エキナセアで花粉症緩和の効果【副作用や妊婦さんの服用法も解説】
エキナセアというハーブについて耳にしたことはありませんか。
このハーブは最近サプリメントやハーブティーなどで気軽に摂ることが可能で、私たちの身体にも良いと言われ、注目されています。
今回はエキナセアについてお話していきましょう。
気になる所から確認してみよう
エキナセアとは
エキナセアとは北米が原産のキク科の多年草の植物です。和名ではムラサキバレンギクとも言います。
紫色の花が咲き、北米に住むネイティブアメリカンが古くから愛用していた植物です。「インディアンハーブ」とも呼ばれています。
このハーブは万能薬として重宝され、インフルエンザや風邪予防、咳止めや傷の手当ての治療薬としても使用されていました。
アメリカの先住民の中ではおまじないや呪いの効果を高めるために使用していたという歴史もあり、とても大事にされていたハーブだということが分かりますね。
エキナセアには11の有効成分が含まれている
万能薬として使用されていたエキナセアですが、このエキナセアの有効成分についてお話していきましょう。
エキナセアの11の主な有効成分
エキナセアの有効成分は主にフムレン、カリオフィレン、ポリアセチレン、イソブチルアルクラミン、ベタイン、イヌリン、セスキテルペン、多糖類、カフェ酸誘導体、精油、フラボノイドなどです。
エキナセアの主な有効成分について
上記でお話した有効成分の主な効能は免疫力アップです。様々な成分が含まれていますが、ウイルスや細菌を防ぐことが出来、抗生物質の効かなくなった細菌を防ぐことも可能といわれています。
いくつかの有効成分について詳しく見てみよう
エキナセアには11程の主な有効成分が含まれているお話をしましたが、いくつか詳しく見ていきましょう。
✅ カフェ酸誘導体・・穏やかな抗菌作用があります。また抗ウイルス作用もあるため、体内へのウイルスの侵入を防ぐことが期待されています。
また抗酸化作用も認められており、アンチエイジングにも良いとされています。
✅ 多糖類・・好中球やマクロファージなどの免疫細胞を活性化させるとともに、ウイルスと戦う免疫物質を作る作用があるといわれており、インフルエンザ対策にも有効と考えられています。
✅フラボノイド・・免疫力を高める効果があるとされています。
このようにエキナセアの有効成分は私達の体に嬉しい効果をもたらしてくれる作用がたくさんあります。次項でエキナセアの効能について見ていきましょう。
花粉症緩和などエキナセアの嬉しい4つの効能
エキナセアには私達の体にとても良い成分が含まれている事が分かりました。次にエキナセアの効能について見ていきましょう。
1. 体内の免疫力アップ
エキナセアに含まれる多糖体が白血球の中心的な役割のマクロファージを活性化させる事で、ウイルスなどを殺菌処理してくれる働きがあります。
また、エキナセアを体内に取り入れることで、ウイルスの増殖を抑えて、免疫力を調節する働きがあります。ナチュラルキラー細胞も活発化し、体内に入り込んだウイルスと戦う働きも担います。
ナチュラルキラー細胞が活性化すると、免疫機能を向上させ、アレルギーの原因を抑える働きをします。つまり、エキナセアを摂る事で花粉症予防、アレルギーやアトピーにも効果があるといえます。
2. 風邪、インフルエンザの予防に
エキナセアに含まれる多糖体がマクロファージを活性化させるお話を前にしましたが、それによってウイルスと戦うインターロキシンという物質の生産を促すことで、インフルエンザ対策に効果的ともいわれています。
またエキナセアに含まれている特有の糖類(エキナシン)はT細胞(ウイルスに感染した細胞を破壊させる働きをする細胞)やマクロファージの表面に取り付いて、更に活発化させます。
この働きによって風邪を予防、治癒能力を高めるとされています。
3. 美肌、デトックス効果にも
エキナセアに含まれるフラボノイドの抗菌作用は、ニキビ菌にも作用して肌の炎症を抑える働きがあります。
