ぺたんこ座りはO脚にいいの?悪いの?【O脚の正しい方法を大公開】
<監修医師 まっちゃん>
誰しも何かしらのコンプレックスを抱えている方は多いと思いますが、その中で女性が気になる箇所の一つとして「足」が挙げられます。
「足が太い」「O脚」「X脚」など、足のコンプレックスにも様々なものがありますが、今回はO脚についてお話していきましょう。
気になる所から確認してみよう
O脚ってどんな状態?
O脚とはどのような状態を指すのでしょうか。これは簡単にお話すると「がに股」の事を指します。男性にはがに股の方も多いかもしれません。内反膝とも言います。
立った時に足が外側を向くことで両膝が開き、アルファベットのOの形に見えることから、O脚と言われています。
これとは反対に膝から下が外に開く事で、くるぶしが付かないものをX脚と言います。
赤ちゃんを思い浮かべてみて下さい。生まれたばかりの頃は足が外側に開いた状態でカエルのような足ともいわれる事がありますが、この状態はO脚です。
1歳ぐらいまではO脚の状態で、大体2~3歳頃には今度はX脚になり、4~10歳頃に正常な状態に戻るとされています。
3~4歳以上になっても、目立つほどの隙間があり、足の状態がO脚やX脚の場合には治療が必要な場合もありますので、注意が必要です。
肩こりはO脚が原因?O脚の8つの症状
O脚について簡単にお話してきましたが、大人の方でも男性女性問わず、O脚の方がいらっしゃいます。
人間の足はO脚の状態が続くと色々な症状を引き起こす事もあります。O脚による8つの症状を見ていきましょう。
下半身の冷え、むくみ
O脚になる事で下半身が歪み、血液の循環やリンパの流れが悪くなることで下半身の冷えやむくみの症状が起こります。
とくに男性よりも筋肉の少ない女性に起こりやすいため、女性のO脚は珍しいものではありません。
生理不順や生理痛
O脚の人の場合、骨盤が歪んでいるケースがほとんどと言われています。
女性の骨盤の中には子宮などの女性にとっては大切な臓器があり、骨盤が歪むことで上手く血液が流れなくなるため、生理痛や生理不順につながってしまいます。
変形性膝関節症
O脚の方の足は自分の体重と地面からかかる負荷を内側の関節で受け止める事を繰り返す事で、膝に負荷がかかってしまいます。
それによって変形性膝関節症になる可能性があります。また、中年期以降に関節炎なども発症しやすいです。
太りやすい
O脚によって骨盤が歪み、基礎代謝が下がる事で太りやすい体質になります。むくみが出やすくなりますので、特に下半身太りになりやすい方が多いようです。
セルライト
太ももの内側などボコボコしたセルライトが出来る事がありますが、これは血行不良によりリンパの流れが悪くなり、老廃物が溜まるとなりやすいです。
O脚によって血行不良などを起こすことで、セルライトも溜まりやすくなります。
外反母趾
外反母趾の原因は様々ですが、O脚もその一つと言われています。骨盤が歪んだりすることで、足にかかる負担が均等にならず、外反母趾を引き起こす事があります。
疲れやすく、だるい
O脚の方は足の外側に重心がかかりやすく、足の内側にはほとんどかからない傾向にあります。
その為、足の骨に均等に力がかからないので、足が疲れやすくなります。
また、筋肉へかかる負荷が均等にならないことにより、足が疲れやすくなりやすく、だるくなったり、時には虚弱体質のようになる方も居ます。
肩こり、頭痛
O脚によって骨盤が歪むと、骨盤が後ろに傾くケースがほとんどです。それによって頭が前に出ます。
頭は身体の中でも体重の10分の1程度を占めると言われていますので、その頭を支える肩や首に負担がかなりかかります。
その為、肩こりや酷い方は緊張性の頭痛や偏頭痛の原因となってしまいます。
このようにO脚は様々な病気を引き起こす原因となる事もあります。では、O脚の原因とは何なのでしょうか。
O脚の原因の第一位は姿勢
ここでO脚の原因をみていきましょう。
骨盤が歪むような座り方
骨盤がずれてしまうとO脚になる原因の一つとされています。
特に女性は床に座った際に「横座り」「ぺたんこ座り」をしたり、椅子に座った際には「足を組んで座る」など、偏りがちな座り方をする事で、骨盤が歪み、O脚になる原因となります。
利き手で物を持つ
鞄を持ったりする際に、いつも利き手や同じ方にばかり、持っていることはありませんか。片側にばかり重さがかかる事によって、骨盤が歪むケースがあります。
歩き方
