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運動後の頭痛や吐き気の原因とは【治し方や危険な頭痛も解説】

<監修医師 まっちゃん>

頭痛

運動後、汗を流してスッキリしたはずなのに突然の頭痛や吐き気、こんな経験はありませんか?

 

運動後に頭痛がすると、何か大変な病気なのではないかと不安になってしまいますが、実は治療の必要がない頭痛と、そうでない頭痛があります。

 

今回は運動後の気になる頭痛について見ていきましょう。

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運動後の頭痛の原因は一次性労作性頭痛

 

運動後に起こるとされる頭痛は運動誘発性頭痛と呼ばれ、運動をする人の中では少なくない頭痛と言います。

 

以前は重量挙げの選手に多い頭痛だったため、「重量上げ選手頭痛」という名称で呼ばれていましたが、

 

水泳やフリーダイビングといった水中競技や運動強度が高いスポーツ選手にも似たような症状が多いことから、

 

運動誘発性頭痛労作性頭痛と呼ばれるようになりました。

 

労作性頭痛には、その症状から一次労作性頭痛二次労作性頭痛に分けることができます。

 

✅ 一次労作性頭痛

激しい運動後に起こる頭痛、24~48時間以内に消失

 

✅ 二次労作性頭痛(危険な頭痛

初めて感じる強い頭痛、意識障害や吐き気、嘔吐が伴う

 

運動後に感じる頭痛は一次労作性頭痛がほとんどです。

 

しかし、稀に「ただの頭痛と思って病院に行ったら、実は危険な頭痛だった」ということもあるため注意が必要です。では一体どのようにみわければいいのでしょうか?

 

以下で運動後の頭痛メカニズムと、見分け方について見ていきます。

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労作性頭痛の特徴は痛み方

 

一次労作性頭痛は別名、良性労作性頭痛とも呼ばれます。病気や原因となる異常がないにも関わらず起こる頭痛のため「良性」と呼ばれるようになりました。

 

良性労作性頭痛が起こる場面としては、激しい運動後、咳やくしゃみをした直後、排便時、寒暖の差が激しい場面などになります。

以下で良性労作性頭痛の症状を見ていきましょう。

 

左右対称の痛み

頭痛はその種類によって痛みの部位が違ってきます。片頭痛であれば頭の片側に不定期に痛みが持続し、頸椎症では毎回決まった部位に痛みが持続します。

 

一次労作性頭痛の痛みは、頭全体に重く響くようなグワーングワーンと表現される痛みです。

 

痛みの程度は人によって感じ方が違いますが、鈍痛と表現する人もいれば、激しい痛みと表現する人もいます。

 

持続時間は人それぞれ

一次労作性頭痛では痛みの持続時間は数分~48時間以内と言われています。

 

痛みを感じてから数分で改善する人もいれば、1~2日たたないと痛みが治まらないという人もいるようです。

 

この時間を越えても痛みが持続する場合は、一度病院を受診するようにしましょう。

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運動後に頭痛や吐き気が起きるメカニズム

 

頭痛が起こるはっきりとした原因はわかっていませんが、一説には脳血流量が増加することによって引き起こされると考えられています。

 

増加した脳血流によって脳血管が拡張し、脳神経を圧迫、これが痛みの原因になっているようです。

 

では、なぜ激しい運動後に頭痛が起こるかというと

✅ 運動によって心拍数が増加し、脳血流量が増加する

✅ 激しい運動によって頭蓋内圧が上昇しやすい

✅ 酸欠状態が起こりやすい

ことが原因ではないかと考えられています。

 

頭蓋内圧とは、文字通り頭蓋骨内部の圧力です。

 

通常では一定の圧になるよう調整されていますが、血流の増加と酸欠状態、強度の高い運動が重なることによって一時的に圧力が高くなってしまうのです。

 

その結果、脳神経を圧迫してしまうため頭全体に響くような頭痛が起こると言われています。

 

頭蓋内圧が上がると、頭痛、吐き気、嘔吐、意識が朦朧とする、血圧が一時的に上昇するなどの症状が現れる事がありますが、安静にしていると徐々に改善していきます。

 

このため、運動強度が高く、酸欠状態になりやすい重量挙げや水泳といった選手に多いと考えられています。

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インドメタシンは運動後の頭痛に効くお薬です

 

もし労作性頭痛になったら、その痛みが我慢できない程度であったら、どうしたらいいのでしょうか。

 

基本的には問題がないとされる頭痛のため、治療の必要性はありません。しかし日常生活や社会生活に影響を与えるようであれば、対症療法薬で痛みを抑える必要があります。

 

頭痛の原因は、頭蓋内圧の上昇から神経が圧迫されるためと前述しました。

 

この時、圧迫された部位に軽度の炎症を起こしてしまい、頭痛が長引く事があります。これが長引く痛みの原因になっています。

 

このため労作性頭痛に対するお薬は、非ステロイド抗炎症薬を選択することが一般的です。特に有効とされるのが湿布などの外用薬にも使われているインドメタシンです。

 

内服薬は市販薬として販売されていないため、病院で処方を受けた後に薬剤師から受け取る形になります。

 

インドメタシンを運動の20分前位から内服しておくことで、運動時頭痛を軽減することができます。

 

