まぶたがかぶれる5つの原因【治し方も徹底解説します】
<監修医師 ゆまこ>
皆さんはまぶたのかぶれを感じたことはありますか?
「まぶたが赤く腫れたようになってかゆい」「かぶれて瞬きするのもつらい」といった症状に悩んでいる人は意外と少なくありません。
ここではまぶたのかぶれの原因と治し方について解説していきたいと思います。
まぶたがかぶれる原因
接触性皮膚炎
皮膚に外部から異物が触れることで起こる炎症やかゆみを接触性皮膚炎といいます。
女性の場合、まぶたのかぶれのほとんどはアイシャドウやアイライナー、二重用を作るためのアイプチなどの化粧品に含まれる成分による接触性皮膚炎(化粧品かぶれ)です。
特に100円均一などにあるような化粧品は危険な成分が含まれていることが多いので使用しないほうが安全です。
また化粧品自体だけではなくブラシやチップなどの化粧道具やまつげをカールさせるためのビューラーが刺激となって肌トラブルが起きる場合もあるので注意してください。
他にも前髪との摩擦などが原因となることも多いので、かぶれのある人は前髪は短くしたり、ヘアバンドやピンなどでまぶたにかからないようにするといいかもしれません。
スギ花粉皮膚炎
スギ花粉が皮膚に接触することでアレルギーによりまぶたや頬、あごの辺りが赤く腫れたりかゆくなります。上記の接触性皮膚炎の一種ですが、スギ花粉の飛散する期間だけ症状が現れるのが特徴です。
またアトピー性皮膚炎が基礎疾患にある人の場合はスギ花粉との接触によって症状が悪化する場合が多いという研究報告も出ています。
乾燥によるかさつき
まぶたの皮膚は他の部分のよりも薄く乾燥しやすいデリケートな部分です。そのため洗顔のしすぎや洗顔の不十分、保湿の不十分などがあると皮膚が乾燥してかさつきや炎症が起こりやすくなります。
またクレンジング剤も強力な合成界面活性剤が入っているため、肌に必要な油分や水分まで洗い流してしまい、乾燥を招く要因となることも少なくありません。
ストレス
元から乾燥肌だったりアトピー体質がある場合はストレスが原因でまぶたのかゆみが起こる場合があります。
他にも強いストレスで自律神経の働きが狂い、涙の分泌が少なくなることでかゆみがおこることもあるようです。ストレスは肌自体にも悪影響を及ぼすので、ストレスを溜め込まない生活を心がけるようにしましょう。
眼瞼(がんけん)ヘルペス
ヘルペスは本来体内に潜んでいるはずのヘルペスウイルスが、体力や免疫力が落ちている時に身体の中の一番弱い部分に現れたもので、まぶたに現れた場合は「眼瞼ヘルペス」と言います。
眼瞼ヘルペスの場合、まず目の周辺がチクチク・ズキズキするような痛みに始まり、目やにや目の充血、ニキビのような吹き出物ものができるのが特徴です。
ヘルペスは放っておくと結膜炎や角膜炎を起こし、最悪の場合は失明することもあるので上記のような症状に心当たりのある人はすぐに皮膚科を受診されることをおすすめします。
まぶたのかぶれの治し方
まぶたにかぶれの症状が起きた場合、まずはメイクをやめることが最優先です。
化粧品かぶれが原因の場合はもちろんですが、他の原因の場合でも化粧品による刺激はかぶれを悪化させる要因となります。
その後はすぐに皮膚科の病院に受診し処方された薬を使って治療をするようにしてください。
皮膚科ではかゆみや炎症を和らげるアンダームが処方されることが多いですが、この薬はあくまでも症状をとるためだけの薬なので完治させるにはかぶれの原因そのものを取り除くことが大事です。
また症状が軽い時はまぶたを冷やしたり保湿するだけでも効果がある場合もあります。冷やす場合には直接氷や保冷剤を当てるのではなくタオルに包んで優しく冷やすのがオススメです。
保湿する場合は保湿剤を塗れば問題ありませんが、注意してほしいのは皮膚の万能薬というイメージのあるオロナインはかぶれに塗らないでください。
オロナインは保湿剤ではなく皮膚用抗菌軟膏剤(消毒薬)なのでかぶれた部分に塗ると刺激になり余計に症状が悪化する可能性があります。
かぶれないための対策方法
紫外線対策を忘れない
紫外線は皮膚の中にあるコラーゲンを破壊するため、肌がダメージを受けやすくなります。そのため肌の状態を良好に保つためには保湿と並行して紫外線に対するケアが重要になります。
まぶたの場合は日焼け止めなどよりもUVカット効果のある乳液などを使うのがおすすめです。
コットンパックをする
「ちょっと肌がカサカサするな」と感じるときは乳液などをコットンに染み込ませてしばらくまぶたの上に置いておくコットンパックがおすすめです。
お肌の水分量にも良い影響を与えるので、乾燥の有無にかかわらず定期的に行うのもいいかもしれません。
保湿するときは指で
まぶたに化粧水や乳液を塗る時は指で行うように心がけてみるのも効果的です。
手のひらだと細かいところを塗り逃してしまう可能性がありますが、指ならば目のきわなどの細かい部分まで保湿ケアすることができます。
自分の肌にあった化粧品を使う
化粧品によって自分に合う、合わないがあるので新しい化粧品を使うときは事前にパッチテストをするのがおすすめです。
パッチテストのやり方としては、まずガーゼやコットンに化粧品を染み込ませたものを二の腕の内側の柔らかい部分に貼り付けます。
その後24時間~72時間そのままにしておき、途中でかゆみが出たりコットンを外した後に赤みや湿疹が出たりしなければ、その化粧品は自分の肌に合うものということになります。
ただしパッチテストでは大丈夫でも、実際に顔に塗ると症状が出ることがあるので、その場合はすぐに使用を中止するようにしてください。
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