ゲーム依存症の症状チェック【3つの治療法で解放されよう!】
<監修医師 まっちゃん>
ゲーム依存症が社会現象になりつつある現代社会。小学生など子供だけでなく、大人までもがゲームに夢中になり依存症になるケースは後を絶ちません。
うつ病やニート、家庭崩壊に加え、仕事への影響や課金による借金で離婚に至ってしまうケースもあります。ゲーム好きな方で心当たりのある方や、自分にもその可能性がありそうだ、と心配になった方はいませんか?
ぜひ、ゲーム依存症の症状チェックをしてみてください。また、3つの治療法も参考にしていただきたいと思います。
気になる所から確認してみよう
ゲームのやりすぎで起こる6つの危険性
ゲーム依存症
ゲームで得られる快感や高揚感が幾度も繰り返されることにより、更なるゲームの刺激を求めるようになります。
ゲームに対する抑えがたい欲求や渇望を感じるようになり、果ては精神的・身体的にも追い込まれ様々な症状を引き起こすようになってしまいます。
ゲーム親指・プレイステーション親指
コントローラーのボタンの操作などで、繰り返し親指に負担をかけると麻痺や強烈な痛みを感じるようになります。症状が酷くなると整形外科での治療が必要になります。
Wii症候群
Wiiのコントローラーを振ることによって、腕の腱鞘炎を引き起こす症状です。バランスボードの使用により膝関節・股関節に痛みが生じる、ボードからの落下による骨折なども含まれます。
光過敏性発作
ゲーム画面に集中しすぎることにより、ごくまれにてんかんのような発作が起こることがあります。激しく光が点滅するのを見つめすぎることにより、異常反応を起こしてしまう症状です。
攻撃性
焦燥感や抑うつ症状などがあらわれるようになり、常にイライラする、攻撃性が増す、暴力的になる、集中力の低下、社交能力の低下など数多くの症状が発現します。
心の病
ゲームのし過ぎで極度の疲労感や虚脱感に陥ります。また自律神経失調症、交感神経と副交感神経のバランスが乱れるなど、睡眠障害の原因にもなります。
自律神経失調症の症状についてはこちらを参考にして下さい。
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自律神経失調症の症状チェック!5つの原因も解説!
ゲーム依存症の症状チェック
ゲーム依存症かどうか、チェックしてみましょう。
日常生活へ支障
✅ 帰宅したらゲームが優先
✅ 運動不足
✅ 学力低下、或いは仕事の能率の低下
✅ 生活リズムが狂い、常に睡眠不足
✅ 途中でやめることが困難で、時間間隔麻痺に陥りいつまでも続けてしまう
これらの症状に思い当たる方は、軽度のゲーム依存症です。ゲーム依存症への危機感を持つことで、生活習慣の改善に努めましょう。
睡眠不足の症状についてはこちらも参考にして下さい。
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適切な治療が必要
✅ キレやすくなった。すぐに暴力を振るうようになった。
✅ 人間関係や家族との関係に亀裂が入ってきた
✅ 引き篭もり
✅ 不登校
✅ ニート
✅ ゲームの世界が生きがいで、現実の世界には興味が持てなくなっている
これらの症状が当てはまる方は、重度のゲーム依存症の可能性が高いです。自力での更生は難しいため、家族や周りの人にも協力してもらいながら専門機関で適切な治療を受けなければなりません。
ゲーム依存症に陥りやすい特徴
毎日の習慣になっている
携帯式ゲーム機・携帯電話・スマホなどで、毎日のようにゲーム機に触れることが習慣になっている方はゲーム依存症に陥りやすいです。
食事中や食後、寝室など、片時もゲームやスマホを手放せないという方、平日1日3時間、休日で6時間以上ゲームをしている方は、ゲーム依存症だと思って間違いありません。
心理的な影響
学校でのいじめ・成績低下、または職場で仕事の失敗や上手くいっていないなど、心理的な状態もゲーム依存を助長してしまいます。
また、友達や恋人との関係が上手くいっていないと、その寂しさやイライラを埋めるようにゲームに没頭するようになってしまいます。
環境
子ども部屋に一人でいる時間が長い、親の帰りが遅いといゲーム依存症になりやすい環境と言えます。親が把握していないと、好きなだけゲームをしてしまう子どももいるのです。
発達障害
アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム・ADHDなど、発達障害のある方は人間関係が上手くいかないことをきっかけに引き篭もりがちになり、ネットやゲーム依存に陥りやすくなってしまいます。
発達障害についてはこちらも参考にして下さい。
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ゲーム依存症の3つの治療方法
自覚する
本人にゲーム依存症であると自覚させることが大切です。その上で、1日1時間までなどの時間設定をし、少しずつ時間減少させていく努力が必要になります。
周囲の理解も必要なので、きちんと家族や夫婦で話し合うことが大切です。
医療機関を受診する
“ゲーム中毒を克服するにはまず完全にゲームをやめ、入院治療が必要だ。物理的にゲームから遠ざけ、禁断症状を克服する薬物治療などを行うことによって、脳機能が回復する。
そうした意味では、ゲーム中毒は手術や治療を必要とする脳腫瘍(しゅよう)や脳疾患と似たようなものだ。”(“~”まで引用 出典 朝鮮日報日本語版 キム・ヒョンス関東大付属明知病院精神科教授)
今まで好きなだけやってきたゲームを断つとなると、かなりの苦痛を伴います。自己管理ができない場合は、入院や専門家のカウンセリングを受けるなどの適切な治療が必要になってきます。
保健センターや保健所、精神保健福祉センターなど相談に乗ってくれる機関もありますので、1人で悩まずに解決する手段を探しましょう。
他に楽しみを見出す
ゲームの世界よりも楽しいことを現実の世界で見つけることです。
日光が不足すると精神を安定させる作用のあるセロトニンが不足してしまうので、外へ出て体を動かす、ゲーム以外の仲間を作る、スポーツを始めてみるなど、屋外で活動する時間を設けると良いでしょう。
また、新しいことにチャレンジすることで、そちらへ関心が向き、次第にゲームを忘れていけることもあります。
日光の効果についてはこちらを参考にして下さい。
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最後に
ゲーム依存症は、現代病です。決して珍しい病気とは言えません。やめたいのにやめられないという自覚がある方、やめたいと思うその気持ちが治療の第一歩です。手遅れになる前に、適切な治療を行ってください。
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