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くしゃみと鼻水が止まらない!7つの原因や対処法をチェック!

<監修医師 豊田早苗>
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止まらない、くしゃみと鼻水に苦しんだ経験は誰もがありますよね。

夜中止まらないと睡眠不足に陥り、昼間止まらないと仕事や家事に支障をきたす厄介な存在です。

 

今回はそんな厄介なくしゃみと鼻水が止まらないときの原因と対処法についてまとめてみました。

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くしゃみと鼻水が止まらない原因

 

風邪

くしゃみと鼻水が止まらない場合、真っ先に疑うのが「鼻風邪」ですよね。

特に悪寒を感じた後に鼻水やくしゃみがでてくるようであれば、それは風邪の疑い濃厚です。

 

風邪は体内に侵入してきたウイルスに対して、身体が防衛反応をとることで起きる副作用のようなものです。

 

ウイルスに感染して身体が抵抗している場合、出てくる鼻水は色がついているものが多いのが特徴です。

心情的には嫌かも知れませんが、健康チェックのためにも鼻をかんだ後のティッシュを目で見て、色がついているかいないか確認しましょう。

 

ただし39度以上の高温だとインフルエンザなど風邪以外の原因も考えられますので、病院に行って診察を受け、原因をハッキリさせた方が治りは早いです。

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鼻炎

いつまでもくしゃみや鼻水が出るのに風邪でない、という場合はアレルギー性鼻炎の疑いがあります。

そもそもなぜくしゃみが出るのかというと、鼻に侵入してきた異物を身体の外に追い出すためです。

 

意識していなくても自動的に私たちの身体は異物を除去してくれます。

原因となる「異物」ですが、様々な要因が考えられます。花粉症やほこり、ダニ・カビ・ハウスダストなど、私たちの身近なところに「異物」は大量にあります。

 

大掃除をしているとき、または掃除した後の場所を通るとやたらとくしゃみや鼻水が出ませんか?それは鼻から侵入してきたほこりに対する身体の拒否反応です。

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花粉症

先ほどくしゃみや鼻水が止まらない原因の一つとして「鼻炎」を挙げました。

花粉症はアレルギー性鼻炎のうちの一つですが、日本人には特に花粉症に悩まされる人が多いのでもう少し詳しくご紹介します。

まず風邪と花粉症の違いは、以下の通りです。

 

✅ 鼻水が水のようにサラサラと流れ、無色透明である。

✅ 季節により症状が出たり出なかったりする。

✅ 晴れた日や花粉が多く飛んでいる日に集中して鼻水やくしゃみが出る。

✅ 喉がかゆい。

✅ 鼻水やくしゃみに加えて、目のかゆみが辛い。

 

以上の特徴のうち、当てはまる項目が多ければ多いほど花粉症の可能性があります。

 

発熱に関しては、微熱であれば花粉症も風邪も起こりうるので判断基準にするのは難しいですが、花粉症の場合はそこまで高温にはなりません。

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刺激を外部から受けた

「辛いラーメンや中華料理を食べたら、やたらと鼻水やくしゃみが出た」経験がある方、多いのではないでしょうか。鼻は刺激に弱い器官です。

 

そのため胡椒やラー油、唐辛子などの香辛料を鼻に吸い込むと刺激を受けてくしゃみと鼻水が出てしまうのです。

 

また冷たい空気を吸い込んでも同様の反応が出ます。

突然冷え込んだ朝方、くしゃみと鼻水が止まらなくなって「まさかもう風邪ひいた?」とひやりとしたのに、

昼過ぎからは何の反応も出なくなった、という方も原因は外部からの刺激だったというわけです。

 

さらに「光」の刺激によってくしゃみや鼻水が止まらなくなる人もいます。光とは太陽光のみならず蛍光灯や懐中電灯なども含みます。

およそ25%の人が光の刺激でくしゃみが出ると言いますから、4人家族の場合1人は光で反射的にくしゃみが出るということになります。

 

