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蓄膿症の頭痛が治らない。緩和する3つの方法!

<監修医師 豊田早苗>
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鼻づまりがなかなか治らない、鼻水がドロっとしてる、頭痛がする・・・。

そんな症状があるときはひょっとすると蓄膿症かもしれません。

蓄膿症ってどんな病気なのでしょう?その症状や緩和方法について調べてみたいと思います。

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蓄膿症とは

 

副鼻腔に炎症が起こり、膿(うみ)が溜まった状態を言います。

医学用語では慢性副鼻腔炎といいます。

蓄膿というのは炎症によって大量につくられた粘液が副鼻腔という空洞に溜まった状態を表しています。

 

副鼻腔とは (ふくびこうえん)

鼻の上下左右に広がる左右4つづつある空洞の総称で、顔の2/3を占めます。

この空洞があることにより頭部が軽量化され、声を共鳴することができると考えられています。

 

副鼻腔は綿毛といわれる細かい毛におおわれた粘膜でできており、外から来た異物を鼻腔へ排出する働きがあります。

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「副鼻腔炎の種類」

副鼻腔炎には急性と慢性の2つの種類があります。

 

急性副鼻腔炎

きっかけは風邪などウイルスや細菌感染によっておこります。通常は1~2週間で治ります。

頭痛、発熱、倦怠感、鼻づまり、黄色い鼻汁、顔面痛などが特徴です。

 

慢性副鼻腔炎

原因はいろいろあります。遺伝、急性副鼻腔炎の繰り返し、扁桃炎、虫歯、ダイビング・飛行機による気圧の変化などです。

 

症状は臭いがわからない、鼻づまりから始まり気管支炎などのどの炎症が起こります。

 

急性ほど重い症状ではありませんが、記憶力減退、注意力散漫など仕事や学校で支障が出る場合があります。

蓄膿症と呼ばれるのはこちらです。

 

【関連記事】
微熱が続く!咳や鼻水がとまらないのは危険のサイン?

 

風邪、花粉症、蓄膿症の違い

病名 鼻水 くしゃみ 発熱
風 邪
花粉症 サラッとしたもの ×
蓄膿症 ドロっとしたもの ×

表の通り、蓄膿症と風邪の違いは発熱有無、蓄膿症と花粉症の違いは鼻水のタイプでわかります。

 

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蓄膿症で頭痛や吐き気が起こる原因

 

前述のとおり副鼻腔は左右各4つの空洞からできています。

そのどの部分が炎症を起こすかで症状が違います。

 

それぞれの特徴は以下の通りです。

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●前頭洞(ぜんとうどう):眉毛の上、額にあります。→額の痛み

●篩骨洞(しこつどう):目と目のあいだにあります。→目の奥の痛み

●蝶形骨洞(ちょうけいこつどう):篩骨洞の奥にあります。→頭が重く感じる、頭痛

●上顎洞(じょうがくどう):目の下、頬にあります。→頬や歯の痛み

 

副鼻腔の内部に空気が行きわたらず陰圧になり、三叉神経を刺激し、頭痛や顔面痛を引き起こしているのです。

これらは換気障害とも言えます。

 

鼻をすすったり、力強く鼻をかんだりすると圧が変わり、痛みが増すことがあるので気をつけましょう。

 

では、なぜ吐き気が起こるのでしょうか。

原因は2つあります。

 

鼻はご存知のように耳と喉につながっています。

1.後鼻漏により鼻水が喉に流れ続けるとそれを異物と判断し、外へ出そうとする働きが生じ、吐き気がしてしまうことがあります。

2.鼻と耳はつながっていますので、鼻で起こった炎症が何かがきっかけで耳に行ってしまうこともあります。その炎症によりできた膿が三半規管を圧迫し、めまいや吐き気を起こしてしますのです。

 

頭痛の原因を確認しよう

あなたのその頭痛が蓄膿症からくるものかどうかを確認してみましょう。

下記の項目に当てはまりますか?

✅頭を下げると痛みが出る

✅飛行機の着陸時に頭痛がする

✅眉間や頬を軽くつつくと響くように痛む

✅頭痛が長く続く

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蓄膿症の頭痛を緩和する方法

 

上記の項目に当てはまる人は蓄膿症からくる頭痛とみてよいでしょう。

その場合の緩和方法をご紹介します。

 

温湿布

垂れない程度に絞ったタオルを42-43℃に温めます。温めたタオルを額、鼻頬にかけて覆い、軽く押さえます。

タオルは冷めやすいのでこまめに温かいものと交換しましょう。

 

ツボ

頭痛に効くツボです。合谷(ごうこく)→手の親指と人差し指の付け根、骨の分岐のあたりにあります。

痛い側の手のこの部分を親指で5秒ほど押して2秒休む、を繰り返します。

 

このツボは歯痛にも効きます。

 

吸引

耳鼻科で膿を吸引してもらいます。

 

痛みを一時的に和らげる方法としてはロキソニンなど消炎鎮痛剤は有効ですが、蓄膿症は早期治療が第一です。

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蓄膿症の頭痛が治らない。。長引く時は受診すべき?

 

膿が溜まりすぎると痛みは頬から額、こめかみへと重苦しい痛みが広がっていきます。

膿がある限り頭痛は治まりません。耳鼻科で膿を吸引してもらいましょう。

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予防方法

アルコール、コーヒーは飲まない

これらは水分代謝を悪くしますので飲まないようにしましょう。

喉が渇いたときには白湯を飲んでください。

 

身体を温める

免疫力も上がりますので室温も含めて温かい環境を作りましょう。

 

鼻うがい

鼻の中の異物を洗い流します。

ひと肌に温めた生理食塩水(0.9%の食塩水で体液と浸透圧が同じ)を洗面器に作り、

片方の鼻の穴をつまみ、あいている鼻から食塩水を吸い込み、同じ鼻から出すことを片鼻5回繰り返します。

 

もし、蓄膿症になってしまったら、まずは「鼻水を溜めない」ことです。

こまめに鼻をかむ(あまり勢いよくかんではダメです。)

鼻うがいをする

耳鼻科で吸引・洗浄してもらう

耳鼻科で薬を噴霧してもらう

耳鼻科で飲み薬(気道粘液修復薬や抗生剤)を処方してもらう

 

鼻水が出ておかしいなと思ったら、家庭でできることをやりながら悪化を防ぎましょう。

そして、なるべく早く病院に行き、治療するようにしてください。

【関連記事】
鼻の中のかさぶた!その原因を知って早く治そう!

蓄膿症や副鼻腔炎は長引くとなかなか治りません。

早期発見、早期治療につとめましょう。

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