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ジプレキサが太る理由とは【特徴や対策もしっかり解説】

<監修医師 サリー>

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ジプレキサという薬を知っていますか?実はこの薬は太りやすいと言われています。

実際の所はどうなのか気になりますよね!そんなジプレキサの薬について特徴や対策もしっかり解説していきます!

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ジプレキサとはどんなお薬

 

まずはジプレキサがどんな薬なのかについて説明していきます。

 

ジプレキサは、緊張して気持ちが高まった状態や不安感を抑える働きがあり、心や体の動きを落ち着かせることが出来ます。

 

適応疾患としては、統合失調症と双極性障害(そう鬱病)、強い不安感や緊張感、抑うつ状態などの精神症状に使用されます。

 

ジプレキサは脳の中にあるドーパミンという神経伝達物質を受け取る所に働きかけてバランスを整え、妄想や幻覚、不安感やイライラ感をなくして気分を落ち着かせます。

 

双極性障害とはそう鬱病とも言います。そう鬱の「そう」とは、気持ちが昂揚してテンションが高い場合や怒りっぽい場合、判断力がなくなってしまった状態のことです。

 

一方、「鬱」とは、「そう」の逆で気分の落ち込みや悲観的になる事もあります。統合失調症について下で詳しく説明をしていきます。

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統合失調症とは

 

ジプレキサの適応疾患のところで挙げた統合失調症についてどんなものか説明していきます。

 

統合失調症とは、幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患です。統合失調症の方は100人に1人は居る為、決して珍しい病気ではありません。

 

統合失調症の症状には陽性症状陰性症状の2つに分けられます。陽性症状には幻覚妄想と思考障害があります。詳しくは以下のような症状です。

 

✅ 妄想

誰かに見られている気がすると言うことに対して、強い思い込みがあること

 

✅ 幻覚

実際に存在しないものが見えていたり触れていたりすること

 

✅ 思考障害

何を話しているのか分からなくなり、考えが混乱すること

 

一方、陰性症状には感情鈍麻、思考の貧困、意欲欠如、自閉があります。詳しくは以下のような症状です。

 

✅ 感情鈍麻

喜怒哀楽の表現が乏しく、感情表現に共感することや自分の感情を感じることがなくなり、周囲への関心がなくなること

【関連記事】
感情鈍麻の症状チェック【原因や3つの治療法も解説!】

 

✅ 思考の貧困

抽象的な言い回しや理解が出来ず、語彙力に乏しく時には無言になること

 

✅ 意欲の欠如

感情鈍麻のように周囲への関心がなくなり、自発的に行動しなくなること

 

✅ 自閉

自分の世界に閉じこもり周囲とのコミュニケーションを取らなくなること

 

症状としてはこのように陽性症状と陰性症状がありますが、いつもこれらの症状があるわけではなく、前兆期、急性期、休息期、回復期の4つの時期に分けて症状が進んでいきます。詳しくは以下に説明します。

 

✅ 前兆期

目立つ症状があまり無く、不眠や集中力が低下します。前兆期の早期に気付いて治療を始めると効果が高いとされます。

 

✅ 急性期

急性期では陽性症状があり、本人は何かが変だと感じることがあり、周囲に対してとても敏感になります。

 

✅ 休息期

治療が進むことで症状が落ち着いている状態でもあり、今度は陰性症状が見られます。

 

✅ 回復期

この時期では心も体も安定し、症状が殆ど見られることはありません。しかし、再発予防の為に規則正しい生活が必要です。

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ジプレキサの3つの効果

 

鎮静作用

ジプレキサは鎮静作用があります。怒るなどの興奮している場合に効果があり、その他にも気持ちを落ち着かせて眠らせる作用があります。

 

副作用が少ない

ジプレキサを服用する事での副作用については後に詳しく説明しますが、抗精神病薬はドーパミンという脳の神経伝達物質をブロックして働きます。

 

しかし、その副作用として錐体外路症状高プロラクチン血症などが起こる事がありますが、ジプレキサにはそのような副作用はありません

 

✅ 高プロラクチン血症

プロラクチンという乳汁を出す働きのあるホルモンの分泌が増えてしまうこと。乳汁分泌や月経不順、性欲低下を引き起こす。

 

✅ 錐体外路症状

ドーパミン受容体がブロックされすぎることによって、ふるえや筋肉のこわばり、小刻み歩行などの神経症状がある。

 

陰性症状

先ほど説明した感情鈍麻、思考の貧困、意欲欠如、自閉やその他の認知機能の改善にもジプレキサは効果が期待できます。

 

中脳皮質系という部分でドーパミンの働きが活発になります。

 

「何も考えられない」という状態についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
考えられないのはコノ病気のせいかも!【6つの原因を解説】

 

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ジプレキサには注意すべき副作用がある

 

