうが良い食物なのだろうと見当は付きますよね。

 

体質や個人差はありますが、カプサイシンの取り込みすぎは交感神経を緊張させる作用があります。

 

交感神経が緊張すると腸の蠕動運動が活発になり、便を直ちに大腸へ送ってしまい、その大腸でも水分を十分吸収する間もないまま肛門まで送られてしまい、結果、腹痛を起こしたり下痢をすることになる、ということです。

 

もう1点は、カプサイシンの直接の刺激で胃腸が傷つくということです。

 

唐辛子に限らず香辛料全般にある要素ですが、強い刺激で胃の粘膜を傷つけて消化不良を起こしてしまうのです。

辛いものは下痢に限らず軟便や血便の原因にもなるいわばストレス物質ともいえるでしょう。

 

他にも胸やけや吐き気、急性胃炎を起こしてしまうと寒気に発熱に脱水症状と、採りすぎは絶対にやめたほうが良いということをお分かりいただけるかと思います。

 

もうひとつ、胃炎や下痢を繰り返すとポリープができたりしやすくなるのでやはり注意が必要です。

妊婦さんも辛い物の食べ過ぎには注意してください。

 

適量なら何の問題もありませんし、おいしいものを色々と食べることによって栄養も偏らせず憂鬱感などのストレスを遠ざける手立てにもなります。

しかし、妊娠中は体がより敏感になっているため通常よりも胃腸の反応が過敏になり症状がひどくなることもあるのです。

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辛いものを食べて下痢になった時の対処法

 

それでも食べたい辛い物、お腹に悪いとわかってはいるけどやめられないという方。

そんな時の対処法を考えてみましょう。

 

たんぱく質を利用する

たんぱく質なら乳製品と、すぐに思いつきます。

牛乳やヨーグルト、・チーズ等の乳製品の成分に「カゼイン」というものがありますが、それこそが下痢を救ってくれる物質なのです。

 

激辛カレーを食べてお水を飲んでも辛さが収まることなく口の中に広がります。ここで乳製品に含まれるカゼインの登場です。

 

カゼインは脂溶性のためカプサイシンと結びつくものなので、まず口の中の辛さから舌の神経を救ってくれます。

そして、胃腸に与える刺激からも守ってくれるのです。

インド料理店で激辛カレーとラッシーがセットのように給されるのは理にかなったものなのです。

 

牛乳は一番効果が高いのですが、一つだけ難点があります。

牛乳をどれぐらい飲むかでも体質によってはそれが原因で下痢をすることもありますので注意してください

 

飲み物を一緒に採る

飲み物もいろいろありますが、この場合に効果的なものは「タンニン」を含むものです。

緑茶にコーヒー・ワイン等の渋み成分ですね。

 

口の中の渋みはタンニンの収れん作用によるもので、脂肪分の高いものを食べる時にはウーロン茶などを飲むと脂っこくないといわれる理由になっています。

 

同時にタンニンは緩やかな整腸作用も持っているため、辛い物のお供にはコーヒーやワインなどを一緒にオーダーすると良いでしょう

 

✅ コーヒーは飲みすぎるとカフェイン過多によるお腹の不調を引き起こすことがあります。

 

アジア圏の料理にライムがたっぷり入っているものがありますが、お酢やユズ・レモンなどのかんきつ類のような酸っぱいものも辛さをやわらげる効果があります。

 

避けたいもの

ここまで、辛いものと一緒に採ると下痢に対処できるものについて解説しましたが、逆に採らない方が良いものを挙げてみます。

 

たんぱく質のところでご説明したカプサイシンの性質を思い出してみてください。脂溶性なので牛乳を一緒に採ると口の中の辛さがやわらぎます。

ですが、あくまでもこれはカゼインを一緒に採ると良いということであって、油っこいものでは話が変わってくるのです。

 

そしてアルコールもやめたほうが良いでしょう。

脂溶性のカプサイシンと油物やアルコールを一緒に摂取すると、口だけではなく消化管すべての粘膜に影響します

 

口の中や食道から肛門まで、粘膜の損傷をまねき悪化させることがあります。「辛いものを食べ過ぎるとお尻が痛くなる」といわれるのはこのためです。

これにより痔が悪化して肛門化で治療を受ける羽目になるなんて・・・油物とアルコールにはご用心ください。

 

辛いものを食べて下痢になった時の食事

辛いものを食べたことによる下痢を改善するにはどのような方法があるのでしょうか。

今まさにピンチ!という時にはツボ押しも少しは効果があるかもしれません。その名も「下痢点」、ダイレクトすぎますが手の甲の中指と薬指の合流地点です。

ただ、根本的な解消ではなくあくまでも緊急対策です。

 

辛いものからの下痢は胃腸が荒れ果てて起こるもの、大本からきちんと対処しなければ腸内環境が乱れ善玉菌などのバランスは崩れ、果ては内科や胃腸化に駆け込むことにもなりかねません。

