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カリウムの過剰摂取は危険!【この症状が現れる!】

<監修医師 まっちゃん>
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カリウムはナトリウム、カルシウム、リンなどと共に人体に不可欠で有用で、生命の維持に重要な栄養素です。

 

また、脳や神経伝達においても重要な役割を果たしており、ナトリウムと協力して細胞の浸透圧を調節したり、心臓の心拍の調整にも関与しています。

 

そのカリウムを過剰に摂取した場合、どのような状態に陥るのか紹介します。

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カリウムの過剰摂取で起こる副作用

 

カリウムを大量摂取しても腎臓の機能が正常な場合は余分なカリウムを排泄してくれます。

名称が似ている「酒石酸カリウム・ナトリウム」についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
酒石酸カリウム・ナトリウムの性質や4つの効果の解説ガイド!

 

しかし腎臓の処理の力を超えて過剰に摂取した時どのような副作用や健康に不具合な事が起こるのか以下で説明します。

 

消化器症状

カリウムを過剰に摂取した場合、胃や腸などで吐き気や下痢、ゲップ・嘔吐等の症状が出ることがあります。

 

全身症状

カリウムを大量に摂取した場合、身体がだるくなったりします。さらにカリウムは筋肉でのエネルギー産生に関与しておりますので、力が入らなくなったりします。

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カリウム過剰摂取でなる危険な病気

 

多くの場合過剰摂取による症状が出ませんが、特に腎機能が低下していたりする場合や腎臓病の場合は危険ですので迅速な対処が必要です。

 

また、重度の外傷や火傷などで細胞が破壊されたときも危険な場合があります。それぞれの症状について紹介します。

 

高カリウム血症

カリウムが細胞内から血液中に流れ出して細胞の働きを悪くし、重い症状をきたす病気が高カリウム血症です。

臨床的には血液中のカリウム濃度(血清カリウム)が5.5mEq/L以上のとき高カリウム血症と判断します。

 

カリウムの過剰摂取以外の原因に、腎臓の機能低下、身体が酸性になった場合(メタボリックアシドーシスといいます)や、火傷や外傷で細胞が破壊されたときにも起きます。

 

症状としては悪心(おしん 気持が悪くなること)、嘔吐、しびれ、脱力感等が現れます。

血清カリウム値が7mEq/Lを超えると致死的な不整脈を来たし心臓や肺の停止に至る場合がありますので非常に危険です。

 

代謝性アシドーシス

カリウムを過剰に摂取しますと、代謝や腎機能、消化管、内分泌(主にホルモン分泌関係)などの異常で身体の状態が酸性(アシドーシスといいます)になります。

主な症状は少ないですが、だるさやむかつきなどの症状が出ることがあります。

くわしい症状についてはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
代謝性アシドーシスとは?【詳しい原因や症状を分かりやすく解説】

 

アジソン病

慢性の副腎皮質機能低下症で、カリウムの大量摂取以外にがんの転移や自己免疫によって発症することもあります。

症状は倦怠感や脱力感、食欲不振、全身の色素沈着他いろいろな症状がみられます。

くわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
アジソン病の症状診断チェック【5つの原因や治療法を解説】

 

低アルドステロン症

腎臓の一部(副腎)で作られるアルドステロンというホルモン物質が低下することによって低血圧や脱水症状を引き起こすことがあります。

 

高カリウム性周期性四肢麻痺(こうかりうむせいしゅうきせいししまひ)

カリウムの過剰摂取によって、急激な脱力に襲われ弛緩性(しかんせい、ゆるむ意味です)の麻痺が起きます。多くの場合数週間で発作は収まります。

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カリウムの平均摂取量

カリウムの一日平均摂取量は成人男子で2500mg、成人女性で2000mgです。日常生活においては食事の影響を受けてカリウムを摂りすぎることはありません。

 

食事やサプリによって摂取しますが、正常な腎機能のもとでは高血圧を予防したり、筋肉の動きをよくします。しかし、カリウムは調理などで失われ不足しやすいミネラルです。

 

カリウムを多く含む食品

昆布などの海藻類、大豆などの豆類、かつおなどの魚類、サツマイモなどの野菜類、バナナ・ココナッツなどの果物・油脂類、トマトジュースや野菜ジュースなどの飲物など、

植物性・動物性を問わず多くの食品に含まれていますので十分に摂りましょう。

 

カリウムが必要なひと

ストレスや、慢性的な下痢の人、コーヒー・酒・甘いものを多く摂る人もカリウムが欠乏しますので積極的に摂りましょう。

糖尿病の人や、高血圧の人、高血圧を予防したい人、食塩などナトリウム摂取の多い方などもカリウムを積極的に摂取しましょう。

 

また、むくみの原因である塩分やアルコールを減らしますのでむくみのある人にも効果があり有用です。

 

カリウムを控えるひと

逆に摂取を控える必要のある人は、腎臓病のひとや腎臓の機能が低下している人、利尿剤(血圧を下げる薬)などを服用している人は控える必要があります。

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病院は何科を受診すべきか

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一般的な場合は、内科を受診しますが、腎臓病や腎機能の低下が疑われるひとは腎臓内科や、透析施設を併設している内科を受診すれば安心です。

 

自分の症状や食生活などを医師に相談し的確な治療を受けて下さい。腎臓はいったん悪くしますと元に戻りませんので十分な対処が必要です。

 

病院に行く目安はどれくらい?

通常の食事をして腎臓や心臓に異常がなければ、また腎臓・心臓などの持病をもっていなければ心配する必要はないといえます。

カリウムの過剰摂取による様々な自覚症状があれば、速やかに受診する必要があります。

 

放置していますと、腎臓の病気を引き起こしたり高カリウム血症などといった重篤な病気になる場合がありますので注意して下さい。

 

病院における処置内容について

血液中のカリウム濃度を測定し、心電図検査(心臓の波形を調べます)、尿検査、副腎皮質ホルモン検査、

動脈血ガス検査(動脈から血液をとり酸素・二酸化炭素などの分圧やPHを測定します)などの検査を行い、より詳しい診断をします。

 

治療としては原因となっている状態を改善するために、カリウム制限、薬剤を服用してカリウムの吸収を抑えたり、尿中への排出を促進する薬を投与します。

 

重症かつ緊急の高カリウム血症では、重症の不整脈を予防する注射剤を投与したり、酸性に傾いた血液を中和したりする対処がなされます。

 

以上説明しましたようにカリウムの過剰摂取はほとんどの場合身体に悪い影響を及ぼしませんが特に腎臓の機能低下等の場合様々な影響を身体に及ぼします。

腎臓の機能低下についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
腎臓の位置はココ!【腎機能低下の4つの原因や症状をチェック】

 

命にかかわる場合もありますので十分に注意が必要です。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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