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お腹がすくと胃が痛い!【危険な病気可能性あり?】

<監修医師 吉野 聖奈>
腹痛 

お腹がすくと胃が痛い、と感じることはありませんか?

脂っこい食事の後の胸焼けや、食べ過ぎてお腹が痛いということは良くありますよね。

 

でも食事の前に胃が痛くなったり、寝起きの空腹時にお腹の痛みを感じるのは、危険な病気が潜んでいる可能性があるのです。

お腹がすくと胃が痛いという症状には、どんな原因や病気があるのでしょうか。詳しくお伝えします。

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お腹がすくと胃が痛い3つの原因

 

生活習慣の乱れ

朝起きた時の空腹時に胃の痛みを感じる場合は、生活習慣の乱れが原因であると考えられます。

睡眠不足であったり、就寝直前に夕食を取るなど生活リズムが崩れていると、胃にかかる負担が大きくなります。

 

また暴飲暴食などで胃の粘膜が弱ってしまうと、睡眠中に消化する力も弱まります。すると、朝方まで消化しきれない物が胃に残り、寝起きに胃痛や不快感を感じることになってしまうのです。

意外にも原因は「胃ではない」という場合もあるのでくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
心臓の位置を図で分かりやすく解説【その痛み本当に胃ですか?】

 

胃潰瘍もしくは十二指腸潰瘍

お腹がすいている時や食事前に胃がキリキリと痛い場合は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍が考えられます。

特に食事をし始めると痛みが治まる場合には、十二指腸潰瘍の可能性が大きいです。

 

胃腸にできた潰瘍が、空腹時に胃液によって刺激を受けて痛みが出ます。しかし食べ物が胃に到達することで胃液が薄まるため、胃や腹部の痛みが治まるのです。

 

十二指腸の粘膜は薄い作りのために、潰瘍ができてただれた状態が進むと出血しやすくなります。

吐血や下血の症状が現れている時にはかなり進行していますので、すぐに手術が必要なケースもあります。

潰瘍の原因として、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染が多いに影響しているという報告があります。

特に十二指腸潰瘍の患者の90%以上がこのピロリ菌に感染していることが分かっています。

 

ピロリ菌は簡単な検査で診断がつき、薬で除菌できるのです。除菌には健康保険が適用される場合もあります。

胃痛がある場合にはピロリ菌の検査をすることをおすすめします。

 

胃酸過多症

家庭や学校、職場などで過度の緊張やストレスがかかる場面が続くと、胃酸が過剰に分泌されてしまう状態になります。

その状態が進行すると胃酸過多症を発症する場合があります。

 

胃は臓器の中でもストレスの影響を受けやすいと言われています。

通常は強い酸性の胃酸に負けないように、胃の中は粘膜で保護されているのですが、ストレスなどによりそのバランスが崩れやすくなります。すると胃酸が大量に出てしまい、特に空腹時に胃痛を感じるようになるのです。

 

胃酸過多症が進むと胃酸分泌のコントロールが難しくなり、吐き気をもよおしたり、潰瘍の状態にまで進行してしまうこともあります。

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お腹がすくと胃が痛い時の対策

 

お腹がすくと胃が痛くなるということは、胃液や胃酸が弱った胃腸を傷つけているからです。痛いときの対策としての3つの方法を試してみましょう。

飲む

白湯を飲む

過剰に分泌されている胃酸を減らすには、白湯やお水を飲むのが効果的です。お茶なら薄めのものを飲むのがおすすめです。刺激のある炭酸飲料やジュース、コーヒーなどは避けましょう。

 

また胃粘膜を保護する作用がある牛乳を飲むのも良いでしょう。牛乳を飲むと下痢をしやすい体質の人は、気をつけながら飲んでみましょう。ホットミルクにすると体を温める効果や、自律神経を整える効果もあります。

 

入眠前に飲むとよく眠ることができると言われており、起床時の胃の痛みを軽減する効果もあります。

【関連記事】
ホットミルクの4つの効果に驚き【胃痛や便秘解消の飲み方を伝授】

 

市販の胃薬を飲む

漢方薬か西洋薬のどちらを選ぶかは人によって好みが分かれますが、効果はどちらも同じと考えられます。

胃酸を抑制する作用や、胃粘膜を保護する作用など薬によって配合量などに差があります。

西洋薬についてはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
スクラート胃腸薬の2つの副作用に注意して【効き目を徹底解説】

 

漢方薬は食前か食間に飲むものが多いので、胃痛が始まる空腹時前に飲むことができます。また漢方薬は生薬から作られているので、そちらの方が安心するという人にはおすすめです。

 

いっぽう、西洋薬ではH2ブロッカーという成分が入っているものがおすすめです。胃酸が過剰に分泌されることが抑えられるので、胃だけでなく腸や食道などを守ることができます。

 

ツボを押す

軽い胃の痛みを改善したり、体全体の調子を整える効果のあるツボを覚えておくと、ちょっとした空き時間に押すことができます。

 

<胃兪(イユ)>

ちょうど胃の裏側の背骨に沿っている所にあります。仰向けに寝た状態で、げんこつや小さなボールなどをあてると刺激がうまく入ります。胃の全般的な不調に効果があります。食欲がわかない時などにも有効です。

 

<脾兪(ヒユ)>

胃兪のツボから指2本分ほど上に上がった所です。消化吸収の働きを良くしてくれるツボです。

 

<中脘(チュウカン)>

みぞおちとおへその真ん中辺りにあるツボです。胃に関する様々な症状に効果があります。

 

<足三里(アシサンリ)>

足を伸ばした状態から、膝のお皿の下に人差し指を置きます。

そこから順に中指、薬指と置いて、ちょうど小指があたる場所が足三里のツボです。胃痛や消化不良など、胃の調子をとてもよく整える効果があります。

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まとめ

しるし   

家庭でできる対処をしても胃の痛みが続いたり治らない場合には、放っておかずに医療機関へ受診をしましょう。早めの受診や検査を受けることで、早期に回復する場合もあります。

 

人にとって食べることはとても大事なことです。胃に負担をかけない、規則正しい生活を心がけることも大切なことですね。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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