 

まずは消化の良いものを食べて、荒れ果てた胃腸をケアすることが先決です

ただし、「ゆっくり、少しずつ食べる」ことが重要なのでその点に気を付けてください。

✅ 穀類・芋など:うどんやおかゆ・柔らかめのごはん、大豆などを柔らかく加熱調理したもの。

ただし穀類の中でもサツマイモは発酵しやすい特性があるため、お腹の不調には向きません。

大豆というと豆腐を思い浮かべますが、これは量が過ぎると凝固させるために添加する「にがり」が原因での下痢につながります。にがりには便秘薬や下剤のの成分となる「酸化マグネシウム」を多く含むためです。

 

✅ 卵や白身魚:これも加熱調理したものです。茶碗蒸しや半熟卵、魚はヒラメやサケなどが良いでしょう。硬ゆで卵や生卵は禁物です。

 

✅ 脂身のない肉:鶏の胸肉や赤身のヒレなどです。筋や皮は取り除きます。脂身がない肉で焼き肉をしようなどとはくれぐれも考えないでくださいね。

 

✅ 温かい野菜料理:シチューや温野菜と思いますが、シチューはやめましょう。シチューには思った以上に油分が含まれているのであまり下痢の時にはお勧めできません。そして野菜は柔らかく調理しましょう。

 

もっとも採りたいのは冬の季節の野菜、カブやカボチャ・ニンジンなどがお勧めです。ニンジンには消化を遅らせる作用があります。下痢の時には消化も吸収もままならないスピードで動いている胃腸の動きをゆっくりにする効果があります。

トマトは粘膜保護成分のビタミンAが含まれているので採りたい野菜ですが、消化効率の悪い皮は必ず取り除いてから食べましょう。

 

葉物野菜は柔らかい葉先を食べるようにしてください。

ゴボウ・タケノコ・トウモロコシは消化しにくい代表選手なので避けるようにしましょう。

下痢がひどいときには脱水症状が考えられるのでこまめな水分補給も忘れずに。

 

白湯や麦茶・そば茶はノンカフェインなので良いでしょう。

さらに良いのはりんごジュースです。ジャムなどを固める成分「ペクチン」という食物繊維には便の水分を吸着して下痢の症状を緩和させ、腸の蠕動運動を促進させる働きがあります。皮に含まれるため、なるべく皮ごとジュースにしたりすりおろしたりすると良いでしょう。

 

ニンジンをうす味のスープにして飲むのも効果的です。味噌汁も水分補給にはもってこいです。

 

寝込んでしまったら、枕元に経口補水液を置いてこまめに飲むようにしましょう。

どんどん出て行ってしまうナトリウムなどの電解物質を素早く補える経口補水液。冷蔵庫に入れて冷えたものは避けましょう。

 

お腹に良いことで有名なハーブ「カモミール(ジャーマン)」を薄めに出して飲むのも良いですね。

 

ハーブティは自然にあるもので体調を整えられ、即効性のあるものも多くあります。ほんのり甘いストロベリーリーフもお腹の不調に効きます。ビタミンCを補給できるローズヒップも取り入れましょう。

 

温かいハーブティーにハチミツを入れると下痢に対する効果が増します。

ハチミツは殺菌作用が有名ですが、辛いものを食べたことによる下痢に関して言うと腸内のビフィズス菌を増加させる作用が高い効果を発揮します。

 

ただし、ハチミツも採りすぎるによる下痢が難点ですね。

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辛いもの以外にも下痢になる7つの食べ物

 

辛いものによる下痢について解説してきましたが、対処法を含めやはり「食べ過ぎ」も影響することがお分かりいただけると思います。

何事も過ぎたるは猶及ばざるが如し、ということですね。辛いもの以外にも下痢につながりやすい食べ物をいくつかご紹介します。

 

牛乳

学校給食で牛乳が出される理由をご存知ですか?

牛乳にはタンパク質・ビタミン・ミネラルなどがとてもバランスよく含まれているからです。それらの栄養素がとても高密度で含まれているため成長期の子供の栄養補給に最適なのです。

 

栄養補給とお腹の不調、どちらも筆頭に挙げられそうなものといえば牛乳ですね。

牛乳を飲んでお腹がゴロゴロ・下痢をするなどのような症状は「乳糖不耐」というもので、日本人の8割を超えるとも言われています

 

ただ、この症状は体質が影響しているものです。

腸内環境が良く有用細菌が多い人には「牛乳を飲んで下痢」という症状は現れません。栄養面で優秀な牛乳を上手に採るには次の方法があります。

 

✅ 温めてホットミルクに

✅ 一度に飲まずに少量ずつに分けて

 

それでもゴロゴロや下痢が気になる方は、牛乳が原料のチーズやヨーグルトはそのものになる工程で乳糖が減量されているため乳糖不耐が起こりにくいのでお勧めです。冷たいままよりもやはり常温のものを採るようにしましょう。