人の歩き方は基本的に足の指に力を入れて歩く事が理想とされているのですが、これがかかとに重心がかかるような歩き方をする事によって、足の先が外側を向くようなねじれた歩行をする形になります。
これがO脚の原因となるのです。
出産によるもの
女性に関しては出産によって産道が開く事で、骨盤が歪み、O脚になる事があります。
この他にも「椅子に座る際に背もたれに寄りかかったり、机に頬杖をついてしまう」というような癖がある場合には、普段から「姿勢が悪い」事が考えられます。
姿勢が悪いと骨盤が歪んでいる事が考えられますので、O脚の原因になります。
普段の習慣によって、無意識のうちに骨盤が歪んでしまい、O脚になっている事は大いに考えられるのです。
男性がぺたんこ座りができない理由とは
女性はよく床に座る際に「ぺたんこ座り」をする方が多くいます。しかしながら、ぺたんこ座りをしている「男性」というのはほぼいませんよね。
男性はなぜぺたんこ座りが出来ないのでしょうか。それは男性と女性の「骨格の違い、体形の違い」にあります。
女性は妊娠した際に骨盤で子宮を支える為に骨盤が男性より丸く広い(ハート型に近い形です)造りになっています。
また、女性の身体は「丸み」を全体的に帯びており、お尻も男性よりも丸く基本的にはせり出したような形になっています。
また女性の方が男性よりも皮下脂肪が厚く、股関節も柔らかい為、ぺたんこ座りが出来るのです。
しかしながら、身体の柔らかい男性であれば、ぺたんこ座りが出来る方が中にはいらっしゃいます。
しかしながら股関節や骨盤を歪めてしまう事がありますので、無理はしないようにしましょう。
ぺたんこ座りストレッチでO脚が治るって本当?
ぺたんこ座りがO脚の原因になる事もお話しましたが、ぺたんこ座りを逆に利用してストレッチを行う事で、O脚が改善する事もあります。
O脚は足が外側を向いてしまいますので、それをぺたんこ座りストレッチによってひざ下を内側に入れ、骨盤を締める事でO脚の改善が見込まれます。
ペタンコ座りストレッチの方法は
1. 肩幅より足を開き、つま先を外側に向けて膝立ちの状態を作る。
2. 両手でひざ下のふくらはぎの上部分をつかむ。
3. 両手で足を床方向に押し、腰を曲げずにその姿勢を10秒間キープする。
このストレッチを1回に5セット行い、1日に2回(朝晩)行うのが理想です。これを継続することでO脚の改善に繋がっていきます。
男性の方はぺたんこ座りが出来ない方もいるかと思います。無理はしないようにして、出来る範囲で行うようにしましょう。
O脚の改善はストレッチあるのみ
O脚はぺたんこ座りストレッチの他にもストレッチを行う事で、劇的に改善するといわれています。ストレッチ法をいくつかご紹介しましょう。
足裏開脚ストレッチ
両足の裏を合わせて、両ひざを開き、床に付けるようにします。無理して開こうとせずに、ゆっくりと伸ばしていきます。
柔軟性を身に付ける事によって、O脚を改善します。
開脚ストレッチ
その名の通り、両足を広げて股を開いていきます。これも柔軟性を身に付ける事の一つですが、足裏開脚ストレッチをやった後に行うと、少し開きやすくなります。
こちらも無理をすると筋を痛めたりする可能性もありますので、無理はしないようにしましょう。
寝ころび足組みストレッチ
床に仰向けになり、両ひざを立てます。寝たまま足を組んだ状態を作り、上にした方の足(すねから下あたり)にもう片方の足の下にくぐらせます。
それを左右それぞれ交代で行い、10秒間キープする。
内もも締めエクササイズ
寝ている状態から、両ひざの間にタオルを挟み、体全体を横に倒します。両ひざのお皿を挟んだタオルの方向に回します。
その状態のまま、下になっている脚を床から浮かせ、5秒間キープします。左右それぞれ交代で行い、最初は5~10セットずつ、慣れたら20~30セット程行うのが良いです。
ストレッチを行うだけでも、骨盤の歪みなどを取り、O脚を改善させる事に繋がります。毎日少しずつやる事でもかなり変わりますので、実践してみてはいかがでしょうか。
O脚は普段の生活習慣がかなり重要になってきます。
姿勢を少し意識してみたり、ストレッチを行う事で改善される事もありますが、中には遺伝的なものや病気によるものもあります。
異変を感じたりした場合には、無理をせずに専門医の指示を仰ぐようにしましょう。
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