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エテンザミドの4つの副作用!【インフルエンザには危険です】

<監修薬剤師 BlueP>
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皆さんエテンザミドって聞いたことがありますか?

言葉はあまり耳にしないかもしれませんが実は私たちの身近にあるお薬の成分なのです。風邪や生理痛、歯痛の際に手にした方も多いのではないでしょうか。

 

とても安全性の高い成分なのですが使い方を間違えると怖い副作用が…。今回はそんなエテンザミドについてご紹介します。

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エテンザミドの効果

 

効能・作用

エテンザミドの効能は解熱鎮痛です。脳幹の体温調節中枢に作用して発熱に対して解熱作用を発揮します。痛覚中枢の興奮を抑える鎮痛作用もあるので風邪などの諸症状に効果のある解熱鎮痛剤として知られています。

 

イブプロフェンアセチルサルチル酸(アスピリン)と並ぶ安全性の高い解熱鎮痛剤で、市販薬のノーシンやセデス、ナロンエースなどといった多くのものに配合されています。

イブプロフェンについてくわしくはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
イブプロフェンの7つの副作用!【効果や飲み合わせも徹底解説】

 

 ACE処方

アセトアミノフェンカフェインエテンザミドを合わせたACE処方といいます。より副作用が少なく穏やかな効き目の解熱鎮痛剤になります

 

しかし、あくまで対処療法なので痛みや発熱の原因を治すことはできません。頭痛や歯痛の症状が長く続く場合は専門の病院を受診することをおすすめします。

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エテンザミドの副作用

 

副作用

エテンザミドの副作用は過敏症や発疹、むくみ、胃痛、胸やけ、嘔吐、めまい、耳鳴り、難聴、血小板機能低下(出血が止まりにくくなる)、食欲不振などがでる可能性があります。

 

重大な副作用

めったに出る事はありませんが重い副作用が出る事もあります。消化管潰瘍(胃痛・腹痛・吐血・下血)、腎機能障害(尿が出ない・尿の濁りと泡立ち・血尿・むくみ・腰痛・発疹・発熱・側腹部痛)、

 

肝機能障害(だるい・吐き気・発熱・発疹・皮膚や白眼が黄色くなる・尿が茶褐色・かゆみ)、喘息発作の誘発(息苦しい・ヒューヒューゼーゼーといった呼吸・咳き込む)などがあげられ高齢の人や長期の服用、アレルギー体質の人、喘息のある人は注意が必要です。

腎機能低下の症状についてくわしくはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
腎機能低下の3つの原因!【この症状に注意して!】

 

注意

肝機能障害やその既往がある人、血液異常の既往がある人、腎機能障害・出血傾向や既往のある人、消化性潰瘍の既往歴がある人、心機能に問題がある人、妊婦、過敏症の人は要注意です。

特に気管支喘息や消化性潰瘍は症状を悪化させる危険性があります

 

禁忌

重い腎機能障害・肝機能障害・血液異常・心機能不全のある人、消化性潰瘍を進行形で発症している人、アスピリン喘息の人、今までにエテンザミドを服用して過敏症を起こした人には禁忌とされています。

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インフルエンザにエテンザミドが危険な理由

 

何故インフルエンザにエテンザミドが危険なの?

インフルエンザにかかった時に市販薬・処方薬関係なく使用できない成分が存在します。

サリチル酸系という解熱鎮痛作用のある成分で非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDsというグループの一部に入るお薬です。市販薬では、エテンザミドやアスピリン(アセチルサリチル酸)という成分が該当しておりインフルエンザシーズンに使用はできません。

 

インフルエンザ時にサリチル酸系の医薬品を使用するとライ症候群やインフルエンザ脳症と呼ばれる脳症や肝臓への障害に繋がる合併症を発症する危険性が高まるといわれています。

主に19歳未満に発症しやすいと言われていますが大人も十分に気をつけましょう。

 

ライ症候群

ライ症候群になると脳に炎症や腫れを発症し急なけいれんなどを起こします。酷い時は死に至る可能性もあり、数は少ないですが年間数人が亡くなっている病気です。

 

インフルエンザ脳症

脳症患者のほとんどが主に1歳から5歳の幼児だと言われています。インフルエンザ脳症はインフルエンザにかかった際に意識障害けいれん異常行動など神経症状が急速に進行し、さらには血管が詰まったり多くの臓器が機能停止することにより命にかかわる重篤な疾患です。

 

脳症と脳炎の症状は良く似ているため判断が難しいですが、脳内にウィルスが浸潤して炎症を起こすのが脳炎といいます。脳炎と違い脳内にウィルスが検出されず過剰な免疫反応が見られる場合が脳症と診断されます。

気になるインフルエンザ脳症についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
インフルエンザ脳症の症状や後遺症【大人が発症するとどうなる?】

 

インフルエンザ脳症の原因

はっきりとした原因は解かっていませんが仮説として、身体がインフルエンザウイルスによって体内に侵入したウィルスを排除する物質(サイトカイン)が障害され、過剰な免疫反応が起きて高サイトカイン血症という状態になるためといわれています。

 

脳内では高サイトカイン脳症という状態になり免疫が正常に機能しない為識障害、けいれん、異常行動などがみられます。進行状態は下記の4段階に分けられます。

 

✅ ウィルスの感染と鼻粘膜での増殖(咳・発熱・鼻水など風邪の症状)

✅ 免疫系に障害が起こり高サイトカイン血症状態(脳内は高サイトカイン脳症状態→識障害、痙攣、異常行動)

✅ 多くの細胞が障害を受けて全身の状態が悪化

✅ 血管が詰まる、多くの臓器に障害が起こる(血管炎~多臓器不全)

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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