アシノン錠75mgの胃痛への効果!【6つの副作用に注意して!】
<監修薬剤師 BlueP>
アシノン錠75mgとは平成2年あたりから販売されており、主に胃薬として活躍しています。
胃薬でもいろんな種類があるのですが、その中でもアシノン錠75mgはH2ブロッカーの種類になります。主に働きとしては胃の壁細胞のヒスタミンH2受容体をブロックする効能があり、胃酸の分泌を抑えてくれます。
胃酸の分泌を抑える薬にもたくさんの種類があります。H2ブロッカーの種類もたくさんあります。今回はそんなアシノン錠75mgの効果や副作用について、そして飲み合わせの注意点についても紹介していきたいと思います。
アシノン錠75mgの効果
アシノン錠は主に胃薬として活用され、胃酸の分泌を抑えてくれる効果があります。では実際にどんな疾患に対して使われているのか見ていきたいと思います。
胃酸の分泌を抑えてくれて、胃の働きを活性化
アシノン錠は、胃壁細胞にあるヒスタミン2受容体に効果を現します。この受容体にヒスタミンがくっつくと胃酸が分泌されます。過剰に胃酸が分泌される状態をアシノン錠は改善してくれます。
アシノン錠の特徴としては、胃の働きを活性化する作用もあります。これはH2ブロッカーの中でもアシノン錠に特有のものです。胃排出能の亢進をしてくれて、胃酸の分泌を抑えるだけの作用ではなく、胃の働きを活性化してくれます。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍
胃酸というのは酸の中でも強くて、体にある細胞を傷つける可能性があります。
しかし、普段は胃酸が出たとしても胃の細胞は胃酸から守るために粘膜というバリアを張っています。その粘膜が減ったり、過剰な胃酸が分泌されると、胃の細胞が胃酸によって傷つけられて炎症が起きてしまいます。
こういった症状が起きたときにアシノン錠を服用することで、胃酸の働きを弱めてくれて、胃潰瘍などの治りを早くしてくれます。
逆流性食道炎、胃粘膜病変の改善
逆流性食道炎の場合には、胃酸が逆流して食堂に傷をつけてしまうため、その作用を抑えるためにアシノン錠を服用して胃酸の分泌を抑えてくれます。
逆流性食道炎についてはこちらを見て参考にして下さい。
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また、抗血小板薬などの血を固まりにくくする薬を飲んでいる方は胃の出血の予防するためにアシノン錠を飲むこともあります。その他、痛み止めなどを長い期間服用している方の場合は、胃が荒れやすくなっていることがあるので、アシノン錠を服用することもあります。
また、胃粘膜病変のびらん、出血、発赤、浮腫の改善にも繋がります。
アシノン錠75mgの副作用
アシノン錠はどのような症状に効果があるか分かったところで、薬には少なからず副作用があります。アシノン錠は副作用では安全性は高いとされておりますが、少なからず副作用の可能性はあるので、症状を見ていきたいと思います。
便秘、下痢、発疹
まず起こりうる副作用としては、便秘や下痢となります。
薬が胃に関係することから、便が出にくくなったり、お腹をくだして下痢になります。また、発疹も関連性があるため、もしアノシン錠を長い期間服用する場合は、血液検査をして肝機能障害がないか検査を受けましょう。
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また、症状としては倦怠感、食欲不振、発熱、吐き気、嘔吐などもありますので注意しましょう。
再生不良性貧血、汎血球減少、血小板減少
まず起こりうる症状は先ほど紹介したのですが、本当に稀なのですが、重大な副作用が起きる可能性があります。
その中でも再生不良血貧血、アナフィラキシーショック、無顆粒球症などがあり、体調が悪くなり、貧血っぽい症状で体がフラフラした場合には、医師の診察を必ず受けてください。基本的にはこのような症状は起こらないと言われています。
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アシノン錠75mgの飲み合わせの注意
アシノン錠はその薬だけの副作用は少ないですが、飲み合わせが注意な薬でもあります。胃酸を押さえる動きがあることから、胃酸が少なくなることで、他の薬の吸収がよくなってしまう場合があるので注意が必要です。
飲み合わせについて不安がある場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
ゲフィチニブ
この薬は薬剤の血中濃度を低下させる可能性があります。アシノン錠を飲むことで胃酸を抑えてしまい、この薬剤の吸収が低下して、効果が弱くなることがあるので、医師・薬剤師へ相談しましょう。
合成抗菌剤、プルリフロキサシン
こちらも薬剤の血中濃度を低下させる可能性があります。同じくアシノン錠を飲むことで胃酸を抑えてしまい、この薬の吸収率が低下して効果が弱くなるおそれがあります。
硫酸アタザナビル
この薬も血中濃度を低下さえてしまいます。どの薬のアシノン錠を服用したことによって、服用している薬の効果が下がってしまい効能にならなくなってしまいます。胃の調子が悪くてアシノン錠を処方される場合は、現在服用している薬を必ず伝えましょう。
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