また運動性頭痛だけでなく、咳やくしゃみを原因とする労作性頭痛にも使うことができます。

 

しかし薬を予防的に内服することはあまりお勧めできません。特に咳やくしゃみを原因とするようならば、長引く咳・くしゃみの治療を優先するようにしましょう。

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運動後の頭痛や吐き気の治し方4選

 

運動時や日常生活で労作性頭痛になった時、その場でできる簡単な改善方法について見ていきます。

 

気持ちを落ち着かせ深呼吸

まずは落ち着いて休憩するようにしましょう。労作性頭痛は、一時的な脳圧上昇と酸欠状態が原因となっています。

 

落ち着いてゆっくり呼吸を整え、安静にすることで症状は緩和されます。自分が楽と思える姿勢で過ごすようにしましょう。

 

水分補給

運動後は脱水によって血液循環が滞っている事があります。水分補給をするようにしましょう。

 

特に暑い室内や夏場の炎天下は脱水が起こりやすいため、労作性頭痛を起こしやすいと言われています。こまめな水分補給を心がけるようにしてください。

 

この時に、水だけでなく少量の塩分や糖分を含ませることで水分の吸収効率を上昇させることができます。

 

満腹時や食直後以外

食事によって胃に未消化の内容物が入った状態では、血液が胃に集まってしまいあまり良い状態とはいえません。

 

また逆に空腹時に過度の運動をすると、今度は低血糖によって頭痛の引き金になってしまうこともあります。

 

運動をする時は空腹時を避け、合間にエネルギー補給をする時間を設けるようにしましょう。

 

ストレスや疲労を溜めない

ストレス状態や慢性的な疲労状態にある人は、頭痛や肩こり、腰痛といった症状に悩まされている人が多いと言われます。

 

特に日常的に片頭痛に悩まされている人は労作性頭痛を起こしやすいようです。日頃からストレスや疲労を溜めすぎないように心がけましょう。

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労作性頭痛ではない運動後の頭痛はかなり危険

 

労作性頭痛の中でも、特に危険な頭痛として分類されている二次労作性頭痛について見ていきましょう。

 

二次労作性頭痛とは、潜在的な疾患や臓器の問題が原因となって起こる頭痛の事を言います。

 

普段は無症状でも、激しい運動後に症状が出現することがあります。

 

通常の頭痛と違う点は

✅ 感じた事のない程の強い頭痛

✅ 時間が経っても改善しない、または悪化する

✅ 頭痛以外の症状がある(吐き気、嘔吐、意識障害など)

などです。

 

問題となる臓器には、脳、動脈系、眼、内分泌系があります。一つずつ見ていきましょう。

 

脳や脊髄に関するもの

✅ クモ膜下出血

✅ 脳腫瘍

 

クモ膜下出血と脳腫瘍は脳内に病変があるため、運動によって頭蓋内圧が上昇すると症状が出現することがあります。

 

特にクモ膜下出血では「バットで殴られたような痛み」「今まで味わったことのないような強い痛み」と表現されるほどの突然強い痛みが起こります。

 

普段は無症状であることが多いため発見が難しい病気です。

 

動脈系に関するもの

✅ 動脈解離

 

動脈は3枚の膜によって形成されているのですが、元々高血圧や高脂血症、糖尿病などを患う人の中には、この膜が弱くなって破れやすい状態になっている人がいます。

 

激しい運動によって内側の膜が傷つくことで、動脈解離という病気になってしまうことがあります。

 

動脈解離を起こす部位は様々ですが、特徴的なのは、今まで感じた事がないような強い痛みを伴うことです。

 

特に激しい頭痛を伴う物には、頸動脈解離、椎骨動脈解離といった、首から頭にかけての動脈に解離が起こることで発生します。

 

眼に関するもの

✅ 急性緑内障

 

緑内障というと、高齢の人で比較的長い時間をかけてゆっくりと進行していく病気ですが、急性緑内障では短時間で急速に進行していく事が特徴です。

 

眼圧を調整する隅角という部分が何らかの原因で障害され、急速に眼圧が上昇します。

 

このため短時間で視力が低下し、眼圧の急上昇により耐え難い頭痛、吐き気、嘔吐、血圧の異常高値などを示すことがあります。

 

正常な眼球と比べると、瞳孔に明らかな左右差が見られるため、鏡で確認することができます。

 

内分泌系に関するもの

✅ 先端巨大症

✅ 褐色細胞腫

✅ その他の内分泌系異常疾患

 

内分泌系疾患の中には頭痛を伴うものがあります。

 

特に先端巨大症や褐色細胞腫ではホルモンバランスの異常から、しつこく続く頭痛を感じやすい疾患です。

 

原因不明の高血圧や発汗、体調の変化などを感じたら受診するように心がけましょう。

 

労作時の頭痛についてみてきました。

 

運動時の頭痛を経験したという人は、いきなり運動を始めようとせず、まずは運動強度の低い運動をしてみると良いかもしれません。

 

まずはウォーキングから始め、徐々に運動強度を上げていくようにしてみましょう。

 

頭痛が長引くようなら、一度病院を受診するようにしてください。通常の頭痛なら内科で良いですが、他の疾患を疑うならば、対応した診療科を受診するようにしましょう。

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