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くるぶしの剥離骨折の治療について!手術は必要なの?

<監修医師 まっちゃん>
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階段に躓いてしまい、痛みを感じたけど放置してしまった。。。

これを読んでいる貴方も、同じようなことありませんか?

 

もしかしたら、今のその痛みは剥離骨折かもしれません。

今回は、はく離骨折の治療や手術について詳しく解説していきます。

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くるぶしを剥離骨折した時の治療法

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剥離骨折とは?

まず最初に、剥離骨折ってなんでしょうか?

体を動かすための筋肉は、腱(靭帯)によって骨と骨とをつないでいます。骨だけでは体は動かせません。

 

そのため、たとえば腕を曲げようとしたとき、腕の筋肉が収縮しその収縮した筋肉がつながった骨が引き寄せられて腕は曲げられています。

 

剥離骨折とは、靭帯がくっついている骨の部分が、筋肉が収縮したときの力によって骨が剥がれたように折れてしまった状態をいいます。

 

くるぶしで剥離骨折した時

通常、骨折をしたら激痛が走りますが、剥離骨折の場合痛みはあとからやってくるようです。

これは骨折している部分が剥がれたように(または欠けたように)折れている状態だからですね。

 

したがって、骨折した患部は時間をおいても腫れが引くことはなく、痛みは徐々に強くなっていくということです。

 

また、歩けなくなるほどの痛みではないため、患者さんは「捻挫しちゃったな」と思いながら、歩いて病院の扉を開きます。

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くるぶしを剥離骨折したら治療期間はどれくらい?

 

骨折と剥離骨折の治療期間の違い

診断のあとの患者さんはびっくり仰天。まさか自分が骨折していたなんて・・・。

 

通常の骨折の場合は、その病院ごとの治療方法こそありますが基本的には固定で絶対安静を保ちます。

 

粉砕骨折(ふんさいこっせつ)や開放骨折(かいほうこっせつ)でなければ折れた箇所をもとの状態に整え固定し、骨同士がくっついてから、動かしてなかった筋肉を徐々に動かしてもとの筋肉量にもどします。

 

粉砕骨折・・・数か所に渡って細かく亀裂や折れている箇所がある状態

開放骨折・・・皮膚から骨が飛び出しているような状態

 

成人であれば完治までにおよそ3週間から3か月ほどかかります。

また肋骨などの骨折では、呼吸をしたりして、どうしても動いてしまう骨なので、もうすこし時間がかかります。

剥離骨折の場合も、通常の骨折と同様の治療法を用いますが、治療には時間がかかります。

 

それは、剥離した(剥がれてしまった)骨には靭帯がくっついているためです。

靭帯へとつながる筋肉が動けば、靭帯とともに剥離した骨も動きますよね?

そうなると、くっつくのには時間がかかる、ということです。

 

剥離骨折が完治するまでに時間がかかる理由

また、病院での発見が遅れてしまうケースもよくあります。

これは剥離骨折の症状も理由のひとつですが、骨折の有無を調べるレントゲン撮影では、剥離してしまった骨が映りにくいのです。

 

そのため、捻挫と診断されてしまい、誤った固定をしてしまうことで悪化してしまうというケースもまれにあります。

完治後はすっかり元通りかというとそうではありません。

 

ちゃんと治療できていなかった場合、その後同じような捻挫を繰り返してしまったり、慢性的な痛みが残ってしまうこともありますので、専門医の指導のもと、しっかり治しましょう。

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くるぶしを骨折した時の過ごし方

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剥離骨折をした友人は足首から膝下までギプスを巻かれ、松葉杖をついて家へ帰宅しました。骨癒合(骨がくっつく)までギプスはつけたまま生活したそうです。

その間の歩き方についても、しばらくは足に体重をかけないでね、と言われたそうです。

 

ギプスをすると、もちろん外すことはできません。なので、お風呂に入るときなんかはギプスの上にビニールを巻いて濡れないようにして入ります。

 

現在は専用のシャワーカバーも販売されており、病院で購入することもできるようです。

骨がくっついてからは、筋肉量をもとに戻すリハビリが始まります。

 

主に足の指を動かしたり、固くなった筋肉を伸ばしたりします。

病院によっては、動かすリハビリのほかに超音波治療を取り入れているところもありますので、自分に合ったリハビリを専門医と相談して決めていきましょう。

【関連記事】
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くるぶしの骨折の手術について

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基本的な治療はギプスなどによる安静療法が用いられますが、手術で治す方法もあります。

 

手術するかどうかの見極め方

剥がれてしまった骨を手術用のネジで固定する方法です。早い段階で手術するとその後の経過は良好となります。

骨折の部位によっては全身麻酔をされますが、くるぶしの剥離骨折の場合はだいたいが局所麻酔で行われます。

 

そのため、たいていの場合入院が必要となります。

手術するかどうかについては、骨折後時間の経過がないことと、運動や仕事の必要性から主治医と相談して決めることが多いようです。

 

時間が経過していると、骨がいびつな状態で骨癒合してしまっていることがあるため、その場合の手術は難しくなります。

 

 手術をするまでの流れ

手術することが決まれば、気になるのは手術と入院にかかる時間とお金ですよね。

実際の手術は数時間で終わりますが、入院は骨折の種類や状態によって様々です。

 

かかるお金もそれに比例して高額になりますので、手術をする病院にてだいたいどれくらいかかるのか問い合わせてみましょう。

額によっては高額療養費制度の対象となる場合もあります。

 

手術をした後の経過について

無事退院すると、きれいに骨がくっつくまでネジとギプスは取れません。

骨癒合した後は、まずネジを抜き(抜釘術という手術があります)、リハビリへ移ります。

 

安静療法に比べ、手術のほうが確実に且つ早く綺麗に骨癒合されているので、その後の経過は良好となります。

リハビリにて筋肉量がもとの状態にもどれば完治となります。

 

しかし、受傷から受診まで放置していたため今でも同じところを度々捻挫しまうそうです。

 

おばあちゃんになっても捻挫してしまうのかも、と思うと、転倒後の骨折も心配になってきますね。

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