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鼻息が荒い7つの原因【治すにはコノ方法を試してみて!】

<監修医師 豊田早苗>
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あの人、鼻息が荒いね というとやたら強気で威勢のいい人という意味ですが、今回はそっちじゃなくて、本当に鼻息が荒く聞こえる人がテ-マです。

走ったわけでもないのに、ピーピースースーと鼻息が聞こえると気になりますね。どこか悪いのかも。鼻息が荒くなる原因と改善方法についてお伝えします

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鼻息が荒い原因はどの部位が関係しているのか

 

鼻息というのは、鼻から空気が出入りするときに出る音のことです。鼻から入った空気が通るルートというのはこんな感じです。

 

鼻から入った空気は喉から気管、気管支、を通って肺に到達します。肺の末端にある肺胞(はいほう)で血液とふれあい、酸素が体に吸収されて二酸化炭素が排出されます。酸素が減り、二酸化炭素が増えた空気が逆のルートで鼻から外へ出されます。

 

鼻息の原因はこのルートのうちのどこか、あるいはそこを流れる空気の質や量に関係しているはずです。ルートをたどって行けば原因もわかってくるでしょう。

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鼻息の荒さの原因は7つ

 

鼻息の荒さの原因を探るため、まずは鼻から見て行きます。鼻の中の空気の通路が狭くなっていれば、流れが速くなってスースー、ピーピーといった音が出ます。病気ではない一時的な鼻づまりでも起こります。

 

病気としては蓄膿(ちくのう)症(慢性副鼻腔炎=まんせいふくびくうえん)があります。鼻の奥の副鼻腔に風邪などがきっかけで慢性の炎症が起こります。膿で鼻水が黄色くなったり臭いも出て、鼻息が荒くなります。

蓄膿症に伴う他の症状についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
蓄膿症の頭痛が治らない。緩和する3つの方法!

 

普通の風邪でも粘膜が腫れたり分泌物で狭くなったり、またアレルギー性鼻炎(花粉症)などで腫れて狭くなった状態から鼻息の荒さが起こります

 

喉、気管、気管支

次は喉、気管、気管支といった空気の通路(気道)ですが、この辺が悪くて鼻息が荒くなることはあまり考えられません

 

空気の流れの終点、肺です。ここの病気ではCOPD(慢性閉塞性肺疾患=いわゆる肺気腫、気管支炎)や肺がん手術後などの症状で、肺のガス交換機能が落ちて、空気の量、呼吸回数が多くなって鼻息につながります。

 

COPDの最大の原因は喫煙です。長年の喫煙から気管支や肺胞に炎症が起こります。炎症によって組織が破壊され、酸素と二酸化炭素の交換がうまくいかずに酸素不足になります。こわれた肺胞は回復せず、肺自体も伸縮量が減り、常に息苦しさを感じます。

 

貧血

空気の流れるルートからは直接つながりがありません。血液中にあって酸素を運ぶ赤血球が少なくなると貧血と呼ばれます。体の中に酸素が少なくなるので、だるさや息苦しさを感じます。息苦しさから運動直後のように呼吸数が増え、鼻息が荒くなります

 

貧血の原因は大きくわけて、赤血球の製造能力が落ちていること、出血で赤血球が失われ続けていることの二つになります。赤血球を作れないのは重い病気によるもので、白血病、骨髄腫(こつずいしゅ)のほか膠原病(こうげんびょう)、腎臓、肝臓、甲状腺の病気や癌などがあります。

 

出血の場合も主に病気で、胃など消化管の潰瘍、癌、子宮や卵巣の腫瘍、癌、それに痔などが貧血を起こすような大量出血の原因になります。

貧血についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
貧血で倒れる症状や対処法【甘く見てませんか?】

 

肺活量が多い人

肺活量、つまり呼吸するときの空気の量が普通より多い人は、何でもない時に鼻息が荒いといわれることがあります。肺活量に応じて鼻の容量が拡がらないので、流量に無理が出て鼻息が荒くなります。肺活量が多い人はスポーツ選手や歌手に多く見られます。

 

肥満

肥満が原因で気道が圧迫され息苦しくなりますが、これだと鼻息よりもいびきとか、呼吸が止まる無呼吸症候群の症状のほうが目立ちます。

 

