うんこが臭い5つの原因【この異常な匂いは不健康なのか?】
<監修医師 まっちゃん>
うんこで健康状態をチェック
私達が生活していく中で、食べた物を排出するうんこは、健康状態を把握する上で重要な役割を果たしています。
昔のように和式便器ではなかなか把握出来なかった便の色や形や臭いが、洋式便器が主流になった現在では色々確認することが出来ます。毎日のうんこが全て同じというものではなく、その日その日の排便で色や臭いが違うことがあるのではないでしょうか。
特に「臭い」はとても大事で、便の臭いで病気がわかったり、体調がわかったりするので、毎日の生活習慣である排便、“うんこ”で自分の健康状態をチェックしてみませんか!
✅ 健康な“うんこ”
・無臭・・・善玉菌にビフィズス菌が多いと、ほとんど臭いはありません
・酸っぱい臭い・・・たくあんやキュウリの漬物のような臭い
- これは、意外にも善玉菌が腸内で増えている証拠なのです!
- 不健康な“うんこ”・軟便(水分を多く含んだやわらかい便)
- 下痢便(水っぽくて腐ったような臭いの便)
- 色が黒くて、臭いがきつい
腸内で悪玉菌が存在すると腐敗物質を放つためうんこが臭く、又腸炎や下痢を引き起こす細菌などが侵入して臭くなる場合があります。特に、水分を多く含む軟便が出て異臭を放つ場合は、胃腸でトラブルが起きている可能性があります。
又、うんこの悪臭成分は、発がん性・有毒性があるものが多く、健康に重要な影響を与えているので、うんちやおならが臭い時は腸内により有害な物質が作られている可能性があります。
なお、おならの臭いの原因についてはこちらを参考にして下さい。
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臭いの5つの原因
うんこが臭う原因は、主に5つの原因があります。
1.食生活の乱れ
普段の食生活の中で、朝ご飯を抜いたり、食事の時間が毎日バラバラだったりして乱れてしまうと、悪玉菌が増加する原因になり、肉類や脂っこいもの、ジャンクフードなどを食べることが多いのも悪玉菌が増えるので臭いの原因になります。
腸内環境と身体の関係についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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2.噛む回数が少ない
普段から食べ方が早く、噛む回数が少ない方は、胃の中で食べ物を消化しにくくなってしまい、腸の中で腐りやすくなるので、腐ったものが排出されるということでうんこが悪臭を放ってしまいます。
3.腸内環境の悪化
腸内の状態が悪いと悪玉菌が増えてしまうので、たんぱく質やアミノ酸が有害なものに変わってしまうことで悪臭を放つ原因になります。
又、アンモニアなどの臭いの原因になるものも悪玉菌が原因となって発生してしまいます。うんこが臭くなる原因には、腸内の状態が悪いことも考えられます。
4.ストレス
人はストレスを感じると、胃の消化酵素である“ペプシン”が思うように分泌されなくなり、たんぱく質が消化しきれずに腸に送られ体内で腐敗してしまい、消化器官に影響を及ぼします。
そうなることによって腸でたんぱく質が腐ってしまい悪玉菌が増え、悪臭を放ってしまいます。
激しい運動でなくても、ウォーキングやジョギングなどを週に2~3回することでストレス発散になり自律神経も整えられて症状が改善されます。又、精神的ストレス以外にも疲労の蓄積や寝不足などの肉体的ストレスも自律神経を乱しストレスになりますので、入浴や十分な睡眠をして負担を軽減しましょう!
