Sponsored Link

鼻水が喉に流れる【後鼻漏症候群の症状や5つの治療法で解消!】

<監修医師 豊田早苗>
耳鼻水は鼻やのどの粘膜を病原菌から守ったり、吸い込む空気に適度な湿り気を与えたりする重要なものです。人間の体では毎日1リットル以上の鼻水が作られています。

 

鼻水が前方に流れて鼻から垂れることを前鼻漏といいますが、前鼻漏で排出される鼻水はごく一部で、大半の喉に流れています。

このように鼻水が喉に流れることは後鼻漏と呼び、後鼻漏に異常が生じたことで出てくる症状のことは後鼻漏症候群と呼ばれます。

では、後鼻漏症候群はどのようなものがあるのか、その原因と対処法を解説していきます。

スポンサーリンク
 

鼻水が喉に流れる「後鼻漏症候群」の症状

 

口の中に鼻水が溜まる

鼻水の大半は喉に流れるので口の中にはあまり入って来ません。しかし、鼻水の量が多すぎると、口の中にも流れ込んできて、鼻水が口内に溜まるようになります。

 

鼻水は基本的に血管からしみ出した体液で、体の他の水分と同じような物なので、それ自体には害はありません。

しかし、口の中にねばねばした塩味の液が溜まってくるのは気分が良い物とは言いがたいところです。

 

横になると喉に鼻水が溜まって苦しい

横になると気管に流れ込む鼻水の量がそれだけ増えます。普段ならば問題は出ませんが、鼻水の量が異常に多くなっていると、気管が塞がって呼吸が苦しくなってしまいます。

 

咳が出る

呼吸が苦しくなるせいで寝れない、という問題が生じてくることも多く、気管に異物が多数入り込むと、体はそれを排出しようとして咳を生じさせます。

無理に止める必要な無いのですが、咳が繰り返されると喉の粘膜を痛める原因になります。

 

喉に鼻水がへばりついて違和感や痛みが生じる

粘液といっても、普通の鼻水はそれほどへばりつかないものですが、何らかの異常が起きて鼻水がねばねばするようになると、それだけ気管に張り付きやすくなって、違和感の元になります。

 

時にはそれが原因で炎症が起こり、喉の痛みにまでなることがあります。喉が痛い病気は多数あるので、鼻水が原因とわからずに放置してしまうこともあるようです。

 

口臭がきつくなる

鼻水の臭いがひどかったり、膿が混じっていたりすると、後鼻漏でのどに入った鼻水の臭いが口の方にまで出てきて、口臭の原因になります。

スポンサーリンク

後鼻漏症候群の原因

 

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎はアレルギー反応によって生じる鼻の粘膜の炎症です。

花粉症などによって生じるくしゃみや鼻水の増加なども、アレルギー性鼻炎の一種です。鼻炎の内18~20%はアレルギー性鼻炎と考えられています。

 

症状としては、発作的に起きるくしゃみ、鼻水が増える、繰り返し起こる鼻づまりなどが特徴となります。

アレルギー性鼻炎の鼻水は粘り気が少なくさらさらしているので、後鼻漏による喉の違和感、痛み、咳、口臭といった症状は通常は生じません。

 

アレルゲンとなる花粉やハウスダスト対策や、抗アレルギー剤の使用で症状が改善することがあります。

 

感染症

風邪をひいた際に出てくる鼻水は、体が花や気管にいるウイルスを排除しようとする正常な反応です。このときの鼻水はアレルギー性鼻炎の時と同じように、粘性が低い物です。

 

アレルギー性鼻炎との違いは、発熱や喉の痛みがあることです。

しかし、時間が経てば鼻の奥でウイルスを排除する白血球とウイルスの残骸が溜まって膿となり、鼻水に交じって粘り気が強くなり、黄色っぽい色や悪臭が付いてきます。

【関連記事】
サラサラな黄色い鼻水が止まらない!原因はこんな危険サイン!

 

このときの鼻水は喉に絡んで違和感を生じさせ、炎症を引き起こして痛みの原因になります。痰に似ていますが、痰は肺や気管から分泌されるもので、鼻から出てくる物とは異なります。

 

また、風邪や物理的な損傷を原因として別の細菌に感染し、鼻の粘膜が炎症を起こして、化膿することもあります。

 

この状態が3か月以上続くと慢性鼻炎となり、後鼻漏症候群のみならず、顔の腫れや痛み、嗅覚異常、鼻呼吸が出来ないなどの深刻な症状に至ることがあります。

 

副鼻腔炎(ふくびくうえん)

副鼻腔は鼻の穴の周囲にある空洞で、頬の裏側にある上顎洞(じょうがくどう)、 目の間にある篩骨洞(しこつどう)、 額の裏側にある前頭洞(ぜんとうどう)、 鼻の奥にある蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)の4つがあります。

 

これらの副鼻腔の中に細菌やウイルスが入るなどして炎症が起こるのが副鼻腔炎です。

風邪やアレルギー性鼻炎などが長引くことで鼻の防御機能が低下して、菌やウイルスが侵入して発生するケースが多くを占めています。

 