ジプレキサを服用する事によっておこる副作用について説明していきます。内服する事で見られる多くの症状については以下の症状があります。

✅ 体重増加

✅ 傾眠や不眠

✅ 便秘

✅ じっとしている事ができない

✅ 食欲亢進

✅ 口渇

✅ 倦怠感、鎮静

✅ 過眠症

一方で注意しなければいけない症状もあることを知っておかなければいけません。もし疑われる症状があった場合にはすぐに医師への相談、病院の受診をするようにしてください。

傾眠についてくわしくはこちらをみて参考にして下さい。

【関連記事】
傾眠傾向の状態はコレ!【4つの原因や対策を解説!】

 

高血糖

高血糖とは血糖の値が高くなる事です。症状としては口渇や多飲、多尿がありますが、同じような症状を持つ疾患として糖尿病性ケトアシドーシスや糖尿病性昏睡があります。

 

低血糖

高血糖の逆で血糖の値が低くなることもあります。脱力感や倦怠感があり、冷や汗をかいてぼーっとするような感じがあります。

 

悪性症候群

悪性症候群とは発熱や動悸があり、筋肉のこわばりがあります。放っておくと命を落とす可能性もあります。

 

横紋筋融解症

筋肉を作る細胞が溶けて壊死を起こし、成分が血液中に出てきてしまう病気です。症状としては筋肉痛や脱力があり、尿が赤褐色になります。

 

無顆粒球症

血液中の成分のうち、特に好中球という顆粒球が殆どなくなってしまう病気です。発熱や喉の痛み、筋肉痛の症状があります。

 

薬剤性過敏症症候群

薬剤過敏性症症候群とは、薬疹といって薬のアレルギーのことです。中でもこの症候群は重症なものとして知られています。

 

発疹や38度以上の発熱やリンパの腫れ、肝機能異常があります。

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ジプレキサが太る理由

 

ジプレキサだけではなく、精神科で処方される薬の多くには体重が増加する副作用があります。

 

ジプレキサを内服した場合に、体重が増える可能性がありますので、肥満の兆候が現れた時は、食事療法、運動療法などが必要です。

 

抗精神病薬の副作用で太ることがあると説明しましたが、どうしてなのでしょうか?その原因となる作用は抗ヒスタミン作用代謝抑制によります。

 

抗ヒスタミン作用は薬によってヒスタミンが作用する部分の機能をブロックしてしまうことです。

 

ヒスタミンは食欲を抑える働きがありますが、ジプレキサのような抗ヒスタミン作用を持つ薬を服用することにより、食欲を抑えることが困難になり体重が増加することになります。

【関連記事】
ヒスタミンとは?食中毒やアレルギー症状の原因だった!?

 

また、抗精神病薬は心と体の緊張をほぐす働きがありリラックスは出来ますが、同時に身体活動が減ることになりやすく、代謝が落ちてしまいます。

 

代謝が落ちることで糖や脂肪が体に蓄積されることで太りやすくなります。ジプレキサは抗ヒスタミン作用と代謝抑制作用がとても強く、体重増加する事が多い薬でもあります。

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ジプレキサの服用で太ってしまった!3つの対策を試して

 

ジプレキサを服用する事によって体重が増加した場合、どう対処していくと良いのか対策について説明していきます。

 

生活習慣の改善

副作用で太ったと言っても実際のところ食べ過ぎて太ったという事ですので、まずは食生活を改善する必要があります。

 

規則的な生活をして、適度な運動などを行う事も大切です。抗精神病薬は太る可能性はありますが、体重が減らなくなる訳ではありません。

 

食事量に気をつけて、適度な運動をする事で体重管理をしましょう。

 

服用量の減量

服用量の変更については医師との相談が必要になりますが、精神的な状態が落ち着いている場合には薬の減量ができるか医師と相談する事も考えられます。

 

太るからといって、薬を自己判断で減らすことで精神状態の悪化に繋がることも考えられますので勝手に減量せず、医師の用法用量を守ってください

 

薬を変える

ジプレキサを他の薬に変えることができるか医師に相談するのも一つの手段です。候補として挙げられる薬の一般名称はエビリファイ、インヴェガ、ルーラン、ロセナンです。

 

ただしどの薬にも長所と短所があるので、太りにくいという点だけを選択肢にする事はありません。

 

薬を変えることによっては飲み合わせの問題もあり、別の副作用で悩むことも考えられるので注意してください。

 

ジプレキサという薬について少し分かっていただけたでしょうか?薬を選ぶ上での医師との相談は重要なものになってきます。

 

自分の要望通りには行かないとしても、治らない病気ではないですし対策を取ることで症状が改善されることが分かっています。

 

自分の判断で薬の量を減らすことは治療効果を損なう恐れがあるため、必ず医師の指示通りに服用してください。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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