また動くことで体の負担が大きくなり、すぐに息切れが起こります。この場合も息苦しいので、鼻息がスーピーいうよりも口呼吸によるハアハアのほうが多くなります。

 

怒り・緊張

ひどく怒ったり緊張すると、心拍数が増え呼吸が深く大きくなります。口を堅く閉じて奥歯をかみしめることが多く、自然に鼻呼吸になります。脳が興奮、筋肉が緊張して酸素消費量が多くなり呼吸数も増え、鼻息が荒くなります

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鼻息の荒さを改善する6つの方法

 

なるべく気にしない

自分が気にするほど人は気にしていないので、あまり気にしないことです。ただ、場合によって、たとえばデート中などであれば彼氏に気付かれたりするので、何らかの対応を考えます。

 

ゆっくり呼吸する

ゆっくり呼吸すると、空気の流れが穏やかになり鼻づまりで起こるスーピー音が軽減します。また気持ちも落ち着いて呼吸回数が減ることも鼻息の荒さの改善につながります

 

口呼吸に変える

肥満や鼻づまりの息苦しさから鼻息が荒い場合は、口呼吸に変えてみます。口からゆっくり息を吸い、鼻からゆっくり息を吐きます。これで鼻息の荒いのはほぼ収まります。息を吐くときはゆっくりにしないと音が出てしまいます。

 

ただこれを続けると、口が乾燥してドライマウスになり口臭の原因になります。アメを食べるなど唾が出やすいようにしてください。口呼吸は鼻息に有効ですが、緊急避難的なものと自覚してください。

【関連記事】
口呼吸の6つの治し方!【大人でも諦めないで改善しよう!】

 

鼻を温める

鼻を温めると、粘膜の血流がよくなって腫れがひき、狭くなっていた部分がひろがって、鼻息が治まります。

 

具体的には蒸しタオルを鼻に乗せるのが効果的です。またマスクをすると、冷たい空気が鼻に入るのを軽減できます。生姜や唐辛子などを食べるのも体全体の血流を改善するので、鼻の粘膜付近にも効果が及びます。

 

食事の改善

花粉症などアレルギーによる鼻づまりには、食事によって改善が期待できます。乳酸菌は腸内環境を整えるので、アレルギー症状の抑制が望めます。他には生姜や青魚、納豆などたくさんの有効な食材があります。

 

もう一つの肥満による鼻息の荒さも食事の改善が大切です。鼻息が荒くなるほどの肥満度は相当なものです。進行して無呼吸症候群になると命の危険も起こります。気持ちを入れ替えてダイエットに励みましょう

 

鼻づまりや疾患の原因を治療する

鼻息が荒いのは、たいていの場合自分で対処できることが多いようです。でも、風邪や慢性副鼻腔炎など、病気が原因の場合は病院での治療が必要になります。風邪はすぐ治りますが、肺の病気や貧血となると治りにくく、命の危険も伴う重い病気が多くなります

 

◎副鼻腔炎

風邪をひいた後などに鼻づまりが長引いたり、鼻汁が黄色い、悪臭がするなどの症状は慢性副鼻腔炎(蓄膿症)かもしれません。これは治りにくく治療が長引くので、早めに耳鼻科へ行きましょう。

 

◎COPD

タバコを吸う人で、運動もしないのに息苦しいなどの症状があればCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の可能性があります。完治は難しいのですが進行を抑えるためにとりあえず禁煙し、呼吸器科、呼吸器内科、できれば禁煙外来を探して受診します。

 

◎貧血

貧血が疑われる場合というのは、素人では判断が難しくなります。比較的長く続く息苦しさ、だるさを感じたら、とにかく内科を受診してください。重大な病気が多いので軽視してはいけません。自己判断で鉄分のサプリを飲んでみたりしないで、病院へいきましょう。

 

また鼻詰まりなどの影響するいびきについてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
いびきを治す5つの方法【女性も男性もこれで対策してみて!】

 

まとめ

しるし   

たかが鼻息ですが、思いがけない病気も隠れています。おおむね、鼻がつまって空気が流れにくいのは蓄膿症以外あまり心配はいらないみたいですね。

でも、軽い貧血の症状などは、本人は慣れていてさほど気にしていないことがありますが、実は深刻な病気が多いようです。またCOPDも厄介そうです。息苦しいのはとにかく要注意なので、軽く見ないで早めに受診しましょう。

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