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足の付け根のしこりが痛い!原因と対処法を解説!

<監修医師 まっちゃん>
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いつの間にか足の付け根にしこりができてしまっていた…そんな経験はないでしょうか?

今回は足の付け根にできる痛いしこり、痛くないしこりのそれぞれの原因や対処法などについて詳しくご紹介します。

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しこりとは?

 

しこりとは、皮膚の上から触ったときに、なんらかの塊があるように感じるものの総称です。

首や胸などに多いですが、場所に関わらず、筋肉や皮下組織などが一部分だけ硬くなってしまった状態のことを指します。

1箇所だけではなく、たくさんのしこりが同時にできる場合もあります。

 

皮膚の一部分が不自然に膨らむ為、首や足の付け根などは比較的自分で気付きやすいでしょう。

診断の際は触診をしてしこりかどうかを判断しますが、詳しいことは精密検査をしなければ分からないこともあるようです。

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足の付け根に痛いしこりができる原因

 

足の付け根にできたしこりが何だか痛い…もしかして癌(がん)ではないかと心配になる方もいるでしょう。

押すと痛いしこりは、何らかのトラブルを抱えている可能性が高いです。

ここでは痛みのあるしこりの原因を2つご紹介します。

 

粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤は、「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」とも呼ばれる皮膚の良性腫瘍(りょうせいしゅよう)の1つで、足の付け根やVラインにできることが多いようです。

皮膚は日々細胞分裂を繰り返して角質層となり、古い角質は垢となって脱落していきます。

 

粉瘤は、本来外に出されるはずの垢が皮膚内にできた袋の中に溜まって膨らんでくる症状のこと。

時間の経過と共に大きくなり、なんらかの原因によって炎症や感染を起こすと赤く腫れ上がり、痛みが出て膿が出てきます。

 

リンパ節の腫れ

しこりの多くはこのリンパ節の腫れによるものです。リンパ節とは、血液とともに全身を巡っているリンパ液の大きい通り道のようなもので、全身のいたる所にあります。

 

首や足の付け根のリンパ節は体の表面に近い所にある為、腫れが比較的目立ちやすいでしょう。

リンパ節が腫れるのは、体内に異物である菌が侵入してきたときに炎症を起こして菌を撃退しようとしている正常な反応です。

 

例えば風邪を引いたときに、喉のリンパ節が菌を撃退しようとして炎症を起こして腫れるのと同じように、

足に怪我をしていたりすると足の付け根のリンパ節が腫れて痛みを伴うことがあるのです。

 

子供の場合はどうなるの?

大人は具体的に「どこが、どのように痛い・違和感を感じるのか」を伝えることが出来ますが、子供はそれがうまくできません。

しかし子供も足の付け根に痛みを感じるしこりができることは大いに考えられます。

 

上記でご紹介した二つの他、子供に多いのが「股関節炎」です。

もしもある日突然子供が足の痛みを訴えたり、歩き方ががに股やカニ歩きと言った普通では考えられないような歩き方になった場合、足の付け根にしこりが出来て痛んでいる可能性があります。

親が確認して病院に連れて行くなどの処置をとりましょう。

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足の付け根に痛くないしこりができる原因

 

足の付け根にしこりができたけれど、痛くないからと放置してしまうと重大な疾患を見過ごしてしまう可能性があります。

 

脂肪腫(しぼうしゅ)

触ると痛くないしこりでコリコリと動く場合、「まさか癌」とひやりとする方も多いでしょうが、脂肪腫は良性腫瘍です。

放置していても問題はありません。

 

しかし大きくなってきたり痛みを感じるようになったりと、変化が起きた場合は悪性腫瘍に変わったおそれがあります。

違和感を感じるようになったら早めに病院で診察を受けましょう。日頃から定期的に健康診断を受けておくことも異変に早く気がつき効果的です。

 

悪性リンパ腫(あくせいりんぱしゅ)

悪性リンパ腫とは、リンパ節の中にあるリンパ球が癌(がん)になる病気です。目で見えたり触れたりできる5㎝〜10㎝ほどまで大きくなります。

 

風邪や怪我などで炎症が起こっているしこりは触れると痛みがありますが、この悪性リンパ腫の最大の特徴は、しこりに触れても痛くないことだと言われています。

初期は症状があまり出ないのですが、発熱、寝汗、全身倦怠感などの症状がでる場合も多いです。

 

また同じような癌でも、骨肉腫(こつにくしゅ)という骨をつくる細部そのものが癌化する病気もあります。

やはりこちらも痛みがないために放置されるか、関節などにも症状が現れるため打撲など他の病気に間違って認識されるケースが多いです。

 

鼠径ヘルニア(そけいへるにあ)