ストレス

実はストレスでもくしゃみや鼻水が出ます。鼻は自律神経が通っています。

ストレスを感じている人は自律神経を乱しますから、鼻も自律神経の乱れを受けて悔やみや鼻水が止まらなくなる場合があるのです。

 

またストレスが原因の場合は、身体の別な部位も不調を感じます。

くしゃみや鼻水に加えて以下のような症状が出る人は、ストレスが原因かも知れません。

 

1. うまく眠れない。

2. めまいや頭痛を感じる。

3. 慢性的な肩こり。

4. 顔の火照り。

5. なんとなく全身がだるい。

 

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血管運動性鼻炎(けっかんうんどうせいびえん)

5点のくしゃみと鼻水が止まらない原因についてご紹介して参りました。

しかし中には、「どれにも当てはまらなかった」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

もしかしたら原因は「血管運動性鼻炎」かもしれません。鼻炎は鼻炎でも、こちらは異物に反応して起きるわけではありません。

 

自律神経そのものが過敏すぎるために引き起こされる症状です。そのため鼻過敏症(はなかびんしょう)とも呼ばれます。

鼻の粘膜にある自律神経がなぜ過敏になってしまうのかというとハッキリとした原因はまだ不明です。

 

しかし患者のほとんどが身近な環境の変化を受けた人が多いため、何らかの因果関係があると考えられています。

環境の変化とは空気の寒暖差であったり飲酒、妊娠、などの自律神経に影響を及ぼす行為が要因に含まれます。

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鼻の自律神経が過敏に反応している状態なので、検査してもアレルギー反応が出ないのが特徴の一つです。

 

妊娠性鼻炎

環境の変化で起きる鼻炎の原因の一つとして「妊娠」を挙げましたが、妊娠超初期症状の一つとして「急に突然、鼻水やくしゃみがとまらなくなった」があります。

 

妊娠超初期とは妊娠検査薬が使用できるようになるそれ以前、受精卵が子宮内に着床した時期を指します。

本来は自覚症状がありませんが、人によっては妊娠の兆候を感じることもあるのです。

 

急な鼻水やくしゃみ以外にも、眠気や腹痛、食の好みの変化などがあります。特にアレルギー性鼻炎をもつひとが妊娠した際に出やすい症状だと言われています。

 

妊娠は体内のホルモンバランスが大きく崩れますから、様々な異変が出るのです。

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くしゃみと鼻水が止まらない対処法

 

風邪の場合

くしゃみと鼻水が止まらないと作業に集中できない上におちおち外出も出来ません。

市販薬でくしゃみや鼻水をとりあえず「封じ込める」事は出来ます。

 

しかし、くしゃみと鼻水でウイルスを体外に出し切らなければ根本的な問題が解決しません。

ですから色のついた鼻水が出る場合は、医療機関で診察してもらって薬を処方してもらいましょう。

可能な限り安静にして身体の抵抗力を高めるようにすると、治りも早くなります。

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鼻炎の場合

鼻炎の場合、まずは異物が体内に侵入しないようにする必要があります。

マスクをつけ、空気が乾燥しないように、また室内であれば加湿器を稼働させましょう。

 

理想的な湿度は50%、室温も出来るだけ20℃~25℃の設定であればくしゃみや鼻水を抑える環境作りができます。

 

もしも外出しなければならない場合は、ぬれマスクが効果的です。ぬれマスクとは文字通りぬれているマスクで、乾燥を防ぐのに効果的です。

 

ガーゼマスクにぬれたティッシュを挟んでおくだけでも同じような効果が得られます。

ただし覆うのは鼻ではなく口だけにして下さい。また水を含ませたティッシュは1回きりで捨てて下さい。

 

布で作られたマスクは洗えばくり返し使用できますが、紙や不織布は衛生管理のために使い捨てて下さい。

鼻水・くしゃみ対策がきちんとできたら、次は原因物質の除去に取り組みます。

 

ほこりはもちろんダニ・カビ退治、花粉除去のためには部屋の掃除が重要です。

掃除の際も吸い込まないようにきちんとマスクを着けて下さい。週に2回、換気をしながら部屋の掃除をするだけで大分、症状が変わります。

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花粉症の場合

花粉症はまず体内に花粉が侵入しないように事前の対策が重要です。

それでも間に合わなかったり、不十分で鼻水やくしゃみが出た場合は、薬を服用します。

 

