リュウマチの初期症状チェック!【4つの治療方法も解説!】
リュウマチとは、自己免疫性疾患の1つで様々な症状が現れます。日常生活を送りにくくする要因としては、関節の変形などが大きく関係してきます。
今回はそんなリュウマチの治療法や初期症状などについて解説します。
リュウマチとは?
関節リュウマチは遺伝的要因・ウイルスや細菌など様々な原因が考えられています。
膠原病(こうげんびょう)の1つで、女性は男性よりも4〜7倍多く、40〜60歳代(本によってはい20〜40歳代)に好発します。
また、若年で発症した場合よりも、高齢での発症の方が予後が良いとも言われているようです。長期的に関節リュウマチに罹患している人では、足のむくみが取れないといった人もいます。
関節の痛み方などくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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関節リュウマチは、自分の体の一部を自分のものではないと認識してしまい抗体が作られ、その結果炎症が起こるのです。
このような病態から自己免疫疾患と考えられています。さらに関節リュウマチはアレルギーでIII型あるいはIV型に分類されます。
アレルギー型は、専門家でも意見が分かれています。またリウマチ性多発筋痛症と似た名前の疾患がありますが、これは関節リュウマチとは異なる疾患です。
リュウマチの初期症状チェック
朝のこわばり
関節リュウマチに特徴的な初期症状は「朝のこわばり」と言われる症状です。
「ポイント」朝起きた時に、手を握ることが困難な症状です。初期にはこの症状が見られ、次第に関節の痛みが見られるようになります。
関節痛
さらに症状が進むと、関節痛が現れます。関節痛は手指の関節、特に体に近い方の関節(PIP関節)、いわゆる第二関節、足の指の関節、手首、肘、膝などに現れてきます。
これと同時に全身倦怠感や疲れやすくなったりする症状も現れるようになります。
関節の痛みは、よくなったり、悪くなったりをくり返しながら慢性の経過をたどります。しかしなかには、数か月で痛みが治る人もいます。
変形
関節リュウマチは、最終的には関節の変形が起こります。典型的な変形ではスワンネック変形(第二関節の過伸展と第一関節の屈曲)、ボタン穴変形(第二関節の屈曲と第一関節の伸展)、尺側扁位(第三関節が小指側に偏位する)などがあります。
また、指の使いすぎでも起こるばね指という指変形も見られます。首の関節も侵されると、環軸関節が亜脱臼したり、後頭部が痛む・手の力が入りにくい、しびれるといった症状も見られます。
指の変形についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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関節外の症状では、発熱・貧血・腱鞘炎・リウマトイド結節・アミロイドーシス・食欲低下・体重減少なども見られるようになります。
リュウマチの原因
はっきりとしたことは分かっていない
関節リュウマチの原因について、はっきりとしたことはまだ分かっていません。遺伝的要因も関係するだろうと考えられています。また近年では、ある種のウイルスや細菌が注目されています。
また、関節リュウマチの基となるリウマチ因子は、ストレスを軽減するだけでも改善される人もいます。
さらに、リュウマチを患う人の性格には完璧になんでもやろう!という頑張り屋さんに多いと言われている事もあります。せめて症状が出ている時は、自分に甘く優しくなることも大事かもしれませんね。
検査方法
関節リュウマチの患者では、血液検査で関節リウマチ特有の異常として抗CCP抗体(リウマチ発症予防や診断において非常に重要な血液検査)が使用されます。発症早期から関節リュウマチの陽性率が高く、他の疾患での陽性率が低いとされています。
しかし、抗CCP抗体でも100%ではなく、関節リウマチの確定診断が出来る血液検査はないとされています。その他に、アメリカリウマチ学会の診断基準などが一般的に用いられています。
病院にかかる際は専門医にかかることが望ましく、「リウマチ科」「膠原病科」以外にも「内科」「整形外科」にも専門としているお医者さんがいる場合もあります。事前に病院に問い合わせてみる事も大事です。
リュウマチの治療方法
薬物療法
関節リュウマチでの薬物療法で大事な事は、早期の使用になります。原因がまだよく分かっていない為、根治療法はないと言われています。
その為、対症療法を行います。薬物療法は鎮痛・腫脹の軽減を目的とした非ステロイド性抗炎症薬を投薬します。
これはリュウマチ本来の治療薬ではないので、副腎皮質ホルモン薬・抗リウマチ薬・疾患修飾性抗リウマチ薬など、薬剤を組み合わせて治療する事が多いです。
元々関節リュウマチでは、間質性肺炎を合併する場合もあるようですが、薬の副作用で、間質性肺炎を起こすこともあります。
間質性肺炎についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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不安に感じる方は、きちんと主治医の先生とお話してみてくださいね。その他の副作用には、かゆみなどの症状が出る場合もあります。
外科的手術
関節に対して、滑膜切除術・人工関節置換術などが行われます。人工関節置換術は、肘関節・股関節・膝関節で多く行われています。
リハビリテーション
関節の破壊進行を最小限にとどめ、日常生活を送りやすくするために、理学療法・作業療法・物理療法・装具療法(スプリントや自助具)などを行います。
食事療法
関節リュウマチの患者さんでは、食事も重要になります。良質なタンパク質や青背の魚の脂肪に含まれるDHA、EPA、カルシウム、ビタミン類は有効な栄養素になります。
DHAやEPAについてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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脂肪分の少ない肉類、魚の動物性タンパク質と豆腐などの植物性タンパク質をバランスよく摂取し、野菜中心の食事になるように心がけてみてください。
また、痛みのせいで運動をする機会も減ってしまいますが、骨粗しょう症を合併しやすくなりますので、牛乳や小魚などのカルシウムを多く含む食品も大事になります。
また、肥満になると関節に負担がかかってしまいます。エネルギー過多にならないように気をつけてください。