鼠径ヘルニアとは、本来お腹の中にある腹膜(ふくまく)や腸が飛び出てしまう、脱腸(だっちょう)とも呼ばれる病気です。

 

患者の多くは男性で、全体の8割を占めています。50〜60代の中高年がなりやすいですが、女性の場合は20〜30代の若い世代に多いのが特徴の1つです。

 

鼠径ヘルニアは、内臓などを支える役割をしている筋膜(きんまく)や筋肉が、年齢が上がるにつれて弱くなり、その結果、足の付け根あたりにある鼠径管(そけいかん)や他の筋肉との間に隙間が生じます。

そして、そこから腹膜や腸の一部が飛び出てしまうという症状です。

 

触れても痛みはなく、やわらかい上に、横になったりすると引っ込んでしまうので、しこりがあっても放置してしまう方が多いようです。

【関連記事】
鼠径ヘルニアの原因!手術の料金と方法も詳説!

鼠径ヘルニアの症状(女性)!痛みを緩和する方法も紹介!

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しこりができたときの対処法や受診の目安

病院

痛くても痛くなくても、足の付け根にしこりができていると不安ですよね。

ここでは先ほどご紹介したケース別の対処法や受診の目安についてご紹介します。

 

粉瘤(ふんりゅう)

古い角質である垢が、体内にできた袋の中に溜まることでしこりとなる粉瘤は、自然に消えることはありません。袋の中の垢が増えていくにつれて徐々に大きくなっていきます。

 

良性の腫瘍(しゅよう)なので、ただちに害があるわけではありませんが

ごくまれに巨大化して癌(がん)になる恐れがあるので、しこりが小さいうちに早めに手術をして取るのが良いとされています。

しこりの大きさが2㎝以内のうちに受診した方が良いでしょう。

 

リンパ節の腫れ

体内に侵入した菌を撃退しようと炎症を起こし、その結果リンパ節が腫れてできるしこり。時間の経過と共に小さくなってくるので、受診は特に必要ないでしょう。

特に女性は生理前にでき、生理が終わると自然となくなることが多いです。

 

ただし、いつまでもしこりが小さくならない、だんだん大きくなってくる、しこりが硬くなってくる、、。などの症状があれば、リンパ節が腫れているだけではない可能性があるので、受診した方が良いと言えます。

 

悪性リンパ腫(あくせいりんぱしゅ)

リンパ節の中にあるリンパ球が癌(がん)になる悪性リンパ腫は、自分で見つけることのできる癌と言われています。

しかし、進行が早い場合があるので注意が必要です。

 

足の付け根に痛みを伴わないしこりができているのと同時に、大量の寝汗をかく、体重が減少する、微熱があるなどの症状がある場合にはすぐに受診しましょう。

 

鼠径ヘルニア(そけいへるにあ)

脱腸(だっちょう)とも呼ばれる鼠径ヘルニアは、お腹に力を入れる力仕事の方や便秘症(べんぴしょう)の方になりやすいです。

 

横になったり手で押すと引っ込んでしまい、なおかつ痛みを伴わないので放置してしまいがちです。しかし、そのままにしておくと飛び出た腹膜(ふくまく)や腸が壊死(えし)してしまうことがあります。

 

また、飛び出た腸などがつまって、腸閉塞(ちょうへいそく)や腹膜炎(ふくまくえん)などを起こすと生命に関わることもあるので

特に中高年の男性や腹圧がかかりやすい生活をしている方が足の付け根にやわらかいしこりを感じたら、なるべく早めに受診しましょう。

 

足の付け根のしこりは病院の何科を受診すればいい?

 

足の付け根にしこりができてしまったら、まずは外科か整形外科を受診するのが良いでしょう。

女性の場合、生理中やVラインにしこりができてしまったときは婦人科でも診てもらえることがあるようです。

また皮膚科で診断を受けることもできます。

 

総合病院や大学病院は受診するのに紹介状が必要な場合が多いので、初診でかかる際には注意が必要です。

 

いずれの場合でも、受診した病院が専門でない場合は別の専門医を紹介してもらえるので、迷ったら外科か整形外科を受診するのが良いと言えます。

【関連記事】
くるぶしの剥離骨折の治療について!手術は必要なの?

 

まとめ

しるし   

以上、足の付け根に痛いしこりや痛くないしこりができる原因や対処法、受診の目安についてでしたがいかがでしたか?

 

特に痛みを伴わないしこりはそのままにしてしまいがちです。

しかし、放置しすぎると生命に関わることもありますので、しこりができたときには痛みのあるなしに関わらず、なるべく早めに受診してくださいね。

 

また痛みだけではなく、かゆみを伴う場合は性病の恐れもあります。

放置しているうちにどんどん病気は進行してしまうので、かゆみも伴う場合は早めに病院を受診し、血液検査を受けて下さい。

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