リリカカプセルの10の副作用に注意!【この効果で痛みから解放!】
<監修薬剤師 ミッキー>
「リリカ」というカプセル状のお薬をご存じでしょうか?これは鎮痛剤の一種で主に神経の痛みを伴う際に処方される鎮痛剤の一種です。鎮痛作用では効果の高いお薬ですが同時に副作用を起こす方もいらっしゃいます。
今回はこの「リリカカプセルの効果、同時に気を付けなくてはいけない副作用について解説いたします。
リリカカプセルの効果
神経障害性疼痛の緩和
神経障害性疼痛とは一般的な鎮痛剤(解熱鎮痛剤)では効果が見られない症状です。次に挙げる症状が神経障害性疼痛です。
✅ 中枢神経では脳や脊髄に原因
・脊髄を損傷した後の痛み・脳卒中後の痛み
・椎間板ヘルニア
・頚椎症
✅ 末梢神経では
・帯状疱疹後の痛み
・三叉(さんさ)神経痛(顔面の痛み)
・糖尿病性神経障害
帯状疱疹についてはこちらを参考にして下さい。
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痛みの軽減効果が期待できる場合の痛み
次の様な「痛み」を伴う場合リリカカプセルを服用する事によって痛みの軽減が期待できます。
✅ ヒリヒリする痛み(焼け付くような痛み)
✅ 痺れるような痛み ✅ ずきずきする痛み、締め付けられる痛み ✅ ぴりっと電気が走るような痛み |
リリカカプセルの副作用
体重増加
この薬を服用する事により体重が増加する事があります。「誰でも」という事ではありませんが、体重増加(肥満)兆候が現れたら食事療法や運動療法などの適切な処置を行う必要があります。医師または薬剤師に相談するようにしましょう。
目に関する症状
弱視、視覚異常、ピントが合わず見えにくい、物が重なって見えるなど目に症状が出る事があります。このような症状が現れた時には処方して頂いた医師にすぐに相談しましょう。
めまい・傾眠(けいみん)
傾眠とは意識障害(意識混濁)の一つで、周りから刺激(声掛け)があればすぐに起きるが又すぐに意識が混濁する状態にあり、場所や時間がわからなくなったり直前の出来ごとの記憶が思い出せない事もあります。
傾眠についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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心不全・肺水種
息苦しい、動悸、疲労感、むくみ、急激な体重増加
腎不全
尿が出にくい・少ない、吐き気、血圧上昇、頭痛、むくみ、倦怠感
横文筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)
手足の痺れ、手足に力が入らない、歩行困難、筋肉痛、赤褐色の尿
低血糖
脱力感、倦怠感、冷や汗、振戦(しんせん)、意識障害、頭痛、吐き気、けいれん、こん睡
※振戦(しんせん)とは手足など体の一部が自分の意志と関係なく震える症状。
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間質性肺炎(かんしつせいはいえん)
咳、呼吸困難、発熱、空咳
皮膚粘膜眼症候群(ひふねんまくがんしょうこうぐん)
スティーブンス・ジョンソン症候群ともいいます。唇、眼結膜などの皮膚粘膜で粘膜疹、皮膚の紅斑、水庖、高熱などの皮膚の壊死性の障害が現れます。
水ぶくれ、うみ、発赤、皮膚の熱感や痛み、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、全身倦怠感
アナフィラキシー・ショック
冷や汗、顔面蒼白、手足の痺れ、全身に発赤、呼吸困難、血圧低下、顔やのどが腫れる、めまい、目の前が暗くなり意識が薄れる。
いずれの場合もいつもとは違う症状があらわれたときにはすぐ処方して頂いた医師・薬剤師にすぐに相談(受診)しましょう。
リリカカプセルの使用上の注意
先にもご説明しておりますが、副作用が出ない為にも「使用上の注意」をしっかりと守り正しく服用しましょう。
服用をしてはいけない場合
過去にこの薬でアレルギー反応があった場合は服用は出来ません。
持病がある場合
必ず医師に報告して下さい。次に挙げる病歴がある場合は必ず報告します。
✅ 腎機能障害
✅ うっ血性心不全
✅ 血管浮腫
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自己の判断で服用をやめてはいけません。
症状が軽くなったと勝手な自分の判断で急に服用を中止すると以下の症状が現れる事があります。
✅ 不眠
✅ 吐き気
✅ 頭痛
✅ 下痢
✅ 多汗症
体重増加
服用する事で体重が増える事があります。体重増加(肥満傾向)が現れた場合には次のように適切な処置を行う必要があります。
✅ 食事による療法
✅ 運動による療法
危険を伴う行動(作業)禁止
服用中にめまい・ふらつき・傾眠・などが出る事がある為次にあげる行動は極力行わないようにします。
✅ 車の運転
✅ 危険を伴う機械操作
妊婦・授乳時期
いずれも、医師と相談の上判断します。
最後に
この「リリカカプセル」は非常に効果の高いお薬です。ですが、使用上の注意を怠ると副作用等のマイナスの効果が現れる事もあります。
特に服用中の「車」の運転。意外と「いつも運転しているから大丈夫」と思われる方が多いようで実際に服用中に意識消失にみまわれ交通事故を起こされた片もいらっしゃいます。
必ず、医師・薬剤師の指示に従い安全に服用してください。
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