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アルサルミン細粒・内用液の3つの効果【この副作用が辛い・・】

<監修薬剤師 日髙宗明>
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アルサルミン(一般名:スクラルファート)という薬は胃の粘膜を保護する薬で、胃炎や胃潰瘍の治療に使用されています。ジェネリック品も販売されており、0.2円ほどの差額があります。

 

アルサルミンは胃の病気だけでなく、鎮痛薬などの他の薬によって胃が荒れてしまうことを予防する目的でも使用されます。

今回はそんなアルサルミン細粒・内用液の効果と副作用、また注意点について解説します。

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アルサルミン細粒・内用液の効果

 

胃粘膜の保護

胃の粘膜が弱ると胃酸の刺激に耐えられず、胃炎や胃潰瘍(いかいよう)を起こしやすくなります。

この胃酸は強い酸性なので、炎症を起こしている胃粘膜に刺激与えます。そうすると、病気を作るだけでなく治りも悪くしてしまうのです。

 

アルサルミンは、傷付いてしまった胃粘膜に結合して、胃酸から保護する膜を作る働きをします。これによって、病変部を胃酸から守ってくれるのです。

 

ちなみにアルサルミンは、胃全体に膜を作るのではなく、病変部位を中心に膜を張るという特徴を持っています。

 

アルサルミン以外の同じような特徴を持つ薬についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
ガストローム顆粒の正しい飲み方【副作用や飲み合わせに注意!】

 

胃炎などの胃の病気

胃酸にはペプシンと呼ばれるたんぱく質を分解する酵素や、塩酸という強力な酸などが含まれています。

これらは食べ物を分解したり、胃に侵入したばい菌を殺菌したりといった大事な働きをします。

 

体に必要な役割を果たしているのですが、胃粘膜に傷がついている状態では傷を刺激してしまうので治りが悪くなってしまいます。

 

アルサルミンには胃酸の働きを抑える作用と、ペプシンの働きを抑える作用があるので、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の治療に使用されるのです。

 

副作用の予防

痛み止めや解熱剤として使用されるロキソニンなどの消炎鎮痛剤の副作用には胃潰瘍があります。

この副作用を予防するために、アルサルミンを併用することがあります。

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アルサルミン細粒・内用液の副作用

 

便秘

アルサルミンは臨床試験の実績も豊富で海外でも高く評価されている薬です。

比較的安全性も高いと言われていますが、アルサルミンの副作用として多いと言われているのが便秘です。

 

口渇

口渇は便秘に続いて報告されている副作用です。

アルサルミンによる副作用は軽度の場合が多いとされていますが、症状が気になる場合や次に病院へ行ったときに相談するほうがいいでしょう。

 

嘔気

頻度としては0.1%と低いですが、その他にも嘔気などの副作用もあります。また皮膚の症状では発疹じんましんもあり、これらの頻度は不明とされています。

 

これらの症状が出た場合は、医師や薬剤師に相談するほうがいいでしょう。

蕁麻疹についてくわしくはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
蕁麻疹が顔に出た!原因や対処法はここを見て!

 

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アルサルミン細粒を服用するときの注意点

 

服薬のタイミング

アルサルミンの服薬は食前や就寝前の空腹時がベストだと言えます。食後の場合は、食事に含まれるタンパク質によってアルサルミンの効果が低下してしまう可能性があるためです。

 

そのためアルサルミンの服薬は食前にするようにしましょう。また飲み忘れたからといって、2回分をまとめて飲むことは絶対にやめましょう。

 

アルサルミンが分包の場合は中身を残さず飲み干し、ボトルに入っている場合は中身をよく振ってから計量カップできちんとはかって飲みましょう。

 

保管するときは直射日光と湿気を避け、子どもの手の届かない所にしましょう。

また室温が30度以上または0度よりも下がる場所の場合は薬剤師に相談するようにしてください。

 

長期投与

長期にわたる薬の使用では、アルミニウム脳症・アルミニウム骨症・貧血などの症状が現れることがあります。そのため、投与は慎重にしなくてはなりません。

 

初期症状としては、口ごもる、異常な言動、認知障害、意識の乱れ、けいれん、関節の痛み、ふらつき、嘔吐などが挙げられます。

 

これらの症状やいつもと違う感じがあった時は、すぐにかかりつけ医に相談するようにしましょう。腎臓の機能が下がっている場合には、起こりやすくなりますのでご注意ください。

 

貧血のくわしい症状についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
貧血で倒れる症状や対処法【甘く見てませんか?】

 

高齢者

高齢者の場合は、一般に生理機能が低下しています。そのため、薬の使用には注意が必要です。また妊娠中や授乳中の場合は医師への相談が必要です。

 

禁忌

アルサルミンは透析を受けている人では禁忌(絶対にだめ)とされています。透析は受けていなくとも腎臓が悪い人も、服用の際には注意が必要です。

人工透析を受けている人はこんな方です。

【関連記事】
人工透析の4つの原因!【食事療法はココを注意して】

 

飲み合わせ

アルサルミンは心不全症状を改善するジゴシンや、抗てんかん薬であるフェニトインなどと併用すると吸収が阻害されてしまいます。

 

その他にも、膀胱炎や細菌感染症で処方されることが多いクラビットと併用すると、クラビットの吸収が低下してしまいます。

クラビットを先に服用し、2時間後にアルサルミンを服用すると影響はないとされているそうです。

 

ただしこれらの薬や、他の薬を飲んでいる場合は必ず医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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