またエキナセアを摂取する事でむくみ改善にも効果があり、デトックス作用があります。
また整腸作用のある食物繊維も含まれていますので、便秘を解消してくれ、悪玉コレステロールの吸収を抑えてくれる効果も期待できます。
4. 傷の治療
古くからネイティブアメリカンの間でエキナセアは傷の治療などの外用薬としても使われていました。
傷だけでなく、虫刺されなどにも効果があります。エキナセアには体の免疫力アップや風邪予防、更には女性に嬉しい美肌やデトックス効果もあります。
エキナセアに毒性はないが副作用はある
人の身体に嬉しい効果をもたらしてくれるエキナセアですが、プラスの面もあれば実は副作用もあります。
エキナセアの副作用について
短期的にエキナセアを使用するには問題ないですが、長期的に使用する事に関しては具体的に確立されていませんので、注意が必要です。
稀に現れる副作用としては下痢、吐き気、胃痛、口の渇き、頭痛、舌のしびれ、めまいなどが報告されています。
子どもの使用について
ほとんどのお子さんに副作用は特に現れないとされていますが、稀にアレルギー症状を引き起こす可能性がある事が報告されています。
お子さんが使用する場合には、注意して使用する事が大切です。
エキナセアによって起こるアレルギーもある
エキナセアは「キク科」の植物です。ブタクサ、キク、マリーゴールドに関するアレルギーを持っている方はアレルギー症状が出る場合があります。
必ずこれらの植物に対してアレルギーを持っている方は使用する際には医師などに相談する事が必要です。
良い効果も期待できますが、元々のアレルギー症状のある方、長期的な使用には注意しましょう。万が一副作用が出た場合には使用を中止し、医師の診察を受けるようにしましょう。
妊婦さんはエキナセアの服用は控えるのが無難
エキナセアは免疫力アップ、風邪予防などの効果から薬の服用が難しい妊婦さんからはとても重宝されるハーブです。
実際に妊娠中の女性200人にエキナセアを服用してもらい、その後の胎児への影響を研究した結果、特に問題はなかったという報告もされていますので、安全性は比較的高いと言えるでしょう。
しかしながら注意したいのはエキナセアを含むハーブ類にはリラックスさせる効果があるものに関しては、リラックスすることで筋肉が緩み、子宮収縮を促してしまうことで早産などのリスクが高まる事も指摘されていたり、母乳の出をよくするためにハーブを用いたりすることもあるが、ハーブを摂取する事で母体の血圧をあげたりすることも報告されています。
積極的に摂るのではなく、あくまでも短期間での摂取、または専門医へ相談後の摂取が望ましいと言えるでしょう。
もし可能であれば、妊婦さんの摂取は慎重に行うか、もしくは摂取を控える方が無難でしょう。
エキナセアの効果的な飲み方はコレ
エキナセアはハーブですが、どのようにして摂取する事が効果的なのでしょうか。基本的にエキナセアは花から根まで全てが原料となります。
飲み方としてはハーブティー、サプリメント、のど飴やドリンクに薄めて飲む方法などがあります。
ハーブティーに関してはエキナセアだけでなく、他にも抗ウイルス作用のあるハーブ(エルダーベリーなど)と一緒に摂取する事で、より飲みやすく効果を高めるとされています。
実際、販売されているハーブティーに関してはエキナセアとほかのハーブを組み合わせたものが多く売られています。
摂取量の目安としては粉末で900mgの量を1日に3回が目安になります。
あくまでも長期的な使用は避けるようにし、子どもが服用する際にはなるべく半量にし、摂取の際にもなるべく大人の目が届く場所での摂取に務めましょう。
エキナセアはその効果の高さから古くから重宝されているハーブですが、長期使用は避け、万が一副作用などが出た場合には医師の診察を速やかに受けるようにしましょう。
上手に活用して、身体の免疫力アップに役立てれば良いですね。
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