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ムーンフェイスとは?【6つの原因や解消法を徹底解説!】

<監修医師 春田 萌>
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ムーンフェイスという言葉を聞いたことがありますか?ステロイドの副作用として有名ですが、言葉の通り、お月さまのようにまん丸の顔になってしまう症状です。

治療のために必要なお薬とはいえ、女性としては顔が大きく膨らんでしまうなんて堪え難いですよね。

 

今回は、ムーンフェイスの詳しい原因やその解消法についてまとめていきたいと思います。その原因を知れば、自分なりの対策や予防法が見えてくるはずです。

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ムーンフェイスとは?

 

その名の通り、お月さまのような丸い顔!

ムーンフェイスとは、満月様顔貌とも言われますが、その名の通り、お月さまのように顔が丸く大きくなってしまう症状のことです。

そして、この脂肪沈着は食べ過ぎが原因というわけではなく、薬の副作用やホルモンの影響で起こる症状なのです。

 

その特徴は、丸顔だけではなく、中心性肥満と言って体幹の中心部にも現れます。つまり手足は細いのにお腹周りは太っている体型になってしまいます。

また首から肩にかけても盛り上がるように脂肪が付くため、その特徴は野牛肩もしくはバッファローハンプとも呼ばれます。

 

ムーンフェイスの人は赤ら顔で毛深い

ムーンフェイスの人は、多血症や多毛症の特徴も併せて持っています。

皮膚は軟らかく薄く、血管壁が弱いためにあざができやすくなります。顔の毛細血管が目立つために赤ら顔となり、にきびができやすく、また毛深くなってしまうのです。

 

これらの症状は、クッシング症候群と言って副腎皮質でつくられる副腎皮質ステロイドホルモンの一つ、コルチゾールが増え過ぎたために起こる病気です。

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ムーンフェイスの6つの原因

 

コルチゾールの増加が原因!クッシング症候群

ムーンフェイスは、副腎皮質ステロイドホルモンの一つ、コルチゾールが腫瘍など何らかの原因で過剰分泌されることで、身体に様々な影響を及ぼし、その結果として引き起こされます。

 

このホルモンは、まだ脂肪を蓄えていない前駆細胞と呼ばれる脂肪細胞を大きな脂肪細胞へと変化させる作用があります。ムーンフェイスは、前駆細胞が多い顔に集中して脂肪沈着することで引き起こされるのです。

 

また、ムーンフェイスの両頬は毛細血管の拡張によって赤くなってしまうこともあります。コルチゾールの影響によって引き起こされる症状をクッシング症候群と言います。

 

ステロイド薬

クッシング症候群の原因の1つにステロイド薬があります。ステロイド薬といえば、アトピー性皮膚炎やさまざまな肌トラブルに使われる塗り薬や、花粉症などアレルギー全般の特効薬としてよく知られるステロイド注射が有名ですね。

 

このステロイド薬、炎症を抑える効果は絶大なのですが、大量に投与すると感染症や血栓症、骨粗鬆症など様々な副作用が出ることから要注意のお薬なんです。

ムーンフェイスも過剰投与によって引き起こされます。その原因として、糖の代謝異常、脂質の代謝異常、電解質の代謝異常の3つが挙げられます。

 

糖の代謝異常

ステロイドは、肝臓で糖を合成する働きを高め、筋肉で糖を利用するのを阻害します。この結果、体内の血糖値が上昇します。

血中の余分な糖質は中性脂肪へと変わり、蓄積されていきます。これをステロイド糖尿病と言い、中心性肥満によって顔に脂肪が付きやすくムーンフェイスになります。

 

脂質の代謝異常

ステロイドは脂質の代謝異常も引き起こし、血中のコレステロールや中性脂肪の値を上昇させます。糖質と同様に、脂肪は顔に付きやすくムーンフェイスを引き起こすのです。

 

また、体脂肪の分布を変え、肩や顔、お腹などに脂肪沈着が多くなり、手足の脂肪は少なくなるというアンバランスな体型になります。

 

電解質の代謝異常

ステロイドは、体内のカリウムを減らす作用もあります。余分なナトリウムを体外に排出するためにはカリウムが必要なのですが、カリウムの減少によってナトリウムが体内に溜まりやすくなります。

そのため、顔がむくみやすくなり、これもムーンフェイスの悪化に繋がります。

 

ストレス

コルチゾールは、別名ストレスホルモンとも呼ばれており、ストレスによって副腎皮質から過剰分泌されます。ちなみに、ストレスとは激しい運動や日光浴、過度なダイエットなどが引き起こす慢性的な精神ストレスなど様々なものがあります。

 

コルチゾールは血糖値を上げる作用があるため、過度なストレスによって血糖値やインシュリン値の変動が激しくなり、それに応じて甘いものが欲しくなったり炭水化物が欲しくなったりと、食欲の増進がみられます。

これが原因で太りやすくなることもムーンフェイスの原因の一つとなるでしょう。

血糖値が身体に及ぼす効果についてはこちらも参考にして下さい。

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自律神経の乱れ

また、ストレスや生活習慣の乱れなどによって自律神経のバランスが崩れることがあります。

自律神経が乱れると、顔のむくみを引き起こしたり、ストレスによる歯ぎしりによって顔の筋肉が固まる「固太り」を引き起こすため、これらもムーンフェイスを助長させる場合があります。

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ムーンフェイスの解消法を紹介

 

腫瘍の場合は除去によって解消!