花粉症を完治させることは出来ませんが、辛いくしゃみや鼻水の症状を緩和する効果があります。

どんな薬を使用するかは患者さんの症状や体調に合わせて処方しますので、まずは医療機関を受診するようにしましょう。

 

使用される薬は抗ヒスタミン薬がメインで、人によっては点鼻薬も併用します。

 

刺激を外部から受けた場合

鼻から異物を排除できればくしゃみや鼻水は止まります。身体の異物に対する正常な反応なので心配は無用です。

ただし「即座に鼻水を止めたい!」という方は、口に少しだけ水を含みましょう。

 

「少しだけ」というのが最大のポイントで唯一のコツである簡単な方法です。

びっくりするくらいぴたりと鼻水が止まります。しばらくしたら口に含んだ水は飲み込んで下さい。

 

なぜこの方法で鼻水が止まるかというと、口の中に水分が含まれていると、鼻から外に出て行こうとする鼻水が、喉の奥に誘導されるからです。

あくまで体外に排出される鼻水を別の場所に誘導する方法ですので、鼻水の発生自体を止めることは出来ません。

 

ストレスの場合

ストレスが原因の場合、狂った自律神経を回復させなければくしゃみや鼻水は止まりません。まずはストレスを解消する必要があります。

 

ストレスには「肉体的なストレス」と「精神的なストレス」が存在します。

肉体的なストレスはしっかり休養を取る、ストレッチをするなどで比較的簡単に発散できますが、精神的なストレスは原因そのものを摂り除かなければなりません。

 

「上司との関係」「家族との関係」「友人との関係」「仕事に絡む問題」などはそう簡単には取り除けない問題ですよね。

早くストレスを発散したい場合は「いつもより長くお風呂に入る」「食事する場所を変える」などがおすすめです。

 

ほんの少し環境が変わるだけで気持ちが入れ替わりますのでおすすめです。

それでもなかなかストレス解消がうまくいかない人は、心療内科を受診してみましょう。長くストレスを溜め込んでいると、くしゃみや鼻水以外の身体の不調が出てきます。

 

またこれ以外にも「環境の変化」がもたらすストレスがあります。代表的な原因は「気圧の変化」です。

よく偏頭痛の原因としてあげられる気圧の変化ですが、自律神経に影響を与える低気圧は身体にとっては「ストレス」そのものです。

 

さすがに低気圧を人間の力でどうこうすることは難しいので、そんな場合は「鼻水やくしゃみを止めるツボ」を押して乗り切りましょう。

おすすめは「合谷」と呼ばれる、鼻のとおりや喉の不調を改善してくれるツボです。

 

左右の両手の手の甲にある、親指と人差し指のつけ根の合流地点にあるくぼみです。もう片方の手で手の甲を挟むように掴み、力を入れて揉みほぐして下さい。すっきりしますよ。

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血管運動性鼻炎の場合

アレルギー性鼻炎とは異なり、特定のアレルギー反応を起こしている場合ではないので、症状を抑える治療を行います。

 

基本的には薬物投与を行いますが、まれに手術を行います。手術を行うのは薬を投与しても症状が改善されない鼻詰まりの場合です。

 

鼻の粘膜の一部を切除したり鼻の粘膜を固めるレーザー手術、凍結手術などが行われます。

ただし一般的には抗ヒスタミン薬や自律神経薬、副腎皮質ホルモン薬の投与による治療を行います。

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まとめ

しるし   

くしゃみや鼻水が止まらない原因をご紹介して参りましたが、いかがでしょうか。

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「なんとなくうっとおしい」だけの存在だと思っていましたが、身体を外部の異物から守ったり、身体の不調を訴えるサインだったり、くしゃみや鼻水は大切な反応だということが分かりました。

 

今回ご紹介した対処方法を参考に、健やかな毎日を取り戻して下さい。

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