5.加齢
特に食生活では、肉食を控え、食物繊維やオリゴ糖を多く含む食事を摂ると便の出が良くなり、腸内ではビフィズス菌や乳酸菌が増え腐敗菌の増殖が妨げられるので、うんこやおならの臭いも軽減されます。
上記のようなことから、正常なうんこ、臭いの少ないうんこにするためには、充分に咀嚼し、適度な運動をしてストレスを軽減し、消化器官の働きを十分に発揮させ、腸内の善玉菌で発酵させることが重要です。
歳を取るにつれ、善玉菌が減少しやすく悪玉菌が増えやすくなるという環境に変わってしまい、加齢もうんこが臭くなる原因の一つということも考えられます。
臭い時の改善方法
うんこが臭い場合の改善方法がいくつかありますので、どのようにすれば改善出来るかを紹介しましょう。
1.食生活の見直し
普段の食生活が揚げ物や肉類、コンビニ弁当など偏ったもので済ませている方は、その食事を減らし、缶コーヒーなどは糖分が多いものから無糖タイプに変えたり、魚や野菜を多く取り、ヨーグルトなどの乳製品を食事に取り入れることで臭いの改善が出来ます。
又、お茶の「カテキン」やワインの「ポリフェノール」にも消臭効果があり、直接臭いを抑えることが出来るので、肉などを食べる時は一緒に摂ると効果的です。
更に、食物繊維の中でもメカブやモズクなどのヌルヌル成分である「アルギン酸」や「フコイダン」も腸内環境を整える作用があるので、特に納豆と一緒に食べると良いでしょう。
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2.生活習慣の改善
普段の生活に運動を取り入れてお腹周りの筋肉を鍛えることで、蠕動(ぜんどう)運動が活発になることでうんこが出やすい、体内で腐敗するのを防ぐことが出来ます。
又、適度な運動をすることでストレス発散にもなり、自律神経を整えやすくなるので、消化器官が正常に働き、うんこが臭くなるのも防ぎます。
3.忙しい人は、いろんなアイテムで胃腸を健康に!
普段忙しくて食生活に気を配れない、健康な日々を送れていない人には、
✅ 乳酸菌飲料
✅ 乳酸菌入りサプリ
✅ 食物繊維たっぷりの青汁 など、
上記のように、サプリや飲料などを上手に取り入れる事も腸内環境の改善効果が期待出来るので、試してみては如何でしょうか!
悪化すると病気の恐れ
うんこが臭くても身体は大丈夫!と過信していると、知らない間に病気になっているかもしれません。少しでも早く原因を突き止め、悪化する前に改善して、健康な身体作りをしましょう!
うんこは本来、胆汁がべっこうのような黄褐色(最初)から緑色(時間がたつと)なので、それらの色と食べた物のの色が混ざって便の色が出来るそうです。
では、うんこの違いでどのような病気の恐れがあるかまとめてみました。
1.黒くて悪臭を放つうんこ
○ 濃い茶色なら心配ないのですが、イカスミや墨汁のような黒いうんこが出た場合。
(但し、イカスミを食べたり、薬の服用で黒色になる場合もあります。)
※ 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、胃ポリープ、食道ポリープ、胃がん、十二指腸がん、食道がん、潰瘍性大腸炎や過敏性大腸炎
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2.緑色のうんこ
○ 肝臓が正しく機能していない場合や、暴飲暴食などが原因
(但し、新生児には緑色の便がよくみられます。)
※黄疸、大腸・小腸の炎症、食中毒
3.白いうんこ
○ 胆汁がうまく排出されない場合
(但し、バリウム検査後にも白い便が出ます。)
※胆管に胆石が詰まっている、すい臓がん、肝臓ガン
4.赤いうんこ
○ 肛門に近い近い場所による出血の可能性が大きいです。
便の表面に鮮血が付いている場合は、痔が考えられます。
※潰瘍性大腸炎や過敏性大腸炎、直腸がんの可能性もあるので、必ず検査しましょう。
5.細いうんこ
○ 直腸にポリープやガンがあると、便が狭くなった腸を通過してくるため細いうんこになります。
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6.下痢便
○ 大腸の炎症などにより腸が便からの水分吸収が不十分となり水分を多く含んだ便になる。
※下痢と便秘を2~3日おきに繰り返すと、潰瘍性大腸炎や過敏性大腸炎の恐れがあります。
7.うさぎの糞のようなコロコロしたうんこ
○ 大腸内での便の停滞時間が長くなると、水分が過剰に吸収されてしまい、便が硬くなりコロコロとしたうんこが出る。
8.酸性腐敗便
○ 食べた物が腸内で腐り、強い酸性を示す便の事を「酸性腐敗便」と言います。
酸性腐敗便の特徴として、
- 排便されたうんこが異常に臭い
- 酸性が強く酸っぱい臭いがする
- 軟便が多い
- 頭痛・吐き気・動悸などが起こる場合があり、お腹に溜まった酸性腐敗便の可能性が高い
- などが考えられます。
※心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脳出血、腸閉塞、動脈硬化、肝臓病、突然死、過労死 などの恐れがありますので、早めに受診されることをお勧めします。
うんこが臭いということは、胃腸の調子が悪いかも?という一つの目安になります。
毎日の排便で体調を確認し、臭いが気になったり、生活習慣病が乱れていたり、ストレスを感じている時は、早めに改善するようにしましょう!
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