副鼻腔炎になると鼻水や鼻づまりが生じやすくなり、慢性化するといつも鼻が詰まった状態になって膿が溜まるようになります。副鼻腔に膿が溜まるのが蓄膿症です。

 

鼻水や鼻詰まりがいつまでも続いたり、鼻の奥がいつも臭かったりする場合や、下を向くと額周辺の頭痛が生じるときは、副鼻腔炎を疑いましょう。

 

自力での対処は難しいので、早めに耳鼻科を受診して対処することが必要です。軽症なら抗生物質や膿の吸引・副鼻腔の洗浄で、3か月程度で治ってしまいます。

 

放置していると鼻タケ(鼻の粘膜がはがれてポリープになってしまったもの)が出来たり、嗅覚障害が生じたりします。

ポリープが出来ると治るまでに時間がかかり、数が増えると除去手術が必要になってくるので、早めに対処した方が楽になります。

【関連記事】
蓄膿症の頭痛が治らない。緩和する3つの方法!

スポンサーリンク

後鼻漏症候群の治療法や対処法

鼻 

鼻うがい

鼻うがいは鼻から洗浄液を吸い込んで口から吐き出すことで、鼻の奥深くまで洗浄する方法です。鼻の奥に溜まったウイルスやホコリ、膿などを取り除くことが出来るので、後鼻漏の症状を抑える効果があります。

 

使用するのは市販の洗浄液か、0.9%の生理食塩水です。生理食塩水は、200㏄のぬるま湯に、1.8gの食塩を溶かすことで作ります。

 

✅ 鼻うがいをするときには、片方の花を抑えながら、もう一方の鼻から水を吸い込みます。

 

✅ 吸い込むと液を喉へ落とすようにやや上を向いて、さらに吸い込みます。そうして喉に流れた液を口から出します。これを片方ずつ5回行います。

 

慣れていない時は、吸い込んだ液を飲まないように軽く息を止め。そのまま鼻から出して洗浄しましょう。

 

ただ、鼻うがいは鼻の中を洗うだけなので、根本的な治療にはなりません。

特に、副鼻腔炎などには症状を一時的に軽くするだけで、病気そのものを解決するためにはきちんとした治療が必要です。

 

Bスポット療法(鼻咽腔塩化亜鉛塗布療法)

ガーゼを使って塩化亜鉛液の溶液を粘膜に塗り付ける治療法です。塩化亜鉛液はたんぱく質を編成させて、組織や血管を縮ませる作用があり、後鼻漏やのどの痛みなどを改善する効果があります。

 

炎症を起こしている部分にかなり沁みる物の、副作用はほとんどありません。治療を継続するうえで、補助的な治療法として行われています。

 

ネブライザー(吸入器)治療

ネブライザーは薬剤を霧状にして鼻の中に噴霧(ふんむ)する医療器具です。

薬を患部に直接届けることが出来るので、効率よく薬が作用します。使われる薬は抗菌剤や、炎症を抑えるステロイドなどです。

 

アレルギー性鼻炎から慢性化した副鼻腔炎まで幅広く使われており、簡単なので高齢者や子供でも行いやすい治療法です。使用する薬の量が少なく、体への副作用も抑えられます。

 

耳鼻科で受けることが出来るほか、市販されている簡易噴霧器を使えば、自宅で行うことも可能です。価格は数千円~数万円程度となっています。

 

ただし、使用する薬剤は薬局で購入しなくてはならないので、主治医に自宅でもネブライザー治療を受けたい旨を相談し、処方箋を書いてもらう必要があります。

ネブライザーを使う時には、鼻うがいで鼻の中をきれいにしておくと効果が高まります。

 

抗生物質の投与・服用

副鼻腔炎や細菌感染による鼻炎の場合、細菌を殺すことで治癒させることが出来ます。ネブライザーで噴霧するほか、飲み薬や、ガーゼで直接塗り付ける場合もあります。

 

しかし、あまりに長期間放っておいた場合、鼻の粘膜が変性を起こして菌を殺しても鼻水の異常が治らなくなることもあります。

そうなる前に、異常を感じたら早めに耳鼻科を受診しなくてはいけません。

スポンサーリンク

後鼻漏症候群に効く薬について

しるし   

後鼻漏症候群の中で副鼻腔炎や感染症由来の鼻炎などが原因である場合は、速やかに耳鼻科を受診した方が良いのは確実です。

しかし、耳鼻科に行く時間がなかなか取れなかったり、症状だけでもなるべく早く和らげたかったりする場合には、市販薬を使うのも手となります。

 

市販薬の中でも特に人気な物は漢方薬で、辛夷清肺湯(しんせいせいはいとう:製品名チクナイン)や葛根湯(かっこんとう)が知られています。

 

市販薬なので自分で継続的に飲み続けることが出来る点が最大の魅力です。問題点として、漢方薬は効果が出てくるまでに時間がかかり、人によっては多少の副作用が表れる点があげられます。

 

特に妊婦の方は、おなかの中の赤ちゃんのためにも注意が必要です。

後鼻漏の症状が出てきたときに漢方薬を使いたいときは、薬剤師やお医者さんに相談したうえで、使用を決めることを勧めます。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

スポンサーリンク
   

関連するこちらの記事も読まれています

サブコンテンツ