 

不溶性食物繊維の多いもの

よく噛んで食べましょう、と言われるものは大概ここに含まれます。

名前の通り水に溶けず、腸内で大きく膨らみます。

 

腸の蠕動運動を活発にする働きがあり下痢の時、腸は活発になりすぎているのでこれでは逆効果です。

便秘の解消や有毒物質を体外に排出するためには不溶性食物繊維が欠かせませんが、下痢には逆効果ですね。

例えば

✅ ワカメなどの海藻類

✅ コンニャクは食物繊維が豊富で便秘解消に役立つため、昔からお腹の中の砂を出すとも言われます。下痢には逆効果ですね。

✅ キノコ・ゴボウ・サツマイモなどの野菜

✅ ブラン(小麦ふすま)や雑穀などの色の濃い穀類は繊維が多いので消化しにくいものです。

✅ おからは大豆から投入を絞ったいわば「かす」ですが、高タンパク低脂肪で栄養素でいえば取り入れたいものですが、「かす」ということは食物繊維の塊ですから、やはり避けたほうが良いでしょう。

✅ ココアはその約10分の1が繊維です。腸内環境を整えたり味覚異常の改善などが効果として認められていますが、蠕動運動を促進します。

 

脂肪の多いもの

こってり・がっつりの翌日は下痢になりやすいと思いませんか?

焼き肉やラーメン・牛筋煮込みにロースカツなど、おいしくて高脂肪な食物は消化しにくいもの。

未消化のまま腸に残っている脂肪は腸内環境悪化の原因にもなりますし蠕動運動を促進してしまいます

 

冷たいもの

言うまでもなく腹痛や下痢に直結する冷たいものは避けましょう。

冷えたビールで乾杯するのも高速でジョッキを空けることだけはやめてください。冷たさとアルコール、相乗効果でトイレに立てこもることになるでしょう

 

人工の甘味料

様々なものがありますが、ここで挙げるのは「糖アルコール」と呼ばれるものです。

 

キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール等があり、糖尿病食やガムなどに使われることで知られています。甘味料なのに低カロリー、虫歯にもなりにくく食品や医薬品等の保存性を向上させるなど、利点がたくさんあります。

 

糖アルコールは小腸で消化吸収されずに大腸へ進み、そのまま水分を吸着して下痢になってしまうもので、吸収率が悪いが故の低カロリー甘味料なのです

これらには9割以上の吸収率のものも含まれますが、それでも代謝が悪いため下痢にはつながってしまうようです。

 

低カロリーを取るか、お腹の好調を取るかとお考えかもしれませんが、これも大量に摂取しすぎなければ良いものです。

 

硬水のミネラルウォーター

美容意識の高い方はご存知だと思いますが、ミネラルウォーターのなかでも硬度の高いもの、いわゆる「硬水」をたくさん飲むと即下痢をすることが案外多いものです。

 

水の硬度は国際的にその含有ミネラル量で定められていますが、日本の水は「軟水」でミネラル量は少ないものです。

 

この軟水を飲みなれている日本人がいきなり硬水を飲むとマグネシウムの含有量の高さから下痢をするという特徴を利用して宿便排出を促進することはできます

しかし、かなりの率で下痢を起こしてお尻が痛いという結果が出ますのでお気を付けください。

 

食物アレルギー

アレルギーの症状は多岐にわたり、よく知られるのは風のような症状で発熱やのどの痛み・鼻水やじんましんなどがありますね。

 

しかし、食物アレルギーでの下痢もあるのです。

重篤な場合はアナフィラキシーショックも発症するのでよくよく注意をしたほうが良さそうです。

✅ 即時型アレルギー

飲食をして1時間以内にじんましんや呼吸器の不調・目のかゆみや結膜炎などが現れます。下痢も症状に含まれます。

 

✅ 遅延型アレルギー

食べた直後には症状が出ないため原因を突き止めるのがやや難しく、食べ物が原因だと気づきにくいのも遅延型の特徴です。

症状も即時型とは少し変わり、頭痛や腹部膨満感(お腹の張り)、肌荒れや耳鳴りなど一見アレルギーとは見分けがつき辛くなります。ここにも下痢が含まれます。

 

偏りなくなんでも食べている人ほど気づきにくいのがアレルギーかもしれませんね。

 

乳製品に果物、魚介や卵・・・挙げるときりがないほどですが、気を付けたいのは「穀類やナッツ」です。

そばやピーナツのアレルギーは全身じんましんや呼吸困難など、命の危険を伴うアナフィラキシーショックを引き起こすことでも有名です。

 

正しい食生活をしているにもかかわらず下痢が続く場合はこのような食物アレルギーの可能性もあるので、医療機関で検査してもらうと良いかもしれません。

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