副腎からコルチゾールが過剰生成されるクッシング症候群によってムーンフェイスが引き起こされている場合、副腎にできた腫瘍が原因となることがあります。

腫瘍は、摘出手術や放射線療法によって除去することで症状は改善されます。

 

ステロイド薬の減量は慎重に!

ステロイド薬の過剰投与、もしくは長期投与による副作用によってムーンフェイスが引き起こされている場合、ステロイド薬の減量によって症状は改善されます。

 

しかし、急激な減量や中止によって強い脱力、発熱、悪心、関節痛、吐き気、嘔吐、頭痛などの離脱症状が起こります。

これは、ステロイド薬の影響で副腎皮質自体のホルモン分泌機能が低下していたり、副腎が萎縮してしまうリバウンド現象です。

 

そのため、ステロイドの減量もしくは中止を行う際、症状を見ながら少しずつ段階的に量を調整していく必要があるのです。

ステロイドを含む薬についてはこちらも参考にして下さい。

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ムーンフェイスの4つの予防法

 

食事制限

ムーンフェイスの原因となる、余分な脂肪が顔に蓄積しないようにするためには、まずは食事制限が重要です。日頃から食事量をコントロールしましょう。

カリウムやミネラルを豊富に含む食べ物を摂取しましょう。おすすめの食材についてはこちらを参考にして下さい。

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表情筋を鍛える

顔は表情筋という筋肉で構成されており、この表情筋の鍛錬によって顔のたるみを解消し、脂肪が付きにくい顔になります

目元は、両眼を大きく見開いた後、ぎゅっと固く閉じたり、片目ずつ交互にウインクする動作を繰り返すことで鍛えられます。

 

頬は、片方の口角を上げたままで同じ側の眼をウインクします。この状態を数秒保持し、その後は左右交互にゆっくり繰り返して行うことで鍛えられます。また、「オー」「アー」の口を大げさにする方法も頬が収縮するため良いでしょう。

 

口元は、口をすぼめて前に突き出した状態から口角を左右に引っ張る動きを反復したり、ペットボトルをくわえる、舌を前に突き出す動作も効果的です。これらを続けることで、顔が引き締まり小顔効果も期待できますよ。

 

ストレスを溜め込まない

ストレスはコルチゾールの分泌を促し、食欲増進や脂肪の付きやすい体になってしまいます。ストレスによる食欲は歯止めがきかず、ついつい食べ過ぎてしまうこともありますので、肥満の原因になってしまいます。

そうならないためにも、日頃からストレスを発散させて溜め込まないようにしましょう

また食欲を増進するのはコルチゾールだけが原因ではありません。女性はこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
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リンパマッサージ

ムーンフェイスの原因の一つであるむくみをとるためには、リンパマッサージが有効です。

方法としては、アゴの中心から耳にかけて、アゴの骨を指で挟みながらフェイスラインに沿って老廃物を流しましょう。耳の後ろにはリンパ節がありますので、老廃物を流した時、耳の後ろを指でぐっと押してあげましょう。

 

また、親指の腹を使い、口角の少し下あたりから小鼻の脇にかけて、頬の肉を持ち上げます。そして今度は小鼻の脇からこめかみまで老廃物を流します。

 

眉の上下を指で挟んで眉頭から眉尻に向けて老廃物を流すのも、目元のむくみをとる効果があります。そして鎖骨からアゴに向かって持ち上げるように、また鎖骨を上下に挟み中央から肩に向かってリンパを流してあげましょう。

 

最後に耳の後ろに指を当てて首筋に沿うように肩の方まで流していきましょう。これらの動きは5〜10回程度繰り返して行ってください。

 

まとめ

しるし   

今回は、ムーンフェイスの原因と解消法についてまとめました。ステロイドホルモンの一つであるコルチゾールが身体に及ぼす悪影響の一つがムーンフェイスだということが分かったと思います。

 

コルチゾールの分泌を減らすことで改善できる例なら良いですが、例えば他の病気の治療に必要不可欠なステロイド薬を勝手に中止することは難しいですよね。

顔が丸くなる他にも、毛深くなったりにきび顔、赤ら顔になるなんて女性としては辛い治療期間になってしまいます。

 

そんなときに、リンパマッサージやトレーニング、食事制限などを試してみてムーンフェイスが改善すれば嬉しいですよね。顔に脂肪が付きやすい人、むくみやすい人もぜひ試してみてください。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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