へそがかゆい!原因と対処法を知って楽になろう!
<監修医師 まっちゃん>
へそがかゆいんだけど、どうして? そんな悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか?
へそはかゆみを感じてもかきにくい形状をしているのでなんだかとってもはがゆいですよね。
でももしかしたらそのかゆみ、原因は病気かもしれません。
今回は気になるへそのかゆみの原因と対策法についてご紹介します。
へそがかゆい原因
病気が原因
生まれたばかりの新生児に見られる症状ですが、
へそに炎症を起こした場合にかかる「臍炎」(さいえん)やへそからの雑菌が尿管にまで到達し炎症を引き起こす「尿膜管遺残」(にょうまくかんいざん)
などがへそが臭う病気として挙げられます。
胎児は臍の緒でお母さんと繋がっていますが、生まれてくると臍の緒は切ります。
通常は閉じてしまうのですが、中には大人になっても閉じていない人がいますので、雑菌が臍に入り込むと炎症を引き起こしてしまうのです。
病気が原因の場合は、へそが臭うだけではなく膿がでます。
人によっては血も出ますので、医療機関で受診し適切な治療を受けるようにしましょう。
へそが臭い場合の病気の有無確認についてはこちらを見て確認して下さい。
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感染が原因
臍炎も尿膜管遺残も雑菌に感染したことによる炎症が原因ですが、かゆみはへその表面に現れます。
しかしへその奥がかゆい場合、「臍尿瘻」(さいにょうろう)という病気かも知れません。
こちらもへそに炎症を引き起こし、雑菌が混ざってしまったことが原因です。
へそを入り口として内臓にまで雑菌が到達したことが原因でへそから尿が漏れる病気なので、当然臭いがします。
ほとんどの場合、新生児が先天的にかかる病気ですが、まれに成人に症状が出ることもあるのです。
へそがかゆく、膿が出てくるようであれば消化器科もしくは泌尿器科を受診しましょう。
へそが不潔
成人がへそにかゆみを感じる理由のほとんどは「へその衛生状態がよくないから」です。
耳掃除をしばらくしないと、耳がかゆくかんじますよね。へそも同じで、放置していると垢などが溜まりかゆくなります。
さらに放置しているとへそのゴマ(角質や皮脂汚れが汗で固まってできたもの)ができ、さらに臭くなるのです。
へそのいじりすぎは炎症の恐れがあるのであまりおすすめしませんが、全く掃除しないのも問題です。
へそのお手入れは定期的に行っておきましょう。
へそがかゆい時の対策法
へそを掃除する
まずはへそに痒みを感じたら、掃除をしましょう。
直接指でいじると逆効果なので、脱脂綿や綿棒を使用します。
それでもうまくいかない場合は、指に清潔なガーゼを巻いて掃除しましょう。
クレンジングオイルもしくは天然由来の低刺激性オイル(オリーブオイル、ベビーオイルなど)を脱脂綿に含ませ、
優しくへその内部でくるりと一周させます。
もしも頑固な汚れがへその中にあったら、オイルをへその中に満たしたまましばらくおいて下さい。
自然と汚れが浮かび上がってきます。浮かび上がった汚れを脱脂綿で拭って完了です。
またお風呂で身体を洗ったあとに、念入りにシャワーでへそを流しておくのも効果的です。
石けんなどの残りカスは、皮脂汚れと同じように雑菌繁殖の温床となります。
ただし掃除のやりすぎは痛みが発生する原因にもなります。
痛みを感じた場合の対処方法についてはこちらを見て参考にして下さい。
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医療機関で相談する
特に赤ちゃんや子供がおへそにかゆみを訴え、あるいはへそから膿が出る場合は早めに医療機関を受診しましょう。
ただし小児科では原因が良く分からない場合もあります。
小児科に連れて行っても「特に問題なし」と診断されたのに、子供がまだかゆいと泣いているような場合は泌尿器科の受診をおすすめします。
専門知識のあるお医者さまに診断してもらった方が安心です。
へそがかゆいのに効く薬
保湿剤
内服薬でへそのかゆみを抑える薬はありません。
直接へそをどうにかした方が効果があります。
痒みの原因はほとんどの場合「乾燥」ですので、乾燥を改善するためにはオイルが効果的です。
ただしへそはとてもデリケートな器官なので、使用するオイルは必ず「低刺激性」のものを選んで下さい。
ベビーオイルが最も安心して使用できます。
ステロイド系塗り薬
化膿を伴うようなかゆみに最も効果的なのが、ステロイド系の塗り薬です。
ただしこちらは処方が必要なお薬ですので、まずは医療機関を受診する必要があります。
市販のかゆみをおさえる塗り薬はほとんど効果がない上、症状を悪化させる恐れもあるので使用しない方が無難です。
かゆみ止めについてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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まとめ
へそがかゆい場合、へその不潔さや先天的な異常、乾燥などが原因として考えられます。
とくに新生児や子供は膿を伴ったへその異常を発症する場合があります。
医療機関で診察を受け、適切な治療を受けましょう。
成人の場合も、非常にまれですが臍炎を発症する場合もあります。
保湿剤などを使用しても症状が改善しない場合は、やはり医療機関を受診した方が良いでしょう。
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