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【悪夢】カルバペネム耐性腸内細菌の2つの症状と治療法を徹底解説!

<監修医師 ドクターTST>
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カルバペネム耐性腸内細菌科細菌を知っていますか?実は近年注目されている菌です。様々な菌が存在している中、“悪夢の耐性菌”として知られています。

そのカルバペネム耐性腸内細菌科細菌について詳しく説明していきます

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カルバペネム耐性腸内細菌科細菌とは?

 

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌はCREとも言われていて、始めにも説明したように“悪夢の耐性菌”としてアメリカの疾病対策予防センターが警告を出しています。

 

悪性感染症治療の最終手段として使われることが多い、カルバペネム系抗生物質(イミペネムやメロペネムなど)を分解する酵素のカルバペネマーゼを産生する腸内細菌科の細菌の総称です。

 

大腸菌や肺炎桿菌など多くの菌がカルバペネム耐性腸内細菌科細菌に該当します。感染し、敗血症など重症化した場合の致死率は40~50%と、とても深刻な状況だと注意喚起されています

 

そもそも、カルバペネム系抗生物質とは、重篤な感染症の治療薬として最後の抗菌薬だとされていました。

 

腸内細菌科の細菌に対する効果は抜群である一方で、カルバペネム系抗菌薬に対し耐性を獲得した、肺炎桿菌や大腸菌、その他の腸内細菌科に属する細菌には効果がありません。

 

過去10年間でカルバペネム耐性の腸内細菌が1.2~4.2%に、特に肺炎桿菌に限っては1.6~10.4%へと増加している。感染の拡大を止めるために、手指衛生などの対策や検査、感染者の隔離、外部との接触制限などがある。

 

1つの病院内で複数の抗生物質や抗菌薬を使うことによっていくつもの薬に耐性のある菌である多剤耐性菌が存在してしまうのが原因になる為、医療機関には最新の注意が必要になります。

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カルバペネム耐性腸内細菌科細菌の症状

 

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌のうち主な菌は肺炎桿菌や大腸菌と言われています。

 

呼吸器感染

肺炎桿菌は、糖尿病や悪性疾患など免疫力低下患者での感染症の原因菌なので、免疫力が低下している人は注意が必要です

 

尿路感染・性病

大腸菌も尿路感染症などを引き起こし、尿路感染症の中には性病も含まれます。

 

大腸菌は尿路結石や前立腺肥大などの腎臓から尿路系にかけて異常のある人で尿路感染症の菌血症や敗血症などの原因菌となっている為に、腎尿路系異常がある人も注意が必要です

 

他には気管チューブやカテーテルという管が体内に入っている人も感染のリスクが高く、広範囲に効く抗生物質を使用した経験のある人も感染してしまう可能性があります。

 

尿道のトラブルについてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
排尿痛が辛い!【尿道が痛い原因を男性・女性別に解説します!】

 

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カルバペネム耐性腸内細菌科細菌の治療法

 

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌の怖さについては十分知って頂けたでしょうか?

悪夢の耐性菌に効く治療法というと実は確立されていないのが現状です。そんなカルバペネム耐性腸内細菌科細菌の治療法はどんな物があるのかを説明していきます。

 

抗菌薬

治療薬が限られるために、個々の抗菌薬感受性試験結果を参考に抗菌薬を選択する必要があります。治療に際しては感染制御部門へ相談することがのぞましいとされています。

 

対処療法

対処療法になるのかは難しいところではありますが、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌に感染した患者さんの病態によって臨機応変に対応していく治療法があります。

 

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌の治療法についてはガイドラインがなく、さらには細菌に良く効く抗生剤であるカルバペネム耐性が強いため、抗生物質などの抗菌剤を使って治療をしても効果が弱く、重症な感染症になってしまう可能性があり、致死率が高くなってしまいます

 

できる範囲の治療をしたとしても感染の菌そのものの病原性が変化するわけではないため、症状や検査などが大きく変わることはありません。

 

※注意すること

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌に感染しないために注意することはできます。

✅ 抗生物質を正しく使用する

→安易な抗生物質の使用は、耐性菌を増やすことにります。風邪での軽度な症状などには抗生物質を使わないことも

【関連記事】
抗生物質の市販薬はある?【飲み薬と塗り薬別に解説】

 

✅ 水質

水質が保障されていない海や川ではどのような菌がいるのか分からないために注意したほうが良いです。

 

衛生状態の良くない国では、通常の場所でも汚染されている可能性があるので、海外旅行など渡航の際には水や生ものは避けるようにしましょう。

【関連記事】
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✅ 免疫力を高める

免疫力を落とさない食生活で身を守ることが大切です。人の体の全免疫システム全体の70%が腸に集中しています。

 

まずは腸内環境を整えることによって免疫機能を高めることが大切になります。体の免疫機能が正常なことで、感染症だけでなく、そのほかの疾患にもかかりにくくなり健康でいられます。

 

✅ 手洗いうがい

予防には手洗いうがいが欠かせません。特に他の人の血液などで手が汚れた場合などにはアルコール消毒をすると更に良いとされます。抗菌薬や抗生剤を使わなければいけない感染の元となる菌を体に入れない為に加熱消毒も欠かせません。

 

悪夢の耐性菌であるカルバペネム耐性腸内細菌科細菌について説明してきましたが、やはり一番は自分で身を守ることができる範囲でしっかりと対策を取ることが必要になります

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌だけでなく他の菌にも対処できます。

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