やけどの傷跡を消す裏技!放っておくと大変なことに!?
<監修医師 WASHIO>
「気を抜いていたせいでやけどしてしまった」という経験がある方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
でも、やけどする時って大抵「時間がない!」時です。ついついやけどの治療を後回しにしてしまって、いつまでもやけどの跡が残ってしまう場合が多くありませんか?
ですがやはり、やけどの跡って気になるもの。できるだけ跡を残さないようにしたいものです。
そこで今回は知っておくと自分だけではなく家族にも使える、やけどの傷痕を消す方法をご紹介します。
やけどを負った時、傷跡を残さないための応急処置を解説!
そこまで痛くない場合放置しがちなやけどですが、すぐに応急処置できたかどうかで傷跡が残るかどうかが変わります。
やけどを負ってから6時間以内の処置が、その後の肌の状態を左右するのです。
そこでやけどを負った際の応急処置方法について説明します。
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①とにかく流水で冷やす
冷えピタやアイスノンではなく、水で冷やすのがポイントです。
衣服の上から火傷を負った場合は衣服の上から冷やします。
脱がしてから冷やそうとすると、火傷を負った部分の皮膚が服にはりついてしまい、そのまま剥がすことになってしまうためです。
無理に皮膚を引き剥がすと、いつまでも傷跡が残ってしまいます。
夏場なら30分、冬場なら10分を目安に冷やしましょう。
②病院に行く
患部を冷やしたら、次は病院に行きましょう。
電気ポットのお湯をひっくり返した3歳児を持つ友人は、即座に病院に連れて行きました。残念なことにその病院では手に負えないレベルのやけどだったのですが、看護婦さんに「今すぐ○○病院に連れて行った方がいい!」と教えて貰い転院し、最悪の事態は免れました。
「やけどくらいで病院なんて」と思う方も多いですが、迷わず病院に行った方が後々後悔しなくて済みます。
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やけどの跡を自分で消す方法
応急処置についてはご紹介したとおりですが、万が一それでもやけどの跡が残った場合の処置についてご紹介します。
①紫外線を避ける
やけどの跡に紫外線を当てないようにUVカットすることで、色素沈着を防ぎます。一ヶ月くらいは意識的に日光にやけどの傷痕をさらさないようにしましょう。
皮膚細胞は大体一ヶ月くらいかけて新たに生まれ変わるので、それまでの辛抱です。
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②ビタミンCを摂取する
ビタミンCは健康な肌作りに欠かせない成分です。やけどでできた傷跡は新しい肌が復活すれば消えます。
サプリでもいいですが、食べ物から摂取するよりも皮膚から直接摂取した方が効果が大きいです。
ビタミンC入りのパックや化粧水を患部に貼るといいでしょう。
またビタミンCを肌に浸透しやすくしてくれる「APPS」という成分が含まれていると一層の効果が望めます。
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③薬を塗る
やけどの痛みがおさまったら薬を塗っておきましょう。
若干臭いがきついのが難点ですが、美しいお肌を復活させる効果は無視できません。
薬を塗って、やけどの場所が腕なら長袖を着ておきましょう。
臭いを抑えることができる上、紫外線対策にもなります。即効性が期待できる薬をご紹介しておきます。
・ケシミンクリーム
・アットノン
④保湿する
やけどした場所の保湿は忘れられがちですが重要な要素です。保湿することで色素が薄くなり、やけどの傷跡が目立たなくなります。
保湿にはアロエの効果が大きいですが、アロエ以外にも普段使用している化粧水や乳液で十分効果があります。
⑤圧迫する
やけどの傷跡はでこぼこになりがちです。ですから保湿と同時にやけどの傷跡を圧迫すると平らになります。
圧迫する際は「シリコンジェルシート」をやけどの傷跡に貼り、医療用テープで固定するとキレイに治ります。
やけどの跡を病院で消す方法
あまりにもひどいやけどの跡は、病院で処置を受けることをオススメします。病院で行って貰える、やけどの跡を消す方法は以下の通りです。
①切除縫合術
やけどの傷跡が狭かったり細長い場合に行われる方法です。やけどの傷跡を切除して皮膚の縫い合わせるので完全に何もなかったようにはできません。しかし病院でやけどの跡を消さなければならないほど重症の場合は、切除縫合術を受けた方が数倍マシな傷跡となります。
②皮膚移植
火傷の傷跡が広範囲にわたる場合、無事な皮膚を火傷の傷跡に移植することがあります。手術直後は跡が残りますが、時間の経過と共に徐々に薄れていきます。
③やけどの傷跡を削る
やけどの傷跡が比較的軽い場合に取られる方法です。でこぼことしたやけどの傷跡を平らに削ります。しばらくは跡が残りますが、三ヶ月もすればやけどの傷跡は目立たなくなります。
やけどの応急処置は①まず患部を流水で冷やす②病院に行く、ことです。傷跡が残っても自分でケアすることで目立たなくすることができます。
その他の応急処置についてはこちらの記事を見て参考にして下さい。
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ただし水疱やびらんができるほど重症の火傷を負った場合は、病院で治療を受ける必要があります。
切除縫合術、皮膚移植、傷跡を削るなどお医者さまの判断で処置を受けましょう。
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